親善大使 酒井美紀さんが届けるバングラデシュのクシちゃんのストーリー

投稿日|2025年11月20日

クリスマスまでに1000人の少女のチャイルド・スポンサーを募集しています

バングラデシュに住むクシちゃんのストーリー

この手紙はフィクションではなく、一人の女の子の実話です。彼女たちの声を聞いてください。

バングラデシュに住むクシちゃん

私はバングラデシュのクシ、15 歳です。
2 人の娘と暮らしています。
12 歳のとき、知らない男の人と結婚させられました。
家は貧しく、母には「きっといい人だから」と勧められました。

結婚なんてしたくなかったけれど、学校を辞めて結婚しました。
すぐに妊娠して、一人目の娘が生まれました。帝王切開でした。
その後もう一度おなかに赤ちゃんを授かりましたが、
夫は受け入れてくれず、やがて家を出ていきました。
今はメイドの仕事をしながら二人の娘を育てています。
夫がいなくなって、少しホッとしています。
もう誰かに怯えながら過ごす必要がないからです。

私の願いはただひとつ。
娘たちの未来が、明るいものになるように。
それだけを願っています。

クシ

酒井美紀さんからのメッセージ

親善大使 酒井美紀さん

その一歩で、今この瞬間を必死に生きる子どもたちの未来を変えることができる

世界には児童婚などで苦しむ女の子たちがまだたくさんいます。
彼女たちが少しでも辛い思いをしなくて済む世界を目指し、力になりたいと考えています。チャイルド・スポンサーを始めて20年近くになりますが、支援している子どもたちが少しずつ成長していく姿を見ることが、何よりの喜びです。これからも一緒に、子どもたちの未来を応援していきましょう。

1000 GIRLSプロジェクトにおけるワールド・ビジョンの取り組み

途上国では、多くの女の子たちが、児童婚や暴力、教育の機会を奪われる厳しい現実に直面しています。厳しい貧困の中、娘を早く結婚させることで生活の負担を減らそうとすることも少なくありません。ワールド・ビジョンは、女の子たちが夢を抱いて生きられるよう、学校や警察、宗教リーダーと連携し、地域住民に対して児童婚がもたらす影響や教育の重要性、ジェンダー平等の理解を広める啓発活動を行い、児童婚を未然に防ぐ仕組みづくりを強化しています。

特に経済的に困難な家庭には生計向上の支援を行うことで、女の子たちが安心して教育を受けられる環境を整えています。
これらの取り組みを通じて、地域住民や女の子たち自身の考え方や行動にも少しずつ変化が生まれています。

子どもの保護

暴力や虐待、児童婚から女の子を守ります。少女たちに「暴力は当たり前ではない」と自らの権利を伝え、有害な慣習を変えられるよう地域全体に啓発を行います。

教育

女の子が学校に行けるよう家族や地域に働きかけ、学用品の支給などを通して学びを支えます。十分な教育を受けた女の子は、貧困から抜け出すことができます。

水衛生

井戸を設置することで、水汲みの負担から女の子を解放します。生理の時にも学校を休まなくて良いように、学校の女子トイレを整備します。

生計向上

畜産・農業の支援や職業訓練などを通して、家族が安定した収入を得られるようになることで、家計の負担を減らすための早すぎる結婚を防ぎます。

1000 GIRLSプロジェクトとは

世界には“女の子”であるという理由だけで、
未来を閉ざされてしまう子どもたちがいます。
1000 GIRLSプロジェクトとは、
早すぎる結婚や性的搾取、暴力などにより、
未来をあきらめかけた少女たちに
「学ぶ権利」と「夢見る力」を取り戻すための取り組みです。
クリスマスまでに、1000人の少女のチャイルド・スポンサーを募集しています。