3分でわかるエクアドル~サッカーが盛んな国で暮らす子どもたちの今
エクアドルの子どもたちとサッカー

サッカーはエクアドルでは人気のスポーツです。子どもたちにも人気があり、休み時間の校庭ではよくサッカーボールで遊ぶ様子をみることができます。
エクアドルは南米でもサッカー熱の高い国の一つで、多くの子どもたちがプロ選手に憧れています。サッカー選手を夢見る子どもたちが多くいます。
厳しい環境の中でも練習を続け、プロリーグでプレーする夢を実現した少女もいます(※1)。
けれど、夢を追いかけるためには、安心して暮らし、学べる環境が必要です。
しかし、その夢にたどり着けるかどうかは、日々の生活環境に大きく左右されます。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、エクアドルにおいて地域開発プログラムを通じ、栄養改善、教育の質の向上、生計向上、衛生環境の改善に取り組んでいます。
エクアドル支援に関わる神田スタッフが解説します!

エクアドルってどんな国?
エクアドル共和国(以下、エクアドル)の基礎データ
| 首都 | キト |
| 言語 | スペイン語(他にケチュア語、シュアール語等) |
| 民族 | メスティソ(混血)77.5%、先住民7.7%、モントゥビオ(沿岸部に居住する独自の文化を有する混血)7.7%、アフリカ系4.8%、白人系2.2%、その他0.1%(2022年、国勢調査) |
| 宗教 | 国民の大多数はカトリック教徒、次いでプロテスタント等 |
| 面積 | 25.6万km2(本州と九州を合わせた広さ) |
| 人口 | 1,814万人(2024年,世銀) |
南アメリカの北西部、赤道直下に位置する国で、コロンビアやペルーと接し、西は太平洋に面しています。
首都キトは標高約2,800mの高地にあり、国の中央にはアンデス山脈が広がっています。
白人と先住民の混血(メスティーソ)が多く、人口は約1,814万人(※2)。公用語はスペイン語、宗教はキリスト教が主流です。
石油や農業、水産業が主要産業で、海岸、アンデス高地、アマゾン地域、ガラパゴス諸島という多様な自然も特徴です。
自然が豊かな一方で、地域によって暮らしの差が大きい国です。
暮らしの格差と子どもたち
エクアドルでは、収入だけでは見えにくい生活上の困難が、子どもたちの成長に影響しています。エクアドル国家統計センサス研究所(INEC)によると、2025年時点で、エクアドルの子どもの49.4%が「基本的ニーズ未充足」に基づく貧困状態にあります(※3)。
つまり、約2人に1人の子どもが、生活に必要な条件を十分に満たせない環境で暮らしているということです。
これは、住環境、教育、基本サービスなど、暮らしに必要な条件が十分に満たされていない状態を示す指標です。
特に農村部では、暮らしを支える条件に不利が重なりやすい状況があります。
2025年12月時点の多次元貧困率は、
・全国で41.7%
・都市部で29.9%
・農村部で66.9%でした(※4)。
多次元貧困率とは、収入だけでなく、教育、住環境、基本サービスなど、複数の面での不足を含む指標です。
また、家庭のインターネット接続率にも地域差があります。2025年の家庭のインターネット接続率は、つぎのようになっています。
・全国で71.3%
・都市部で76.6%
・農村部で58.7% (※5)
地域によって、オンラインの情報や学習資源に触れる条件にも差があることがうかがえます。
サッカーの練習や夢を追いかけることも、こうした環境の中では簡単ではありません。
移動手段や時間の制約、家庭の事情などが、子どもたちの選択肢を狭めてしまうこともあります。
子どもたちを取り巻くさまざまな課題

