プロゴルファー/WVJグローバル教育サポーター 東尾理子さんが届けるタンザニアのグローリーちゃんのストーリー
クリスマスまでに1000人の少女のチャイルド・スポンサーを募集しています
タンザニアに住むグローリーちゃんのストーリー

私はタンザニアに住む、グローリー、13 歳です。
この村では、生理になると 学校を休まなければいけませんでした。
その理由は、女の子専用のトイレがないこと。恥ずかしさ。不安。男の子たちに笑われることもありました。
そんな時、女の子は思います。「もう学校には行きたくない」と。
でも――ワールド・ビジョンが私たちのために新しいトイレを建ててくれました。
生理用品を取り替えられる、プライベートな場所があります。ドアがあって、安心できて、もう誰かの目を気にしなくていい。
あの日から、女の子たちは学校に戻りました。
私は将来、学校の先生になって、村の子どもたちに「勉強することの楽しさ」を伝えたいです。
グローリーより
東尾理子さんからのメッセージ

まず知ること、そして行動につなげることで未来は変わる
女の子にとって、生理がくることはごく自然で、とても尊いことです。
それなのに、それを理由だけで学校に行けなくなってしまう。学ぶ機会が奪われてしまう、それは本人にとっても、まわりの大人にとっても、本当に悔しくて、残念なことだと思います。
今回、ワールド・ビジョンが女子トイレを建設したことで、女の子たちが安心して学校に通えるようになり、グローリーちゃんの「先生になりたい」という夢へ続く一歩が生まれました。学ぶという、当たり前であるはずの権利が守られたことを心から嬉しく思います。
日本でも、生理や自分の体について十分に学べないまま大人になる人が少なくありません。知識を持てば、自分を大切にでき、周りにも優しくなれます。それはやがて世界にも視野を広げ、「女の子が誰でも当たり前に学べる環境をつくりたい」という思いにつながっていくはずです。
日本では生理用品もトイレも当たり前にありますが、世界ではそうではない地域がまだたくさんあります。
まず知ること、そして行動につなげること――未来が変わるのは、その一歩からだと思っています。
無関心でいることが、いちばん怖い。
知り、思い、そして動く。その積み重ねが、女の子たちに未来と笑顔を届ける力になると信じています。
1000 GIRLSプロジェクトにおけるワールド・ビジョンの取り組み

途上国では、多くの女の子たちが、児童婚や暴力、教育の機会を奪われる厳しい現実に直面しています。厳しい貧困の中、娘を早く結婚させることで生活の負担を減らそうとすることも少なくありません。ワールド・ビジョンは、女の子たちが夢を抱いて生きられるよう、学校や警察、宗教リーダーと連携し、地域住民に対して児童婚がもたらす影響や教育の重要性、ジェンダー平等の理解を広める啓発活動を行い、児童婚を未然に防ぐ仕組みづくりを強化しています。
特に経済的に困難な家庭には生計向上の支援を行うことで、女の子たちが安心して教育を受けられる環境を整えています。
これらの取り組みを通じて、地域住民や女の子たち自身の考え方や行動にも少しずつ変化が生まれています。
子どもの保護
暴力や虐待、児童婚から女の子を守ります。少女たちに「暴力は当たり前ではない」と自らの権利を伝え、有害な慣習を変えられるよう地域全体に啓発を行います。
教育
女の子が学校に行けるよう家族や地域に働きかけ、学用品の支給などを通して学びを支えます。十分な教育を受けた女の子は、貧困から抜け出すことができます。
水衛生
井戸を設置することで、水汲みの負担から女の子を解放します。生理の時にも学校を休まなくて良いように、学校の女子トイレを整備します。
生計向上
畜産・農業の支援や職業訓練などを通して、家族が安定した収入を得られるようになることで、家計の負担を減らすための早すぎる結婚を防ぎます。
1000 GIRLSプロジェクトとは
世界には“女の子”であるという理由だけで、
未来を閉ざされてしまう子どもたちがいます。
1000 GIRLSプロジェクトとは、
早すぎる結婚や性的搾取、暴力などにより、
未来をあきらめかけた少女たちに
「学ぶ権利」と「夢見る力」を取り戻すための取り組みです。
クリスマスまでに、1000人の少女のチャイルド・スポンサーを募集しています。