3分でわかるエクアドル ~エクアドルって、どんな国?~

投稿日|2025年3月26日
更新日|2025年6月7日
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この記事でわかること

エクアドルは南米北西部、赤道直下に位置し、首都はキトです。​国土はアンデス山脈が縦断し、主要産業は石油、農業、水産業です。​人口の40%が多次元貧困状態にあり、5歳以下の子どもの24%が栄養不良、41%が必要なワクチンを未接種です。​ワールド・ビジョン・ジャパンは、チャイルド・スポンサーシップを通じて、栄養改善や教育支援などを行っています。

エクアドル支援に関わる新口スタッフが解説します!

2020年4月からエクアドル支援に関わる新口スタッフが、わかりやすく解説します!
2020年4月からエクアドル支援に関わる新口スタッフが、わかりやすく解説します!

エクアドル共和国(以下、エクアドル)の基礎データ

首都 キト
言語 スペイン語(他にケチュア語、シュアール語等)
民族 欧州系・先住民混血72%、先住民7%、アフリカ系・アフリカ系との混血7%、欧州系6%
宗教 国民の大多数はカトリック教徒
面積 25.6万km2(本州と九州を合わせた広さ)
人口 1,708万人(2018年,世銀)

エクアドルって、どんな国?

南アメリカ大陸の北西部、赤道直下に位置する国で、コロンビア、ペルーと接し、西は太平洋に面しています。国土の中央はアンデス山脈が縦断しているため標高が高く、首都キトの標高も2,800mです。白人と先住民の混血(メスティーソ)が国民全体の8割弱を占め、公用語はスペイン語、宗教はキリスト教(カトリック)が主流です。主要産業は鉱業(石油)、農業、水産業です。多くの固有種が生息するガラパゴス諸島は1978年に世界遺産(自然遺産)に登録され、その多様な生態系は多くの観光客を魅了しています。

人々はどんな問題に直面しているの?

往復3時間の道のりを歩いて学校に通う子どもたち。山岳地帯では学校や保健施設、電気、上下水道などのインフラ整備が遅れており、公共サービスも十分に提供されていない地域が多く課題となっています
往復3時間の道のりを歩いて学校に通う子どもたち。山岳地帯では学校や保健施設、電気、上下水道などのインフラ整備が遅れており、公共サービスも十分に提供されていない地域が多く課題となっています
  • 人口の40%が教育、健康、生活水準の面において多次元貧困状態(Multidimensional Poverty)にあります。
  • 5歳以下の子どもの24%は栄養不良状態にあります。
  • 41%の子どもが必要なワクチンを接種できていません。
  • 29.1%の世帯は安全に管理された飲み水の供給を受けていません。
  • 33%の子どもが親などから暴力を受けています。
  • 37%の世帯しかインターネットへのアクセスがありません。農村部では状況はより深刻で、16%の世帯しかインターネットを利用することができません。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による学校の休校期間中の遠隔での学習にも大きな格差をもたらしています。

データ出典:UNICEF Situation of children and adolescents in Ecuador (2019)

新口スタッフより一言

カンボジアの保健センター職員と新口スタッフ
カンボジアの保健センター職員と新口スタッフ

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第2課
新口 慎太郎(しんぐち しんたろう)

ワールド・ビジョンはチャイルド・スポンサーシップによる地域開発プログラムを通じて、エクアドルの子どもたちのための栄養状態の改善、教育支援、暴力や薬物などからの保護に取り組んでいます。
子どもたち一人ひとりが家庭やコミュニティで愛され、将来に希望をもって成長することができるよう、応援よろしくお願いします!

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