トルコ・シリアで大地震発生:ワールド・ビジョン事業地も被災

(2023.02.09)

子どもたちが過酷な状況に追い込まれています

日頃より、世界の子どもたちのために温かいご支援をありがとうございます。現在、中東ヨルダンに駐在し、シリア支援事業を担当しております、緊急人道支援課の渡邉裕子です。

2月6日に発生したトルコ・シリア大地震により、私が担当するシリアの教育および栄養支援の事業地があるシリア北西部地域も被災しました。地震発生前から、人口460万人のうちのうち半数以上が国内避難民で、410万人が人道支援を必要としている大変厳しい状況下にありました。すでにぜい弱な立場にあった子どもたちが、今回の地震によって、さらに過酷な状況に追い込まれていることに、皆さまと同じように、私自身も大変心を痛めています。

地震により怪我を負い、支援を待つ女の子(シリア)

ひとりでも多くの命を救うため、人道支援を届けます

シリアの現地スタッフからの報告によると、人々は、余震が続いているため、建物の中に入らず、雪もちらつく極寒の中、屋外で過ごしているそうです。被災者の数は、日に日に増加しています。

私たちワールド・ビジョンは、かねてよりシリア北西部地域で活動を実施していたため、発災後すぐに初動調査を行い、喫緊に必要とされる暖房器具や燃料の配布を開始することができました。今後、すでに協力体制にあった現地提携団体とともに、ひとりでも多くの子どもたちと地域の人々の命を救うため、食料や緊急援助物資などの人道支援を届けます。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、現在、「トルコ・シリア大地震緊急援助募金」へのご協力をお願いしております。余震が続く恐怖の中、極限の寒さに耐え、支援を待つ子どもたちを救うため、ぜひお力を貸してください。私も現地スタッフとともに、皆さまからのご寄付を、今最も必要とされている支援に変えて子どもたちに届けられるよう、混乱の中でも最善を尽くし、一生懸命努めてまいります。

ワールド・ビジョン・ジャパン・緊急人道支援課
渡邉裕子

地震発生直後のシリアの様子

トルコ・シリア大地震緊急援助募金

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