3分でわかるエスワティニ ~エスワティニって、どんな国?~
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この記事でわかること
エスワティニ王国はアフリカ南部の内陸国で、2018年に旧称スワジランドから改名されました。国王を元首とする立憲君主制国家で、近年は干ばつによる食料危機やHIV/エイズの蔓延が課題となっています。ワールド・ビジョン・ジャパンは、チャイルド・スポンサーシップを通じて支援活動を行っています。
エスワティニ支援に関わる李スタッフが解説します!

エスワティニ王国(以下、エスワティニ)の基礎データ
首都 | ムババーネ |
言語 | 英語、スワティ語 |
民族 | スワティ族、ズールー族、ツォンガ族、シャンガーン族 |
宗教 | キリスト教、イスラム教、伝統宗教など |
面積 | 1.7万km2(日本の四国よりやや小さい) |
人口 | 113万人(2018年:世銀) |
エスワティニって、どんな国?
アフリカ大陸の南に位置し、北東にモザンビーク、ほかの国境線はすべて南アフリカ共和国に接する内陸国。国王を元首とする立憲君主制国家で、国王の権力は憲法でも保障されています。近年の干ばつによる食料危機と、HIV/エイズの蔓延、それによる生産者の減少が、大きな課題となっています。エスワティニ王国は、2018年にスワジランド王国から、国名が変更になりました。
人々はどんな問題に直面しているの?

水衛生、保健・栄養、子どもに対する暴力の問題が顕著です。
- 村落部で手洗い施設にアクセスできる人の割合は25%(都市部では、65.1%) *1
- 特に貧しい東部・南部地域(WVJの支援地を含む)で安全な水にアクセスできる家庭の割合は20%-30%(国平均は69%) *2
- 15歳以上のHIV/エイズ感染率は約27% *3
- 成長阻害の症状がある5歳未満児の割合は約25% *4
- 18歳になる前に性的暴力を経験する女性は3人に1人 *5
データ出典
*1 WHO/UNICEF Joint Monitoring Programme report (2019)
*2 WV Eswatini調べ
*3 Swaziland HIV Incidence Measurement Survey 2 (2016-2017)
*4 Mixed Indicator Cluster Survey (MICS), Eswatini, 2015
*5 UNFPA Eswatini Annual Report 2019
李スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第3課
李 義真(い ういじん)
南部アフリカの小国であるエスワティニは、都市部と農村部の格差が大きく、子どもたちの半分以上が多様な貧困問題を抱える「多次元貧困状態」にあります。特に、HIV/エイズの感染率は世界で最も高いと言われ、経済活動の停滞や孤児の発生にも繋がっています。ぜひエスワティニという国についてもっと知っていただき、WVの支援活動にもご関心をお寄せいただけると幸いです。
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