子どもたちの健康にも課題があります。
INECによると、2歳未満児の慢性栄養不良は全国で19.3%でした(※6)。さらに、2歳未満の先住民族の子どもでは32.3%、2歳未満児の農村シエラ地域では26.8%にのぼります(※7)。
また、幼児教育(就学前教育)への参加率は54%にとどまっています(※8)。
子どもたちが安心して成長するためには、栄養だけでなく、教育や家庭環境など、複数の要素が必要です。
健康な体や十分な栄養は、日々の学びやスポーツを続けるためにも欠かせません。
また家庭内の環境にも課題があります。INECの乳幼児期に関する調査では、5歳未満の子どものうち、身体的な暴力を受けていない子どもは53.9%、心理的な暴力を受けていない子どもは46.6%でした(※9)。これは、暴力を伴わない子育てや、家庭・地域で子どもを守る仕組みを広げる必要性を示しています。
これらの課題が意味すること
こうした問題は、それぞれ独立しているわけではありません。
教育、健康、そして将来の選択肢すべてに影響します。
サッカー選手を夢見る子どもたちも、日々を生きる子どもたちも、
その可能性は環境によって大きく左右されます。
ワールド・ビジョンの取り組み
ワールド・ビジョン・ジャパンは、
・栄養改善
・教育の質向上
・生計向上
・衛生環境の改善
といった取り組みを通して、子どもたちが安心して健やかに成長できる環境を整えています。
あなたとの接点
日本から見て地球の裏側にある遠い国の話のように感じるかもしれません。
けれど、子どもが夢を持ち、それを実現できる環境を願う気持ちは、どの国でも同じです。
サッカー選手を夢見る子どもたちも、日常を生きる子どもたちも、
その一歩を支えることが、子どもたちが切り拓いていく未来につながっていきます。
神田スタッフより一言

ワールド・ビジョンはチャイルド・スポンサーシップによる地域開発プログラム等を通じて、エクアドルの子どもたちのための栄養状態の改善、教育や水衛生支援、暴力や薬物などからの保護に取り組み続けています。貧困や自然災害への脆弱性、不安定な政局といった困難にも関わらず、日本の皆さまの支援によって、たくさんの子どもたちが家族やコミュニティに愛され、将来に希望をもって成長することができています。
一人でも多くの子どもの笑顔のためにも、ぜひエクアドルについてもっと知っていただき、WVの支援活動にも関心をお寄せいただけると嬉しいです。
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子どもたちの未来を支える取り組みとは
ワールド・ビジョンは、子どもたちが安心して成長できる環境を整えるため、教育・栄養・生活支援などを行っています。
エクアドルでの支援を詳しく知る
エクアドルでは、地域ごとにさまざまな課題に向き合いながら、
子どもたちの成長を支える取り組みが行われています。
出典
※1 World Vision International “A female soccer player who shines with her own light”
※2 “Population, total – Ecuador”, 2024, World Bank Open Data, World Bank, online dataset
※3 “DÍA DEL NIÑO: MÁS DE 3.5 MILLONES DE RAZONES PARA CONSTRUIR UN MEJOR FUTURO”, 29 May 2025, Instituto Nacional de Estadística y Censos (INEC), online article
※4 “Pobreza y Desigualdad – Diciembre 2025”, December 2025, Instituto Nacional de Estadística y Censos (INEC), p.23
※5 “Tecnologías de la Información y Comunicación – TICs”, July 2025, Instituto Nacional de Estadística y Censos (INEC), pp.7
※6 “Boletín Técnico Nro. 02-2024-EN: Encuesta Nacional sobre Desnutrición Infantil – ENDI, Segunda Ronda 2023-2024”, 2024, Instituto Nacional de Estadística y Censos (INEC), p.7
※7 “UNICEF Ecuador Annual Report 2024”, February 2025, United Nations Children’s Fund (UNICEF), p.4(INEC「Encuesta Nacional sobre Desnutrición Infantil(ENDI)第二回調査 2023–2024」に基づく)
※8 “Ecuador Country Profile”, UNICEF Data, United Nations Children’s Fund (UNICEF), online database
※9 “DESARROLLO INFANTIL: INEC REVELA DATOS SOBRE OPORTUNIDADES DE JUEGO, LENGUAJE Y BIENESTAR DE LA PRIMERA INFANCIA”, 30 October 2024, Instituto Nacional de Estadística y Censos (INEC), online article
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