【ガザ戦闘】 「永遠に戦いを止めてください」

2014.08.13

心身に傷を負う子どもたち

爆撃された教室の前に立つ少女。ここで12人が死亡した
爆撃された教室の前に立つ少女。ここで12人が死亡した

1カ月以上にわたり断続的な戦闘が続く、パレスチナ暫定自治区ガザ。エジプトの仲介により、イスラエルとパレスチナとの間で停戦に向けた話し合いが進められていますが、いまだ先行きは不透明です。

国連人道問題調整事務所(UNOCHA)によると、8月13日時点でこの戦闘による死者は1,962人を数え、うち民間人は1,417人、その3分の1にあたる459人が子どもです。また、335,000人以上が家を追われて避難生活をしており、家族や友達の死、怪我を目の当たりにした子どもたちの心のケアが求められています。

停戦中に、支援を届けることができています


8月11日から停戦状態となっているパレスチナ自治区ガザでの軍事衝突。この和平がつかの間のものとならないように願いつつ、ワールド・ビジョンは破壊された街に残された人々に支援を届けています。

「ガザの人々は、今すぐに水と食料が必要です。子どもたちは恐怖心を和らげるための手助けを、病院は医療品や燃料を必要としています」こう話すのは、ワールド・ビジョンのエルサレム・ヨルダン川西岸・ガザ地区事務所の事務局長アレックス・スネリ―です。「戦闘が続いている状態では、支援を届けることができません。永遠に、戦いをを止めて欲しいと願っています」

事務局長スネリ―によるガザ地区からのレポート


ワールド・ビジョンはこれまでに、食糧や衛生キット等を約1万人に届け、病院に対しても医療品やシーツを届けました。また、約1,000人の子どもたちが心理的サポートを受けられるよう、活動をスタートさせました。今後、より具体的な支援策を進めるための調査を現地で行います。