G8北海道洞爺湖サミット閉幕。

2008.07.10

【洞爺湖サミット会期中活動総括:
NGOからの声は届いたはず。でも、成果につながらなかったのは残念です。】

国際メディアセンターにて、メディアに対する情報発信を中心とした活動を行うWVスタッフ

G8北海道洞爺湖サミットは、3日間の日程を終了し、7月9日(水)に閉幕しました。
サミット会期中、WVJ事務局長の片山信彦と、広報・アドボカシー担当スタッフが留寿都の国際メディアセンターに常駐し、メディアに対する情報発信を中心とした活動を行いました。
片山は、サミットに向けた、また、会期中の活動を総括し、
「G8サミットに向けて、日本政府が市民社会との政策対話に前向きな姿勢を示し、NGOが提言する政策内容を吟味し、最終的な成果に盛り込めるかどうか真摯な検討を行ったことを評価します」と述べています。

詳しい総括を読むにはこちら>>

【サミット成果文書評価:残念ながら、美しい言葉だけでは子どもたちを救うことはできません】

北海道洞爺湖サミット2日目の7月8日、サミットの成果文書が相次いで公表されました。

ワールド・ビジョンは、多くの皆さまのご賛同をいただき、「子どもたちを救うG8サミットを!」求めてきました。
G8各国首脳は、子どもたちを救うことにつながる政治的意思を示せたのでしょうか?

開発・アフリカ、および世界の食料安全保障に関する声明文の内容は、大枠としてG8諸国が何をすべきかを示し、
途上国に生きる子どもたちへの配慮も盛り込まれているという点で評価できます。
しかし、これらの行動を可能とするための資金について、新しいコミットメントの表明はおろか、
既に公約されている目標に対して、具体的な資金拠出計画を示せなかったことは非常に遺憾です。

【食料高騰、停滞する貧困対策。G8洞爺湖サミットは世界の子どもたちを救えるでしょうか】2008.07.07

いよいよ今日からG8北海道洞爺湖サミットが始まります。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、"子どもたちを救うG8を!"目指して、政府関係者へのロビイング活動と、市民の皆さまから署名を募るキャンペーン活動を行ってきました。
G8サミット会期中は、事務局長 片山信彦と、広報・アドボカシースタッフがルスツのメディアセンターに常駐し、
G8サミットが貧困に苦しむ世界の子どもたちを救うための行動を前進させることができるかどうか、サミットの推移を見守り、メッセージを発信します。 
「プレスリリース:食料高騰、停滞する貧困対策」はこちら>>
メディアセンターに常駐する事務局長 片山のブログを読むにはこちら>>

【WVによるキャンペーンの結果を日本政府へ届けました】      2008.07.03

福田首相への手紙とキャンペーン結果を託す片山事務局長(右)

G8北海道洞爺湖サミットキャンペーンは、7月1日に午前11時に、署名受付を締め切りました。
キャンペーン開始時からワールド・ビジョン・ジャパン(以下WVJ)にお寄せいただいた署名数は、12,643件でした。
皆様のご理解、ご協力に心より御礼申し上げます。

なお、このキャンペーンは、WVパートナーシップを通じてG8諸国を中心とする各国で行われ、世界総計としては33,918件のご署名をいただきました。

声を挙げてくださった多くの方々に感謝しつつ、7月2日、WVJの片山信彦常務理事・事務局長は、「世界中からの声と想いを無駄にすることなく、ぜひ、洞爺湖サミットが多くの子どもたちの命を救うものとなるよう、議長をつとめる日本政府に今一度お願い申し上げます」というメッセージとともに、署名を福田首相に届けていただけるよう、外務省を訪問しました。

来週からのG8サミットに向けて途上国の保健医療分野と食料問題について、粘り強いアドボカシー活動を続けてきたWVは、今、最後の追い込みをグローバルに展開しています。

【me tooキャンペーン、クライマックスです!】

WVJも運営団体として参加してきた、G8サミットに向けたキャンペーン「me too~すべての人に、生きるチャンスを。」も、活動のクライマックスを迎えています。7月3日には巨人軍のグライシンガー選手と、サッカー元日本代表の岩本輝雄さんもゲストに迎えてイベントを行い、赤坂アークヒルズのカラヤン広場で写真撮影を行いました。ここで撮影された写真は、7月8日の朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞に掲出される意見広告のためにも使われます。me tooキャンペーンを通じて集まった署名は22,500件(WVJのキャンペーンに寄せられ、me tooキャンペーンとの連携のために提供されている署名件数を含む)。この結果は、手紙とともに本日首相官邸へ郵送されました。

G8北海道洞爺湖サミットまであと1週間              2008.07.01

ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)では、8年に1度めぐってくる日本でのG8サミット(主要国首脳会議)が子どもたちを救う結果をもたらすことを求めて1年以上かけて、政府へのロビイング活動や、市民の皆様からの声を募る署名キャンペーンを実施してきました。

署名の受付は、本日(1日)11:00をもちまして終了させていただきました。本当に多くの皆様からご協力いただきましたことを心から感謝いたします。現在、いただきました署名の数を集計中で、この署名は明日(2日)、日本政府へ提出致します。

G8サミット会期中(7日(月)~9日(水))は、事務局長の片山とアドボカシー・広報スタッフが国際メディアセンターに常駐し、G8から発表される会議の結果を受けて、WVとしての声明を発信していく予定です。

また、このG8をめぐるプロセスを通じて、WVJは他のNGOと連携してきました。WVJも運営団体となっているキャンペーン「me too~すべての人に、生きるチャンスを。」では、7月3日(木)に、キャンペーンのクライマックスを飾る写真撮影イベントを企画しています。

福田首相に署名を贈呈しました。

G8サミットNGOフォーラムスタッフから贈呈された市民からのメッセージを受け取る福田首相

6月18日(水)、ワールド・ビジョン・ジャパンをはじめ130以上のNGOが参加している「2008年G8サミットNGOフォーラム」の代表メンバーは福田首相と面会し、ワールド・ビジョンが集めた署名を含む、市民からの声を贈呈しました。

今回の面会は、G8サミット開催を間近にひかえ、国内外のNGO代表がG8議長である福田首相と直接対話することを目的に実現したものです。G8洞爺湖サミットに向け、国内外の市民から貧困、環境、人権に関わる地球規模の問題解決を求める569,367件の署名や賛同メッセージが既に寄せられていることを聞くと、首相は「ほぉ、そんなに。」とコメントされました。

ワールド・ビジョンとしては、この日までに日本の皆様からの11,435件を含む、合計24,658の署名を世界中からお預かりしており、この日、G8NGOフォーラムと連携する形で、福田首相に届けました。今年のG8サミットは7月7日、七夕の日に始まることにちなみ、市民からの署名やメッセージの一部を、笹の葉にたんざくとして吊るして、首相へお見せしました。