多文化共生を学ぼう!勉強会 第4回を開催しました
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多文化共生を学ぶ勉強会を中野区内で実施しています
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、国内支援活動の一環として、多文化共生について学ぶ勉強会を企画・実施しています。子ども支援に取り組む方々とご一緒に多文化共生のあり方について考え、すべての子どもが豊かに育つ地域社会づくりを目指しています。
第4回勉強会「異文化コミュニケーションとマイクロアグレッション:体感して“自分ごと”にする2日間」概要
第4回勉強会は、Bridge Project代表の内山唯日(うちやま・ゆいか)さんを講師に迎え、2025年10月24日・28日の2日間、会場とオンラインで開催しました。

講師の内山さんはイタリアからオンラインで登壇。1日目はゲームを交えて異文化コミュニケーションについて考え、2日目は内山さん自身の体験談とロールプレイを通じてマイクロアグレッションについてじっくり学びました。

1日目は、講師の内山さんの臨場感あるファシリテーションのもと、全員でゲームを体験。参加者からは「自分の身体や心の反応を認識しながら、異文化共生を考えることができた」といった感想が聞かれました。
2日目のテーマとなったマイクロアグレッションとは、「ありふれた日常の中にある、ちょっとした言葉や行動や状況であり、意図の有無に関わらず、特定の人や集団を標的とし、人種、ジェンダー、性的志向、宗教を軽視したり侮辱したりするような、敵意ある否定的な表現」(デラルド・ウィン・スーの定義による)を指します。
「〇〇人なのにお箸上手ですね」といった無意識の思い込み(マイクロインサルト)、「過剰反応じゃない?」といった無意識に相手の感情や差別体験を否定すること(マイクロインバリデーション)、そして意図的な侮辱や差別(マイクロアサルト)の3つに分類されます。

講義では、日本とイタリアのミックスルーツである内山さんご自身のアイデンティティの葛藤のプロセスや、マイクロアグレッションを受けた体験などをお聞きし、「外国にルーツを持つ人」と単純に括ってしまうことなどできない一人ひとりの、多様で複雑な思いや体験を知ることができました。その後のロールプレイと振り返りでは、参加者は体験を自分自身にひきつけて受け止め、考えを共有しあいました。
マイクロアグレッションとは、異文化コミュニケーションの枠にとどまらず、人と人との関わりのなかで互いをどのように尊重・理解し、関係をどう築いていくのかという普遍的な問いにつながっているのだと、あらためて気づかされる勉強会となりました。
参加者の声
当日のアンケートより、参加者の感想の一部を紹介します。
- 理論や知識のみでなく、自分の身体や心の反応を認識・体験しながら異文化共生を考えることができた。
- 今までの経験や感じてきたことが、マイクロアグレッションなどの概念で言語化されていることを知った。講師の内山先生の実体験とアカデミックの両面からとらえることができた。
- 無意識の偏見や固定概念についてもっと学びたいと思った。固定観念と強く関係していることで、日本の社会の土壌の状況を変えていくことも大切だと思った。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、多様な背景をもつすべての子どもが、豊かに育つことのできる地域社会を目指し、今後も取り組みを進めてまいります。
お問い合わせ
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
支援事業第2部国内支援・アドボカシー課 高橋・志澤
E-mail: kodomo@worldvision.or.jp
TEL: 03-5334-5357
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