東京マラソン2023にチャリティランナー114名が参加!

(2023.03.10)

3月5日 レース直前のランナーたち

2019年、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)が東京マラソン2020チャリティの寄付先団体の1つに選ばれてから約4年。東京マラソン2022に参加した国内のWVJチャリティランナー27名に続き、海外勢85名を含む114名のWVJチャリティランナーが、2023年3月5日(日)東京マラソン2023に参加しました!

東京マラソン2020チャリティを通じた支援の成果

東京マラソン2020チャリティを通じた支援によって、2つのプロジェクトを実施しました。
感謝とともに成果をご報告します。

  • 寄付件数:353件
  • 寄付総額:27,467,748円


【1:コンゴ民主共和国北キブ州における水衛生改善プロジェクト】

  • 対象地域:北キブ州ルベロ地区
  • 対象者:上記地区に住む住民10,000人および国内避難民500人
  • 支援内容:
    • 5カ所の井戸を新設、5カ所の既存の井戸の改修、ソーラーパネルを使った電動ポンプを設置した井戸も1基建設
    • コミュニティ内に12基の公衆トイレとごみ箱30個を設置し、コミュニティの人々に対して手洗いや衛生に関する研修を実施
  • 成果:飲用に適した水を利用できる世帯数の割合は44%から86%に改善

【2:エチオピア国アムハラ州におけるフッ素除去装置の建設プロジェクト】

  • 対象地域:エチオピア連邦民主共和国アムハラ州
  • 支援内容:浅井戸の水からフッ素を除去するソーラーパネル式の装置の建設
  • 背景:村に水源があるのにも関わらず、飲料水として適さない量のフッ素が検出されたため、住民たちはこの水源を利用することができませんでした。今回の支援では、水源に新たにソーラーパネルを取り付け、8mの高さのフッ素除去プラントを建設しました
  • 成果:地域住民505名が、安全な水を利用できるようになり、水を起因とした病気によって下痢になるリスクも低減しました。地域住民は、装置の下側にある蛇口から、安全な飲料水を入手することができるようになりました。また住まいの近くに安全な水供給施設ができたことで、これまで水汲みのために遠くの水源に行き、学校に遅刻や欠席せざるを得なかった子どもたちの勉強する時間が増えました。設置した装置は現地政府および住民が維持管理していきます
安全な飲料水を入手することができるようになりました

TEAM WORLD VISIONが来日!

厳しい環境に置かれた子どもたちのために寄付を集めながら走るワールド・ビジョンUSAのランニングチーム、TEAM WORLD VISION(チーム ワールド・ビジョン、以下TWV)の14名が、東京マラソン2023に初参加しました!TWVは毎年約2,000人、これまでに延べ10万人が世界中を走っています。

東京マラソン2023当日に加えて、浅草やスカイツリー観光、WVJスタッフとの交流など「3年間の待機と準備が報われた」と喜んでいまし
た。

東京マラソン2023 EXPOで大集合!
終日、TWVと一緒に沿道応援!
WVJ事務所を訪問してくれました!

3年間待ったマラソン、念願の実現!

待ちに待ったマラソン当日。ワールド・ビジョンのオレンジユニフォームを着たチャリティランナーの皆さまが東京を駆け抜けました!様々な想いを抱き、身体の限界と戦いながらゴールを目指す勇姿は沿道で応援していたスタッフ一同に感動と勇気を与えてくれました。改めて、お疲れさまでした。そしてありがとうございました!!


