タイ-カンボジア国境紛争 避難民への緊急支援を行っています

投稿日|2025年12月23日
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避難所に開設されたチャイルド・フレンドリー・スペースで過ごす子どもたち(カンボジア)
避難所に開設されたチャイルド・フレンドリー・スペースで過ごす子どもたち(カンボジア)

タイとカンボジアの国境地域において、12月7日以降、武力衝突が再燃し、数十万人が避難を余儀なくされています。7月に武力衝突が発生し、10月に和平宣言がなされたものの緊張状態が続き、11月に再び衝突が発生、12月に入り戦闘が拡大しました。カンボジアでは安全を求めて15万世帯/49万人以上(12月18日付 国家災害管理委員会報告書)が避難を強いられており、タイでは国境の7州で大規模な避難が行われ52万人以上が影響を受けています。学校は閉鎖され、子どもたちは穏やかな日常と教育の機会を奪われています。

緊急対応を実施しています

カンボジアでの活動

ワールド・ビジョン・カンボジアは、従前より、チャイルド・スポンサーシップ等による支援活動を実施しているプレアヴィヒア、シェムリアップ、バンティ・ミエンチャイ、バッタンバン、オッドー・ミエンチャイの5つの州で緊急対応を実施しています。12月11日から18日にかけて、ワールド・ビジョンは47か所の避難所で57,423人(うち子ども17,746人)に支援を届けました。

避難する人々から話を聞くWVスタッフ(カンボジア)


12月11日~18日の間に届けた支援の一例

  • 避難所の設置:47カ所
  • チャイルド・フレンドリー・スペースの開設・運営:34カ所
  • 簡易学習スペースの開設・運営:40カ所
  • 簡易トイレの設置:25基
  • 貯水タンクの設置:10基
  • 毛布の支給:1,810枚
  • 蚊帳の支給:1,780セット
  • マットレスの支給:1,760枚
子どもたちにとって安心・安全な環境で話を聞くWVのスタッフ(カンボジア)

爆撃の恐怖にさらされ避難を強いられた人々に、水・衛生や食料・住居などの緊急支援を届け、心のケアや教育機会の継続が求められる子どもたち、また、特別な配慮が必要な女性や障害のある方々へのニーズに対応しています。今後3カ月で、22万6,000人の必要に対応していく計画です。

タイでの活動

ワールド・ビジョン・タイも緊急対応を実施しています。避難所、病院、学校を通して、水・食料や支援物資を配布。また、チャイルド・フレンドリー・スペースを開設し、子どもたちに心理社会的サポートや学びの機会を提供しています。12月8日から15日にかけて、57カ所の避難所の17,716人に支援を届け、12か所のチャイルド・フレンドリー・スペースで1,501人の子どもたちがサポートを受けました。

緊急支援物資を配布した避難所で人々の話を聞くWVスタッフ(タイ)
避難所に開設されたチャイルド・フレンドリー・スペースの様子(タイ)

募金を受け付けています


危機に直面する子どもたちの今日と明日を守るために

カンボジアをご支援いただいているチャイルド・スポンサーの皆さま

紛争の影響を受けている、バンティ・ミエンチャイ州にあるトモプオ地域では、現在、すべての活動を一時的に休止しております。
地域住民および現地スタッフは、安全な場所へ退避しております。

なお、支援チャイルドおよびそのご家族全員の無事は確認されておりますので、どうぞご安心ください。

現地の状況が安定し次第、従来の活動を再開する予定です。
今後、チャイルドの状況に変化があった場合は、ホームページにて随時ご報告いたします。

ボレイチュルサール地域では特に紛争の影響はなく、通常の活動を継続しております。

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