サマースクール2025開催報告

投稿日|2025年8月8日
更新日|2025年8月12日
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2025年7月24日にはオンラインで、7月29日・30日には中野区会場、8月1日・2日には文京区会場にて対面で、小学生を対象とした「ワールド・ビジョン・サマースクール2025」を開催しました。今年のテーマは「ともに生きる」。全国の小学1〜6年生と保護者782名(オンライン337名、対面445名)が参加し、世界の現状にふれ、遠く離れた国の同じ時代をともに生きる子どもたちのことを知り・考える時間となりました。 

ワールド・ビジョン・サマースクールにご参加くださった皆さん

「もっと知りたい!」があふれたオンラインイベント

ケニア駐在中のワールド・ビジョン・ジャパン遠藤スタッフと中継で繋がりバーチャルツアーを通じて、現地の暮らしや課題を学びました。野生動物や食文化に驚きの声が上がる一方で、遠藤スタッフから、2時間半かかる通学、トイレのない生活、18キログラムの水くみ、医療の不足など、厳しい現実も教えてもらいました。

「なぜ、水がこんなにきたないの?」「電気がない家でどうやって暮らしているんだろう?」「学校に行く道で、象にあうなんて怖い・・・命がけだ!」「自分にできることは?」と問いかけや意見が続出し、寄せられた質問には駐在スタッフが回答をしました。参加した子どもたちからは、「今日学んだことを誰かに伝えたい」「募金をしたい」など、行動につなげようとする声も多く寄せられました。 

体験を通して学びを深めた対面イベント

対面イベントでは、 「世界がもし100人の村だったら」のワークショップや、途上国の子どもたちの生活を模した水くみ体験(18キログラム相当)、子どもたちの栄養状態を確認する「命のメジャー」を巻いてみる体験などを通じて、貧困や格差といった社会課題を“自分ごと”として考えました。 

「世界がもし100人の村だったら」ワークショップで富の分配をビスケットで表し話し合いました
「世界がもし100人の村だったら」ワークショップで富の分配をビスケットで表し話し合いました
栄養状態を確認する「命のメジャー」を体験する参加者の皆さん
栄養状態を確認する「命のメジャー」を体験する参加者の皆さん

サマースクール参加後の歩みにフォーカスした「保護者向けプログラム」

低学年の回では、お子さまのプログラムと並行して、「保護者プログラム」を開催しました。
お子さまがサマースクールでどのような内容を学ばれるのか、また、ご帰宅後や今後につなげる「事後学習」や「自由研究」として取り組むアイディア等をご紹介しました。特別ゲストとして、チャイルド・スポンサーシップのご支援やサマースクールへの参加がひとつのきっかけとなり、今日、成長されたお子さまがグローバルに活躍をしている保護者の方をお迎えし、お子さまとのエピソードをうかがうトークセッションをお届けしました。「支援に参加されている方の生の声が聴けて参考となった」また「サマースクールや支援を通してお子さまの視野をどのように広げていったのかヒントになった」など、参加された保護者の皆さまから熱意ある感想やコメントをいただきました。

中野区対面イベントの保護者向けプログラムでお話しくださった小倉さま
中野区対面イベントの保護者向けプログラムでお話しくださった小倉さま
文京区対面イベントの保護者向けプログラムでお話しくださった𠮷朝さま
文京区対面イベントの保護者向けプログラムでお話しくださった𠮷朝さま

「こんな世界をつくっていきたい!」グローバルキッズの誕生

高学年の回では、富める国と貧しい国を体感する「新・貿易ゲーム」を通じ、限られた資源や情報のもとで状況の異なる別グループとのやり取りを通じて、「世界には不公平があること」「協力や工夫で状況を変えられること」に気づくきっかけとなりました。また、ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーでユースボランティアの一人でもある大学生の中西さんからは、3月に参加されたルワンダ支援地訪問ツアーで視察した、子どもの栄養不良を改善するためのワールド・ビジョンの活動の様子やご自身が感じたことを紹介していただきました。 

ルワンダの支援地を訪問した様子を紹介してくださったユースボランティアの中西さん
ルワンダの支援地を訪問した様子を紹介してくださったユースボランティアの中西さん(右)
「豊かな国をつくるには、どうしたらいいかな」国づくりを通して不公正や開発について「新・貿易ゲーム」を通して考えました
「豊かな国をつくるには、どうしたらいいかな」国づくりを通して不公正や開発について「新・貿易ゲーム」を通して考えました

