SDGs x 難民問題 を考える~約40名の高校生が集結~

(2020.02.18)

SDGsを知り、考え、アクションを起こす中高生を増やす」という目的に共感し、ワールド・ビジョンは学生団体 Sustainable Game と第4回「課題発見DAY Plus ~SDGsと難民問題を通して自分の世界観を広げる日~」を2020年2月11日(祝火)に共催し、中高生を中心に約40名がワールド・ビジョン事務所に集まりました。

課題発見 x 難民問題とは?

「AIやテクノロジーの発達に伴って、課題解決するためのツールは今後増えると思いますが『課題を見つける力』は自らが磨かなければなりません。遊び感覚で、楽しく世界観を広げながら『課題を見つける』という体験をして欲しい」と、Sustainable Game創設者であり代表の山口由人くん(聖学院中学校3年生)は話します。

本イベントは、難民問題について学んだのち、WVJ事務所がある中野坂上周辺を「SDGsと難民の視点」をもって散策し、課題を発見し、その解決案を発表する流れになっています。

SDGs目標x難民の視点を持って街を散策

午後は、各チームに割り当てられたSDGs目標(貧困・教育・ジェンダー等)と難民の視点を持ったフィールドワークを行いました。例えば「目標9の<産業と技術革新の基盤をつくろう>と目標10<人や国の不平等をなくそう(難民問題)の視点で課題とその解決策を見つける」というように、各チームには共通して目標10が与えられ、それと組み合わせる目標はルーレットで決まります。日常や社会のどこにどのような課題があるかを実際に街に出て探しました。電車にのって新宿まで行き、該当インタビューをしたチームも多くいました。

事務所に戻ってからは、各チームで発見した課題に対する解決策を、WVJスタッフやメンター(高校生や大学生)と相談しながら真剣に考えました。

誰が一番最初に取り残される?

発表準備中に短く講義をはさみました。「SDGsが達成されなかった時に一番最初に取り残されるのは誰?」という問いが重要なマインドセットだと話したのは、秀島佑茉さん(東京大学大学院)。秀島さんは特に気候変動やその適応策について講義し、課題解決へのヒントを提供しました。

「ビニール袋やプラスチックゴミの廃止はアフリカ諸国や途上国のほうが進んでいて、日本は対策が遅れています。これからどうするべきなのか、変えるべきシステムは何か、優先順位は何かを各自が考えて、まずは自分自身が変わることが大切です」と力強く話してくれました。

発表

各チームから、以下のような提案があがりました。

・言語の壁問題を解決する革新的なアプリ開発の提案

・日本にいながら異文化体験をして多様性を育てる提案

・コンビニにSDGsコーナーを設置してSDGsとの心理的距離を縮める提案

・SDGs目標達成のためのアクション先を具体的に用意する提案

・SDGs版リアル脱出ゲーム案

・学校の探究時間を使用した実感型授業の提案

・インフルエンサーを起こし、国全体で難民への逆差別をなくす提案

Sustainable Game 代表 山口由人さんより一言

「愛を持って社会に突っ込め。」

次世代に重くのしかかる社会課題を解決するには地球に住んでいる私たちが変わらなくてはいけない。そんな思いから私たちはSDGsを<誰一人取り残さない世界を作るゲーム>と捉え、社会に対して行動する中高生を生み出す教育事業を行なっています。

特に今回のイベントでは、参加者の中高生の大半がイベントに参加している際に自らのSNSで社会課題について感じた事を発信していた事が印象的でした。プログラムを通して世界に対して当事者意識を向け、探究し、肌で感じる体験を通して自分の社会を広げていく参加者を見ながら、私たち自身も、社会に対して行動しようとしている同世代の背中を後押しできる良い風を吹かしていきたい、と改めて感じました。

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