チャリティランナーの想い(レース終了後にコメントをいただきました)

福井 智也様
「沿道からの応援がとても力になりました。また、ワールド・ビジョンのシャツを着ていたお陰で、グローバルのTeam World Visionのランナーともコミュニケーションをとるきっかけとなり、素晴らしい体験となりました」

(福井様は塩野義製薬の社員の方です。企業連携をきっかけに、個人としてもワールド・ビジョン・ジャパンを寄付先に選んでくださいました)

星 邦彦様
「いよいよ、ついにその時がやって来た との思いで当日を迎えました。ゴールにたどりつけるかどうか不安な気持ちもありましたが、完走できました。これも、皆さま、ワールド・ビジョンの方々の応援の賜物です!」

WVJスタッフ、TWVメンバーの想いをインタビューしました

李 義真(WVJスタッフ)

「3年前はもう少し若く、体力も今よりはありましたが、精神的には未熟でした。3年の間で色々なことがあり、精神的に少し強くなってマラソンを迎えられたのは良かったです。3年前は、『何でぼくが走るんだっけ?と思う部分もありました。マラソン中、30キロを越えたあたりであまりにもつらくなり、諦めようと思う瞬間が何度もありましたが、今回出会った他のWVJチャリティーランナーや同僚、カンボジアで出会った子どもたちやその母親のことを思いながら走り続けました。完走後はもう二度とマラソンは走らないと思いましたが、マラソンを通してワールド・ビジョンのチャリティランナーの皆さんとまた会えるなら、もしかしたらまた走りたいかもしれません」

李 義真(WVJスタッフ)

堂道 有香(元WVJスタッフ)

「最も残酷でありながら、最も愛を感じる初マラソンでした。そして、何よりも『早く水を飲みたいと心から渇望する感覚を初めて知りました。次の給水スポットが果てしなく遠く感じ、あまりの渇きから何度も足が止まりました。人生で、あれほど水を欲したことはなかったと思います。給水スポットを目指しながら走っていた時、私の前を走る人たちが故郷を逃れて何百キロも歩く難民となった人たちと重なって見えた瞬間がありました。彼ら彼女らは、給水スポットもなく、沿道応援もなく、目の前で家族を殺されながら、生き延びるためにひたすら走っていることを思わされ、涙があふれてきました。マラソンは2度と走りたくないと思ってしまいますが、もし私が走ることで救えるいのちがあるのであれば...また立ち上がります!」

堂道 有香(元WVJスタッフ)

GREGさん(TWVメンバー)

「3年間、マラソンを待ちわびていたのはぼくたちランナーだけでなく、主催者、運営者、そして素晴らしい日本のボランティアもそうであったことを走りながら感じました。20キロを越えたあたりで体調が悪くなり、後半は過酷でしたが『RUN as ONEに励まされながら完走しました。『RUN as ONEはTWVの理念と同じです。アフリカの子どもたちにきれいな水を届けるため、これからもチームとして一体感を持って、走り続けたいです」

GREGさん(TWVメンバー)

RICKEYさん(TWVメンバー)

「チームワールド・ビジョンとして初めてマラソンを走ったのは2015年でした。その時は色々と半信半疑でしたが、2017年にコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)の事業地を訪問して、人々の暮らしやワールド・ビジョンの活動を見てから人生が変わりました。帰国して、同じように半信半疑だった人たちに伝えました。『残念ながら、君たちの疑いは正しくなかったよ。ワールド・ビジョンが言っていることは本当だと。コンゴで得た良い知らせは、ワールド・ビジョンは本当に支援を届けているし、成果も出ているということ。悪い知らせは、まだまだ支援が足りていないということ。水を理由に人々が死んでいて、きれいな水を汲みに行く道のりの過酷さを知りました。その現状を直接、間近で見た人間として、多くの人に伝える責任があると思っています。だから、ぼくは(走るのが遅くてバスに拾われてしまった*けど)走り続けます。2週間後は、LAマラソンを走ります!」

*RICKEYさんは自分を応援し、寄付してくれた人たちへの約束を果たすため、日本を離れる前に、42.195キロの距離を歩ききりました

RICKEYさん(TWVメンバー)

チャリティランナーの皆さま、大変お疲れさまでした。感動をありがとうございました!



ワールド・ビジョン・ジャパンは、東京マラソン財団チャリティ「RUN with HEART」の寄付先団体です。
東京マラソン財団チャリティ「RUN with HEART」公式ウェブサイト:https://www.runwithheart.jp

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