イベント最後には、一人ひとりが「こんな世界をつくっていきたい」という思いをカードに書いて地球パネルに貼り付け、優しさや平和に満ちた“未来の地球”を完成させました。そこには、「みんなが平等に楽しくあらそいがないせかいにしたい」「みんなが平どうに食料や水がいきわたるといいな」などのメッセージが寄せられました。 

「こんな世界をつくっていきたい」みんなの想いがいっぱいの地球が完成
「こんな世界をつくっていきたい」みんなの想いがいっぱいの地球が完成
メッセージを書いて地球に貼る小学生の皆さん
メッセージを書いて地球パネルに貼る小学生の皆さん

イベントを支えてくださった「ユースボランティア」の高校生・大学生の皆さん

今回のサマースクールで子どもたちの学びを支えてくださったのは、高校生・大学生のユースボランティア19名です。常に、子どもたちに寄り添い、ともに学びを深めサポートをしててくれました。 休みの日にワールド・ビジョン・ジャパン事務所で事前研修や教材作成、資料準備などを行い、当日の会場設営や案内係、グループワークの進行など暑さに負けず、チームワークを発揮しながら活躍してくださいました。

怪我なく水汲み体験ができるようサポートをするユースボランティアの大学生
怪我なく水汲み体験ができるようサポートをするユースボランティアの大学生
準備から片付けまで大活躍してくださったユースボランティアの皆さん
準備から片付けまで大活躍してくださったユースボランティアの皆さん

参加者の皆さんから寄せられた感想の一部をご紹介します

<参加した小学生の皆さん> 

「水がおもくて、それを40℃のあつさの中、6キロメートル、もつなんてすごいなと思った 」 
「食べ物などがなくて困っている人が外国にいっぱいいることがとても心に残りました 」 
「(また参加したい理由)自分よりも貧しい人たちの生活を知り、自分も何かその人たちのためにできることがないか考えれるから 」 

<参加した保護者の皆さん> 

「良い内容、家で親が言っても興味を持たないが、子供同士で話し合えるともりあがる 」 
「学校で座って学ぶのではなく、話し合ったり手を動かして学んでいくのはとても大事なこと。体験しながら気付いていける良い機会になった。これをきっかけに何か考え方や行動に変化があるといい 」 
「親子でたくさんの学びになりました。娘には、毎年、触れさせたい位です 」 
「これから必要な支援や自分がこれからできる支援を考える良いきっかけとなった」 

<ユースボランティアの皆さん> 

「子どもたちが素直に反応してくれたり、学びを得てくれたことが嬉しかった」 
「子どもたちの意見から、新しい考えを知ることができてとても面白かったです!ここでの経験全てが、次の自分につながるように感じました! 」 
「他のボランティアメンバーと仲良くなれたこと、小学生のまっすぐな意見に刺激を受けたことなど、自分自身得られたものが大きかったと感じた」 
「初めてで不安もあったが、他のボランティアやワールド・ビジョン・ジャパンスタッフのサポートもあり私自身もとても楽しめた。将来につなげるため自分も成長したいと事前研修で言ったのだが、本当に成長できた 」 

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

オンライン開催のアーカイブ動画

「バーチャルツアー」の様子をYouTubeでご覧いただけます。自由研究等にお役立てください。
自由研究シートはこちら(※PDFのリンク)

低学年

高学年

きれいな水を届けるチャリティラン&ウォークイベントのご案内

サマースクールでご紹介した、「きれいな水を手に入れるために途上国の子どもたちが歩く平均距離である6キロ」を歩く、走るチャリティ・イベントを開催します。
参加費の一部は水衛生事業に充てられ、歩く、走ることを通して、途上国の子どもたちにきれいな水を届けることができます。
サマースクールに参加し、「困っているお友達に何かできないかな?」という思いを抱いたお子さまと一緒にぜひアクションを起こしてみませんか。
皆さまのご参加をお待ちしております。

【開催概要】
GLOBAL 6K for WATER 2025 チャリティラン&ウォークイベント開催!~その一歩が、命をつなぐ水になる~
日時:10月25日(土)12:00-16:00
会場:豊洲ぐるり公園 特設会場  東京都江東区豊洲6丁目5(豊洲市場仲卸売場等裏)
募集人数:ラン (6km) 定員100名、ウォーク (3Km) 定員100名、親子ウォーク(3Km) 50組100名
参加費:ラン (6km) 3,000円/ 人、ウォーク (3Km) 1,500円/ 人 ※参加費の一部は水衛生事業に充てられます
お申し込み・詳細はこちら

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