「本当の仕事は始まったばかり」国連総会に寄せたワールド・ビジョンの見解

(2015.09.25)

新しい開発目標が採択されます

「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」が採択される国連総会の特別サミットの開幕に先立ち、国際NGOワールド・ビジョン(WV)は、「本当の仕事は始まったばかりである」という認識を表明します。この目標を、私たちの世代で極度の貧困を終わらせる歴史的な契機にするため、目標達成向けて全力で取り組むよう、政治家や政策決定者に対し強く要請します

9月25~27日、ニューヨークに世界150カ国を超える首脳が集い、極度の貧困等を根絶するため、次の15年間で達成すべき野心的な目標を採択します。これは、貧困や不公平そして環境破壊の根本原因に取り組むために定められ、すべての国に公平に適用される17の目標(ゴール)です。またこれらの目標は、平和で誰もが参画できる社会を形成することも求めています。

「新しい目標は、これまで顧みられなかった、最も困難な場所に生きる、最も脆弱な子どもたちの生活を変革することにも光を当てています。あらゆる形態の貧困を終わらせること、飢餓に苦しむ子どもや防げるはずの病気で命を落とす子どもをなくすこと、子どもに対する暴力を撤廃することについても約束しています」と語るのは、ワールド・ビジョンの公共政策ディレクターであるクリス・ダークセン-ハイバートです。


SDG1:あらゆる形態の貧困を撲滅する

SDGsは子どもたちを重要な存在とみなしています。より良い世界を創造するためには、子どもたちが意味ある形で意思決定に関わることが不可欠です。この目標が絵に描いた餅に終わらないよう、政治家や政策決定者は、最も脆弱な子どもに最初に手が差し伸べられるように、迅速な行動をとる必要があります。それは、遠隔地で生活していたり、大都会のスラムで暮らしたり、紛争の只中にいたり、干ばつや洪水等の自然災害に襲われた地域に住む子どもたちです」

国際NGOをはじめとする援助団体は、国家レベルでこの合意が守られるよう働きかけています。すなわち、地方行政や地域のリーダーが目標の進捗について責任を持つよう、コミュニティに権限を与えることを求めています。

最後にダークセン-ハイバートは、「持続可能な開発は、健康で、十分な栄養があり、適切な教育を受け、あらゆる形態の暴力から解放された子どもたちによって始められるとWVは信じています。政府や援助団体、企業等と連携することで、SDGsは歴史的な機会となるでしょう」と語りました。

SDG4: すべての人が公平に教育を受けられ、生涯にわたり学習できる機会をもつ

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