【報告】ベトナム支援地訪問ツアー

(2017.03.28)

19名がベトナムの支援地域を訪問しました

ワールド・ビジョン・ジャパンは、チャイルド・スポンサーの方を対象に地域の活動を視察し、チャイルドに会っていただける支援地訪問ツアーを、年に2~3回企画しています。
2017年3月11日(土)~3月18日(土)に19名のチャイルド・スポンサーがベトナムのムオンチャ地域開発プログラム(以下ADP)とトアンザオADPを訪問しました。
ツアーでは、チャイルドとの対面、学校の生徒との交流、支援活動の体験など、皆さまの寄付による支援の成果を視察し、理解を深めることができました。

トアンザオ地域内の中学校で子どもたちと外壁のペンキ塗りをしました

チャイルドと交流しました

ムオンチャ・トアンザオADPともに、最初に学校を訪問し、ADPマネージャーから支援活動内容の説明を受けました。
その後、チャイルドと面会・交流し、付き添いで来ていたチャイルドの家族と一緒にお昼ご飯を食べました。
チャイルドとは、日本語→英語→ベトナム語を使っての会話です。少数民族の多い山岳地帯に暮らすチャイルドたちは民族の言葉(現地語)を話しますが、公用語であるベトナム語の教育に力を入れています 。

ムオンチャ、トアンザオともに子どもたちは刺繍の入った伝統民族衣装をまとって待っていました
チャイルドの家族と一緒に昼食:スープや焼いた肉、蒸し野菜、バナナ、さつまいもなどがふるまわれました
チャイルドと手遊びで交流するスポンサー:チャイルドが手の動きを真似して、言葉は通じなくても、楽しく遊ぶことができました

支援地域での活動を視察しました

小学校や中学校での子どもクラブの活動、とくに母子保健に力を入れている保健クラブの活動、少数民族の言葉を話す子どもたちのためのベトナム語の読書クラブの活動など、この地域特有の子どもたちが抱える課題とそれに対する支援活動を視察することができました。
学校をより魅力的な場所にするため、外壁のペンキ塗りのお手伝いや、幼稚園の子どもたちが遊ぶための遊具の色塗りのお手伝いに現地の人とともに参加をし、一緒に作り上げることができました。

ムオンチャ地域の保健クラブ:この日は妊娠初期に現れる危険な症状について学びました。教育を受けていない親もいるため、リーダーが絵を使って説明します
トアンザオ地域の読書クラブ:ベトナム語の本(物語)を使い、声に出して音読をしたり、どんなことを思ったか意見を述べたりして、言葉とともに創造性やコミュニケーション力を学びます
トアンザオ地域の道路補修活動:住民主導で道路の補修をした成果を視察しました。補修前は雨が降るとぬかるみ、子どもが学校に通う道なので歩きにくくけがや遅刻の原因になりました。住民が提案し、補修作業にも参加して今はきれいな道となりました
トアンザオ地域の教育支援:幼稚園のクラスの様子を見学しました。教師が手作りしたおもちゃを使って遊び道具にしていたり、歌を歌いながら言葉を覚えたり、ルールやチームワークを学んでいます。お昼寝の時間もあります
トアンザオ地域の教育支援:中学校の外壁のペンキ塗りをお手伝いしました。現地の暮らしや民族衣装のデザインのほか、日本とベトナムの国旗、キャラクターの絵も描きました。学校が楽しくなり、多くの子どもたちの目に止まります
ムオンチャ地域の教育支援:幼稚園の園児が外で遊ぶための遊具の色塗りをお手伝いしました。地域にある木を用いて、親たちが作業を行います。色分けにより色の名前を覚えたり、遊びながら高さ低さを覚えます

参加者の声をご紹介します

「子どもたちの学校(中学校・小学校・幼稚園)が地域の中心であること、子どもたちの歓迎(歌・ダンス)そして幼稚園の子どもたちの長い朗読などに、とっても感動しました。 先生方の日頃のご指導ぶりを想いました。 それにしても広範囲、チャイルドは学校から20kmだそうで、翌日の交流会の時にはバイクでやって来ました。 日々の活動に頭が下がります。ありがとう!」


「チャイルドの両親の服装等を見ますと、非常に貧しい生活であることが想像されました。一方、子どもたちのかわいさ、元気さにほっとすると同時に、頑張ろうと思いました」

中学校の生徒たちと一緒にチーム対抗の水運びゲームをしました。手で水をすくって、ボトルに早く多く入れたチームが勝ちです

「現地の子どもたちとたくさん交流できて、たくさんゲームができてすごく楽しかったです。家畜支援、トイレ支援のお宅への視察は、その家庭が少しずつ改善されているということを実感して、そして現地の人の努力を見ることができて良かったです。子どもたちのキラキラした目やかわいい笑顔が忘れられません」


「子どもたちが学校に通える事だけを考えていましたが、安心して学校に行けるためには家畜支援も必要だし、元気で育つためには保健クラブも必要だし、不衛生にならない為にはトイレ支援も必要な事を教えていただいたと思います。チャイルドと会えてとてもうれしかったです。日本もベトナムも子どもたちの笑顔は同じだなあと感じました。その子どもたちの笑顔を絶やさないために私にできる事は支援なんだと改めて感じました」

家畜支援をしている家庭を訪問しました。家畜を飼っているためにこの地域の家は高床式が一般的です。村人から、ヤギを増やして家計にし、学費にあてているという話をききました

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