【イベント開催報告】あなたの支援は子どもたちの笑顔につながっています ー ワールド・ビジョン・カフェ2025(東京・大阪)開催レポート

投稿日|2025年6月6日
更新日|2025年6月6日
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いつも温かいご支援をありがとうございます。
このたび、チャイルド・スポンサーシップによる活動報告/参加者同士の交流を目的としたイベント、「ワールド・ビジョン・カフェ(WVカフェ)」を東京(5月10日)・大阪(5月24日)で開催しました。

チャイルド・スポンサーの皆さまの日頃からのご支援が、どのように現地で生かされ、子どもたちの生活に変化を起こしているのか――
スタッフからの活動紹介に加え、ルワンダの支援地訪問ツアーに参加したチャイルド・スポンサーの方々にもご登壇いただき、現場で感じたことや見聞きしたお話などをご自身の言葉で語っていただきました。

スタッフとは違う視点から語られる内容に、イベント参加者の皆さまも興味深く耳を傾けてくださっていました。イベントには来られなかった皆さまにも、報告の要点や反響の大きかったことを中心にお伝えします。

WVカフェ in 東京に参加くださった皆さまとの集合写真(2025年5月10日)

ルワンダで実施している事業のうち、①子どもの保護と教育、②保健と水衛生、③生計向上 の3分野の活動を視察したときのこと、「平和の木プロジェクト」に参加した住民の方から話をうかがった時のこと、チャイルドと対面した時のことについて、ツアー参加者の方が語ってくださったお話を以下にご紹介します。

①子どもの保護と教育事業の視察 ― 幼稚園を訪問

事業概要

  • 校舎の建設や、遊具・教材などを支援
  • 教師や保育者に対して、乳幼児期の子どもたちに対する学習方法についての研修を実施

ツアー参加者の方が語ってくださったお話
「子どもたちが元気いっぱいに私たちを迎えてくれて、感激した。校舎や机などの備品、教材などが支援によって整えられていること、現地スタッフがとてもよく働いている様子を見ることができた」

「幼稚園では遊びが中心かと思っていたが、英語の読み方を教えるといった教育もちゃんとされていることが分かった。まわりには幼稚園に入れない子どももいて、支援の必要はまだまだあるのだと感じた」

「子どもたちが元気に歌ってくれた歌詞が『ぼくたちがこの国をつくるんだ!』という意味だと聞いて感動した。ルワンダには自分たちで国を良くしていこうとする意識があり、素晴らしい」

訪問した幼稚園の子どもたち
幼稚園視察の報告をするツアー参加者(大阪)

②保健と水衛生事業の視察 ― 栄養ある食事の作り方の研修

事業概要:

  • 栄養不良の子どもを持つお母さんたちを対象に、栄養改善を目指した研修を実施
  • 地元で入手可能な食材(例:豆、トウモロコシ、いりこ等)で栄養価の高い食事の作り方を学んでもらい、実際に子どもたちに食べさせる

ツアー参加者の方が語ってくださったお話
「訪問したニャガタレ地域はとても貧しく、以前は栄養不良で亡くなる子どもが珍しくなかったと聞いた。支援によってその状況が改善して亡くなる子がいなくなったのは、すごく成果が出ているということなのだと感じられた」

「研修のときはお母さんたちが各自で食材を持ち寄ると説明があった。家が貧しく持ってこられない場合はどうするのか質問したところ、ワールド・ビジョンから食物の種や苗を渡して、育て方も教えたうえで、収穫できたときに持ってきてもらうと聞き、感銘をうけた。単に食料を渡す支援ではないことを理解できた」

研修で作った食事を子どもに食べさせるお母さん
ツアー参加者も食事のお手伝いをしました

生計向上事業の視察 ― 支援を受けた家庭を訪問

事業概要:

  • 貧困世帯を対象に少額の現金給付/融資を通じた生計手段獲得の支援
  • 貯蓄グループへの研修、ビジネススキルの研修を実施

ツアー参加者の方が語ってくださったお話
「貧しい人に直接お金を渡すのではなく、養鶏を始めるためにニワトリを買うためごく少額を貸し付けるといった方法で支援をしているのだとよく分かった。『どうせ変えられない』といった諦めてしまう考え方(マインドセット)を変えていくよう長期的に伴走するような活動をしていること、そのノウハウの蓄積があることがスゴイと思った」

