「伝える」という役割
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皆さんは、自分の人生を変えてしまうような一言と出会ったことはありますか?
私は、あまり思い浮かびません。
なので、ある方にはどんな言葉かぜひ聞いてみたいなと思います。
でも、誰かの言葉になんとなく影響を受けたことや、なんとなく覚えているような言葉はたくさんあります。
きっと皆さんもたくさんあるのではないかと思います。
申し遅れました。
コミュニケーション課にてアルバイトスタッフとして働いています、星乃と申します。
現在、大学院進学へ向けて準備中です。
幼いころから、毎日のように新聞に報道される世界の現状と、自分の世界との差異や、心が滅入るような現状、不均衡に疑問を感じていました。ただ、実際に、国際ボランティアをやってみたり、現地へ行ってみたりして、私もなにかこの現状に影響することができるかもしれないと思うようになったのは大学生になってからです。
「これだ!」という原体験がひとつ明確にあるわけではない私の国際協力への関心は、小さな言葉たちの積み重ねで形成されていきました。
中学生の時、国際機関で働く方や、青年海外協力隊経験者の方のお話を聞いて心に響いたな、 とか
新聞のコラムに、NGOで働いている方のインタビューが載っていて、こんな活動もあるのかと知ったな、とか
大学に入学して最初の授業で、アメリカ人の教授が「世界で高等教育を受けられる人の割合がいかに低いか」について話していたな とか
児童労働に従事している、自分と同い年くらいの子どもに関する本を読んだな とか
ほかにも多分、たくさん。
一つひとつ影響の程度に差はあれど、こういった今までの人生で目にしてきた、耳にしてきた言葉によって私の目指す姿は形作られていきました。

さて、ワールド・ビジョン・ジャパンで私は今、「伝える」部分のお仕事を担っています。
対象は、児童、生徒、学生の皆さん、地域の方々、ワールド・ビジョン・ジャパンを訪れてくださった方々等、様々です。
展示用の教材を制作・作成したり、資料の翻訳をしたり、カレンダーを作ったり、動画編集をしたり、ポスターやパネルのデザインをしたり、講師派遣や事務所訪問で幼稚園から大学生の皆さんにお話しをしたり、そのアシスタントをしたり、イベントで団体の紹介をしたり、そのほか活動は多岐にわたります。

まだまだ慣れない作業もありますが、細やかな気配りをくださる温かいスタッフの方々に支えられ、日々奮闘中です。
そういった業務の中で、毎日たくさんの言葉に出会います。音声や文面など伝え方に差はあれど、たくさんの言葉を伝える機会に出くわします。
そんな時にいつも、受け手に与える印象に思いを馳せます。
例えば、私自身学生時代、講師派遣や特別授業など、外部の方のお話を聞く機会が大好きでした。
普段関わることのない人から、私は今日どんなことが学べるのだろうかと、この人はどんな風にどんなことをお話するのだろうか、どういう価値観を持っていて、どんな人生を歩まれたのだろうかと、ワクワクしてメモを取る準備をしていました。
配られた資料も、隅々まで目を通すタイプの生徒でした(笑)
人生で触れてきたたくさんの言葉の積み重ねで今この場所にいる私だから、言葉の持つ力を、伝えるという活動の影響力の大きさを、身に染みて感じています。
誰かの些細な一言が、心に響いて忘れられなかったり、誰かを支えてくれるかけがえのない言葉になったり、誰かの将来を変えるほどの言葉になることがあります。
なんとなく覚えているだけに見えて、思考に影響していることもあります。
何かの本に書いてあった一節や、記事で読んだ一文がそんな言葉になることもあります。
たとえ一言ひとことの影響は大きくなくとも、そういった小さな言葉の蓄積が人の選択をつくっていきます。
私が発したり、選んだりする言葉が、そんな言葉のひとつになれたらいいなと思うのです。ひとつになんて傲慢かもしれません。その片鱗にでもなれば、嬉しいなと思います。
そんな言葉の片鱗になって、いつか幅広い世代の皆さんが気軽に世界の問題について話し合い、気軽にアクションを起こし、当たり前のように国際協力に関わっていくような社会に少しでも近づけることができたらいいなと思っています。
誰かに届く、そんな誰かがあなただといいなと思いながら、そんな言葉を紡ぐことができるようにと思いながら、これからも、「伝える」役割を担っていきます。
そしてそれが、世界の子どもたちに届くことを信じて。

マーケティング第1部 コミュニケーション課
星乃 風

NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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