3分でわかるエルサルバドル ~エルサルバドルって、どんな国?~
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この記事でわかること
エルサルバドルでは内戦の影響が残り、治安や経済に課題を抱えています。子どもの栄養不良、安全な水へのアクセス、教育機会の不足、若年妊娠や暴力が深刻です。ワールド・ビジョンは栄養改善、教育支援、職業訓練を通じ、子どもたちの健やかな成長を地域と共に支えています。
エルサルバドル支援に関わる新口スタッフが解説します!

エルサルバドル共和国(以下、エルサルバドル)の基礎データ
首都 | サンサルバドル |
言語 | スペイン語 |
民族 | スペイン系白人と先住民の混血約84%、先住民約5.6%、ヨーロッパ系約10% |
宗教 | カトリック教 |
面積 | 21.040km2(九州の約半分) |
人口 | 約649万人(2020年、世界銀行) |
エルサルバドルって、どんな国?
中央アメリカ中部に位置し、グアテマラ、ホンジュラスと国境を接し、南は太平洋に面しています。日本の九州の約半分の国土に約649万人が暮らしています。1980年から92年の和平合意締結まで、政府軍とゲリラ勢力との間で激しい内戦が続けられ、約7万5000人が犠牲になり、その傷跡は深く、現在も経済復興と治安回復が大きな課題となっています。
人々はどんな問題に直面しているの?
- 小学校に入学した子どもたちの内、60%以上の子どもたちが高校卒業まで勉強を続けることができません。
- 子どものいる世帯の内、18.6%の世帯が十分な食料を確保できておらず、6人に1人の子どもは慢性的な栄養不良に苦しんでいます。
- 子どものいる世帯の内、21.1%の世帯が安全な飲み水へのアクセスがありません。
- 妊娠している人の19.3%(約5人に1人)は、18歳未満の女の子たちです。
- 子どもたちは家庭、学校、コミュニティ内での慢性的な暴力に苦しんでいます。
データ出典:UNICEF Country Office Annual Report 2019 – El Salvador
新口スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第2課
新口 慎太郎(しんぐち しんたろう)
エルサルバドルでは保健医療、水・衛生、教育などに加え犯罪組織やギャングによる暴力や犯罪も社会の大きな課題となっており、貧困を理由に犯罪組織に関わる若者も多くいます。
ワールド・ビジョンはチャイルド・スポンサーシップによる地域開発プログラムを通じて、栄養改善や教育支援、青年の職業訓練などに取り組むと同時に、子どもの権利が守られ、子どもたちが価値ある存在として家庭やコミュニティからの愛情を受けることができる環境を地域の人々と一緒に作っています。
子どもたちの健やかな成長と明るい未来のために、皆さまの応援よろしくお願いします!
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