【ミャンマー地震】緊急支援活動報告 

投稿日|2025年10月6日
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2025年3月28日、ミャンマー中部にてマグニチュード7.7の地震が発生しました。この地震により、約52,000棟の家屋、学校2,600校、789の病院が倒壊または破損する甚大な被害が生じました。 
広範囲にわたる被害のため、多くの被災者が過酷な避難生活を余儀なくされています。

裨益者の以前の集合住宅
裨益者の以前の集合住宅

雨期の断続的に雨が降る蒸し暑い季節に、避難者の多くは大型テントで、隣接する家族とほぼ隔てのない環境で避難生活を送っていました。震災発生から1カ月が経過した後も、石けんや歯ブラシ、学用品など、日常的に使用する衛生用品や日用品が入手困難な状況でした。 

避難所の様子
避難所の様子

こうした状況を少しでも改善するため、日本の皆さまからの温かい募金と、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成金 により、ワールド・ビジョン・ジャパンは、緊急支援物資配布事業を実施しました。この報告では、支援活動の様子を伝えるビデオと現地の被災者の方々からいただいた感謝の声をご紹介します。 

支援活動の内容と現地から届いた声 

2025年4月から6月にかけて、震災により家を失うなどして生活が困窮している約1,200世帯に緊急物資を配布しました。 
以下、配布時の映像。 

動画サムネイル

主な配布物はバケツ、石けん、タオル、女性用の衛生用品、避難所の雨を防ぐための防水用のシェルターキット、そして新学期を控えた子どもたちのための文房具、カバンなどの学用品です。 
これらの物資により、被災者の方々は避難生活においても、体を清潔に保つことができ、感染症のリスクを抑えることにつながりました。 
またミャンマーは6月から新学期が始まるため、子どもたちが学校へ通い続けられるように支援しました。 
被災者の方々からは多くの「ありがとう」という感謝の声が寄せられました。 
その他にも、「家を失って困窮している状態だったので、届けられた物資はどれも嬉しかった」、「日常生活を取り戻すのに必至な時にいただいた支援は非常に役立った」、「子どもたちが学校に通うために何も準備できない状況だったので、いただいた学用品をもって、子どもたちを学校に戻ることができてうれしかった」という声が届いています。 
また、事業終了後に実施した調査においても、非常に高い満足度が確認され、支援活動が現場のニーズに的確に応えていたことが確認されています。 

事業担当スタッフから 

3月末に地震が発生し、緊急支援対応の準備を開始しましたが、現場では5月からの雨季、また6月からの学校再開に備えての支援が必要となりました。刻々と変わる被災地のニーズに合わせて、現地スタッフと密にコミュニケーションを取り、現場のニーズの把握し、適時適切な支援活動ができるように努めました。 
この事業で配布した衛生用品や女性用品、シェルターキットは、被災地での感染症予防に貢献し、また被災者にとっての心の支えとなったとの現地の方々の声を聴き、重要な役割を果すことができたこと感謝でした。 

被害を受けた家屋
被害を受けた家屋

日本の皆さまの募金により、このような支援を届けられたことを心から感謝申し上げます。 

一方で、被災された方々が依然として厳しい生活を余儀なくされているのも事実です。 

ワールド・ビジョン・ジャパンは現在もミャンマーで活動を継続しています。 
今後も引き続き応援していただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします! 

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