3分でわかるラオス ~ラオスって、どんな国?~

投稿日|2025年3月26日
更新日|2026年2月25日
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この記事でわかること

ラオスでは都市と農村、民族間で教育や医療などの格差が大きく、5歳未満児の死亡率や栄養不良、識字率の低さが深刻です。ワールド・ビジョン・ジャパンは地域と連携し、教育・栄養改善や生計向上に取り組んでいます。持続可能な地域発展に向けた支援が進められています。

ラオス支援に関わる宮内スタッフが解説します!

ラオス人民民主共和国(以下、ラオス)の基礎データ

首都ビエンチャン
言語ラオス語
民族ラオ族(全人口の約半数以上57.1%)を含む計50民族
宗教仏教(人口の約64.7%)。アニミズムの影響も強い
面積24万㎢
人口約758.2万人

2026年4月:外務省

ラオスって、どんな国?

東南アジア内陸に位置する多民族・社会主義国家。1953年にフランスから独立後、内戦を繰り返し、1975年にラオス人民民主共和国が成立。長期にわたり政治的・軍事的に不安定だったため人材の国外流出が起き、経済開発が遅れています。国土の3分の1以上にベトナム戦争時に投下された爆弾が不発弾として残っていると推定されており*1 、土地利用・経済活動を阻んでいます。農業が全雇用の7割を占めていますが、対GDP比では約16%にとどまります。これは低い生産性や現代化の遅れが原因です。*2

後発開発途上国*4であるものの、近年では経済的成長を遂げており、2011年には低位中所得国となりました。一方で経済成長の大部分を自然資源に頼っており、経済成長の恩恵が均等に行き渡らず環境破壊や都市部・農村部、民族間などの格差が問題となっています。

ラオスでは政府の規制により、チャイルドの個人情報や写真のお届け、手紙のやりとりをしていただくことができなくなりました。しかし、ラオスの子どもたちへの支援継続が必要な状況に変わりはなく、ワールド・ビジョンは引き続き地域での活動を実施しています。地図の★印のついた地域で活動を行っています。

人々はどんな問題に直面しているの?

ラオスでは都市部・農村部、民族間における格差が顕著です。また、教育、医療などの社会サービスの質が問題となっており、行政システムの能力強化、人権の保障も課題です。

  • 人口の23.1%が多次元的貧困状態にあり、21.2%が貧困に陥るリスクのある脆弱層にいます*3。
  • 5歳未満児死亡率は1000人あたり28人、新生児死亡率は1000人あたり12人*4と改善していますが、他のASEAN諸国と比較すると高い数字です。
  • 約3分の1の子どもたちは発育阻害を経験し、10.7%は消耗症です*5。
  • 15-24歳のうち、女性の識字率は82.1%、男性は86.3%に改善しました*4。
  • 26.9%の子どもたちしか幼児教育を受けていません。
  • 小学2・3年生相当の年齢の子どものうち、81.4%が基礎的な読解力を身につけておらず、77.4%が基礎的な数的能力を身につけていません*5。
  • 小学校年齢の子どもの10人に1人、前期中等教育(中学校)年齢の子どもの10人に3人、後期中等教育(高校)年齢の子どもの10人に6人が就学していません*5。
  • 安全な飲み水にアクセスがあるのは25.9%にとどまります*4。
  • 30%の女性が18歳以下で結婚しており、これは東南アジア地域で最も高い割合です*5。

データ出典
*1 UNDP UXO SECTOR ANNUAL REPORT 2024
*2 FAO RESPONSIBLE INVESTMENT IN AGRICULTURE AND FOOD SYSTEMS IN LAO PDR
*3 UNDP Multidimensional Poverty Index 2023
*4 UNICEF New Government Survey Unlocks Deeper Insights into Situation of Children in Lao PDR
*5 UNICEF Country Office Annual Report 2024 – Laos

宮内スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第1課
宮内 繭子(みやうち まゆこ)

豊かな自然にのんびりとした雰囲気、穏やかな人々が魅力のラオスですが、人々の微笑みの半面で多くの課題を抱えています。愛国心が強く国の発展に少しでも貢献したいと願うラオスの人々とともに、ワールド・ビジョンはコミュニティと連携して生計向上、栄養・教育の改善に取り組んでいます。2019年12月からは外務省のご支援により教育事業を開始しています。ラオスの子どもたちの豊かな成長のため応援をよろしくお願いします。

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