水衛生と子どもたち

世界全体で22億人が安全に管理された飲み水を使用できず、
10人に1人あたる7億8,500万人が基本的なサービスを受けられません。
このうち1億4,400万人は、湖や河川、用水路などの未処理の地表水を使用しています。
子ども5人に1人が必要な水を得られず
しかし、世界では、4億5,000万人の子どもを含む14億2,000万人以上が、水への脆弱性が高い、あるいは極めて高い地域で暮らしています。
これは、世界の子どもの5人に1人が、日々の生活に必要な水を十分に得られていないことを意味します。(出典:Unicef 2021)
そして、水汲みのために数十キロ歩かなければならない子どもたちは、学校に行く時間や友だちと遊ぶ時間を奪われています。
抱える問題と子どもたちを取り巻く現状Problems and Current Situation
子どもたちの命を奪う水
病原菌や寄生虫によって汚染された水は様々な病気を引き起こします。
特に子どもたちの知能の発達や身体の成長に取り返しのつかない影響を及ぼし、抵抗力の弱い幼い子どもたちは下痢によって脱水症状に陥り命を落としています。
世界では約30億人が、石けんと水を使った基本的な手洗い設備が家庭にありません。平均で毎日700人の5歳未満の子どもが、水や衛生設備の不足によって引き起こされる病気で命を落としています。
(出典:Unicef 2021)


身近な衛生問題:「トイレ」と「手洗い」
世界では23億人が改善された衛生設備(トイレ)を使用できない環境に置かれており、世界の人口の約8人にひとりにあたる8億9,200万人が屋外排せつをしています。
また、安全な水やトイレの利用の面において、農村部と都市部で著しい格差が生じ続けています。(出典:Unicef 2017)
基礎的な衛生に対する関心を高め、根強く残る屋外排せつを改善し、トイレの後や食前の手洗いといった適切な衛生習慣を身に付けられるよう働きかける必要もあります。
ワールド・ビジョンは衛生に関する啓発と行動変革を目指したワークショップを実施しています。
実現し、 子どもたちの健康を守るため
募金にご協力ください。
ワールド・ビジョンの水衛生への取り組み

このような水衛生プログラムを教育、保健、栄養、生計向上等の取組みとともに行うことで、安全な水と衛生的な環境が、持続可能な形で貧しい地域に住む人々に届けられています。

安全な水と衛生的な環境が実現すれば、子どもたちの健康が守られ、学校へ通うための時間も確保できるようになります。「水」と「衛生」の支援で重要なのは、地域の人にその大切さを理解してもらい、参加を得ながら進めること。完成した井戸やトイレが、住民自身によって大切に使い続けられるためにも不可欠です。
暮らしを変える「水」と「衛生」支援Water and Sanitation Support
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