【ベネズエラ大地震緊急支援】<第2報>子どもの命と未来を守る支援を届けています

投稿日|2026年7月1日

カラカス市内の避難所でワールド・ビジョンが設置した子どものための安全な遊び場で過ごす子どもたちとスタッフ

2026年7月1日

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、ベネズエラで6月24日に発生したマグニチュード7を超える地震に対応するため、現地で直ちに緊急対応チームを立ち上げ、衛生キット・食料の配布、チャイルド・フレンドリー・スペース(子どものための安全な空間)の設置を開始しました。ワールド・ビジョン・ジャパン(事務局:東京都中野区、事務局長中島みぎわ、WVJ)は、日本の皆さまからの「ベネズエラ大地震緊急支援募金」を受け付けています。地震以前から深刻な人道危機が続くベネズエラにおいて、迅速な支援が子どもたちの未来を守ります。皆さまのご協力をお願いいたします。

甚大な人的・物的被害。1.2万人が避難生活を強いられています

2026年6月24日、南米ベネズエラでマグニチュード7を超える地震が相次いで発生し、400回を超える余震が続いています。震源は首都カラカスから西へ約160kmのカラボボ州で、浅い震源のため広域に甚大な被害をもたらしました。

Ruined high-rise apartment building with exposed interiors and rubble after a disaster or explosion cleanup view?

ベネズエラ国民議会の6月29日付公式発表によると、死者1,719人、負傷者5,034人を確認、通信途絶などにより所在未確認の人々は69,000人以上にのぼります。また、1万2,000人以上が避難生活を強いられていると報じられています。

多くの建物が倒壊・損壊し、国際空港は閉鎖、病院などのインフラも2,500以上に被害が発生しています。道路封鎖・停電・通信障害が支援活動の大きな障壁となっています。

今、最も必要な支援を子どもたちに届けています

ワールド・ビジョンは、発災直後から緊急対応チームを現地に立ち上げ、8つの州にわたる初動調査(アセスメント)を実施。以下のような緊急のニーズが明らかになりました。

  • 【子どもの保護と安全】子どもたちは屋外で就寝し、保護者と離れ、あるいは軍の駐屯地と共有の空間にいる場合もあります。急ごしらえの避難所は安全でなく、深刻な保護リスクがあります。
  • 【メンタルヘルス】余震への恐怖・死別・突然の避難による高度な不安・悲嘆・PTSDが調査を行った8州全域で広がっています。
  • 【水・衛生】安全な飲料水の供給途絶と衛生環境の悪化で、特に避難所での感染症リスクが高まっています。
  • 【食料】ビスケットなどの乾燥食品のみに依存する家庭が多く、一部キャンプでは幼児向けの適切な食事が全く得られない状況があります。

これらの緊急のニーズに対応し、ワールド・ビジョンでは、以下の分野に重点を置き、速やかに支援を届けます

  • 被災家族への一時避難所支援
  • 緊急支援物資の配布
  • 子どもの保護および心理社会的支援
  • 安全な水・衛生支援

    6月29日までに、以下の支援を届けました

    • 215世帯に衛生キットおよび食料バスケットを配布
    • 6月30日(現地時間)は300世帯を対象に追加配布、ならびに、コミュニティ・キッチンでのあたたかい食事の提供を計画
    • カラカス市内2か所に「チャイルド・フレンドリー・スペース(子どものための安全な空間)」を設置し、54人の子ども・青少年に心理社会的支援を提供
    • 子ども保護・心理的応急処置(PFA)などの支援者向け研修を実施
    • カトリック教会・ベネズエラ中央大学(UCV)と連携し、コミュニティのニーズに効果的に対応
    Volunteer from World Vision kneels beside a man in a red shirt on a grassy area, offering assistance among bags and debris at a relief scene.
    Three children sit on a tiled outdoor surface, drawing on papers with colored markers and pencils, surrounded by art supplies.

    突然の大地震により日常を奪われた子どもたちの緊急のニーズに対応するため、「ベネズエラ大地震緊急支援募金」へのご協力をお願いいたします。

    地震以前から続く人道危機。ワールド・ビジョンはとどまり支えます

    今回の地震は、すでに脆弱な状況に置かれていた子どもたちと家族の生活をさらに追い詰めるものです。経済破綻により国民の約77%が1日1.9ドル未満で生活し、約650万人が国外へ避難するベネズエラでは、地震以前から深刻な人道危機が続いていました。

    ワールド・ビジョンは2026年1月の調査で、世帯の34%で食事をとれない家族がいること、子ども・青少年の56%がすでに情緒的不調を経験していることを確認しています。今回の地震がこれらの脆弱性をさらに悪化させることが強く懸念されます。

    「人道支援は今、緊急ニーズへの対応と同様に、子どもたちの保護が最優先される新たな段階に入りました。支援現場の最前線で奮闘する一人ひとりを支え、当局と連携しながら、子どもたちが安心できる空間を確保することが、被災家族の回復を支える鍵となります」ーワールド・ビジョン コロンビアならびにベネズエラ事務局長ピーター・ゲイプ

    ワールド・ビジョンは、地震発生前からベネズエラで支援を実施してきました。人道危機に追い打ちをかける今回の地震に対応し、パートナー団体や関係諸機関と連携し、ベネズエラの子どもたちの命を守り、明日の生活を支え、未来をつなぐため、今もっとも必要とされている支援を迅速に届けてまいります。

    ワールド・ビジョン・ジャパンとは

    キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。