3分でわかるベトナム ~ベトナムって、どんな国?~

投稿日|2025年3月26日
更新日|2025年3月31日
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この記事でわかること

ベトナムはインドシナ半島に位置し、首都はハノイ、人口は約9,467万人(2018年時点)です。​19世紀に統一王朝が成立し、フランス植民地時代を経て、1976年に独立国家となりました。​1986年のドイモイ政策以降、市場経済化が進み、経済成長を遂げていますが、貧富の差の拡大や環境破壊などの課題も抱えています。

ベトナム支援に関わる崎川スタッフが解説します!

村での活動計画策定会議に参加する崎川スタッフ(右端)
村での活動計画策定会議に参加する崎川スタッフ(右端)

ベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)の基礎データ

首都 ハノイ
言語 ベトナム語
民族 キン族(越人)約86%,他に53の少数民族
宗教 仏教、カトリック、カオダイ教他
面積 32万9,241km2
人口 約9,467万人(2018年,越統計総局)

ベトナムって、どんな国?

インドシナ半島に位置し、中国、ラオス、カンボジアと国境を接し、東は南シナ海に面しています。19世紀に統一王朝が生まれるまでは北部・中部・南部で違う歴史、文化を持っていました。1887年にフランスの植民地となり、20世紀に2つのインドシナ戦争を経験し、勝利をおさめ1976年に独立国家として歩み始めました。1986年に採択されたドイモイ政策のもとで市場経済化が進められ、2000年~2010年の平均経済成長率は7.26%と高成長を達成。2010年には(低位)中所得国となりました。一方で、貧富の差の拡大や環境破壊などの課題も出てきています。

人々はどんな問題に直面しているの?

人身取引予防事業の支援対象となった地域の女の子たち
人身取引予防事業の支援対象となった地域の女の子たち

都市部では経済成長が続く中で、発展から取り残された貧困層、未成年への虐待、HIV/エイズ感染、麻薬、などの社会問題が顕在化しています。

山間部では、貧困問題に起因する栄養失調や人身取引、児童婚、などの伝統的な問題が未だ根強く残っています。

経済発展に重点が置かれ、弱者を救済するセーフティネットや社会福祉体制はまだ十分に整備されていません。

崎川スタッフより一言

村での活動計画策定会議に参加する崎川スタッフ(右端)
村での活動計画策定会議に参加する崎川スタッフ(右端)

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第1課
崎川 勝志(さきがわ まさし)

ハノイやホーチミンなどの都市部にいると、あと20年~30年経てばベトナムは先進国並みに発展するのではないかという錯覚に陥りがちです。しかし、ワールド・ビジョン・ジャパンが支援する事業地のような山間部では、電気や水の供給は十分でなく、ATMのようなものもありません。そのような環境の中でも明るく、素朴に生きている現地の人たちを支援する一方で、私たちも活力をいただいています。

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