「支援を通して農産物の販売を始めて収入が増え、妹さんを学校に行かせられるようになった方の話を聞いた。その妹さんも職業訓練を受けて縫製のスキルを身につけられたこと、ミシンを購入することができて、今では縫製のビジネスで人を雇えるまでになったと聞くことができた」

支援を通して養鶏や農業による収入が増え、子どもたちを学校に通わせられるようになった夫婦
「ワールド・ビジョンは私の心と目と耳を開いてくれました」と語る、生計向上の支援を受けた男性

「平和の木プロジェクト」

事業概要:

  • 1994年に起きたジェノサイド(大虐殺)の加害者と被害者が隣人として再びともに暮らすための信頼回復を目指す支援
  • 加害者と被害者がお互いの家の庭に木を植え、水やりなどでの行き来を通して和解を促進する

ツアー参加者の方が語ってくださったお話
「家族を殺された被害者と、殺した加害者とが同じ地域で再び隣人として暮らしていくにはどうすればいいか。『この方法ならできるかもしれない』という住民からのアイデアが尊重され、平和の木プロジェクトの取り組みが始まったと聞いた。ワールド・ビジョンは自分たちが良いと考える方法を押し付けるのではなく、人々の気持ちに寄り添って活動していく団体なのだと感じた」

「自分は映画『ホテルルワンダ』を観たことがきっかけでルワンダのチャイルド・スポンサーとしての支援を始めた。平和の木プロジェクトに参加した方々の話を聞くことができて感動した。すべての人がこうして和解できているわけではなく、一部の成功事例かもしれないが、それでも過去を乗り越え、克服しようとしている姿がとても印象に残った」

平和の木プロジェクト参加者から話を聞く様子
話を聞かせていただいた2人と、ツアー参加者

チャイルドとの対面

ツアー参加者の方が語ってくださったお話
「チャイルドから『遠い日本から私のことを思い、応援してくれている人がいる。だから自分は夢を持っていいんだと思えるようになった』と言ってもらえたことに感激した。チャイルドの人生すべてを担えるわけではないが、彼女の人生を少しだけ後押しできたのだと実感できた」

「チャイルドのお母さんが『あなたのお陰で養鶏を始められた』と飼育しているニワトリの写真を嬉しそうに見せてくれた。自分の支援で笑顔が生まれていることを実感できた」

「今年の9月で支援が終了するこのタイミングでツアーがあることを知り、参加を即決した。チャイルドと会うことができて本当に感激した。この先も『あの子も頑張っているのだから、私も頑張ろう』と思うことができる」

WVカフェ参加者の声(アンケート回答より)

「今まで漠然と自分のイメージで支援をしてきましたが、今回参加したことで具体的なイメージを持つことができた上、さらに支援を実感できる方法があると知り、勉強になりました」

「具体的な活動を見たり聞いたりできたことが本当に良かった。交流タイムでの話がとても感動的で、自分がワールド・ビジョンに参加したことを誇りに思った」

「スタッフ、支援者それぞれの熱を感じられたのとともに、自分の思いも再確認できた」

「きっかけも熱量も人により違っても、支援という共通のベクトルで繋がっていることが実感できた」

WVカフェ in 大阪に参加くださった皆さまとの集合写真(5月24日)

ご参加くださった皆さま、ルワンダ訪問の体験を語ってくださったツアー参加者の皆さま、ありがとうございました。今回は参加ができなかった皆さまにも、ぜひ次回のイベントにご参加いただけますと幸いです。

ワールド・ビジョン・ジャパンとは

キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。

チャイルド・スポンサーシップとは

途上国の子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを目指し、水衛生、保健・栄養、教育等の地域の課題に取り組む支援プログラム。チャイルド・スポンサーになると、支援地域に住む子ども「チャイルド」をご紹介。

手紙や現地訪問等を通じて、チャイルドとのつながりを持ちながら支援の成果を実感していただけます。なお、WVJは認定NPO法人として認定されており、皆さまからのご支援金は寄付金控除の対象となります。

チャイルド・スポンサーシップ

チャイルド・スポンサーシップ

チャイルド・スポンサーシップは、月々4,500円、1日あたり150円の継続支援です。

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