スワジランドからファミリー・ストーリーが届きました!

(2017.12.19)

チャイルド・スポンサーシップを通して支援を受けている、子どもたちやその家族の様子をご紹介します。今回はスワジランドのゲゲ地域開発プログラム(ADP)から届いたファミリー・ストーリーです。

スワジランドのゲゲADPから届いたファミリー・ストーリー


スワジランドは、アフリカ大陸の南に位置し、北東にモザンビーク、ほかの国境線はすべて南アフリカ共和国に接する内陸国です。首都ムババーネから、南へ100キロほどに位置しているゲゲADP。最貧困層が人口の7割近くを占め、スワジランドの中でも最も貧しい地域の一つです。

今年、ゲゲADPでは、10基の井戸を掘ったことにより、1,400人以上の子どもたちがきれいな水を得られるようになりました。支援地域に住むセリナさんは、井戸ができる前のことを次のように振り返ります。

「この村では生活に必要な水が常に不足していました。このため、子どもたち、特に女の子が、高い値段で売られているきれいな水を汲むために2時間も歩いていました。家畜と同じため池の水を使って住民が病気になり、その病気が地域内で流行することもありました」



セリナさんと、孫のオウェツハウ君とセボレンコシちゃん(ポンプを押している子)。セリナさんが孫たちに、新しい井戸からどうやって水を汲むのか教えています





セリナさんは続けます。「ワールド・ビジョンが掘削業者に依頼して地下水があるかどうか調査したところ、水が発見されたので驚きました。そして井戸が設置され、村人たちも触発されて、水道を作る計画を立て始めました。

今では30分以内の場所に井戸があるので、子どもたちの水汲みの時間が短縮され、勉強したり友だちと遊んだりする時間が増えました。きれいな水のおかげで衛生状態も良くなり、水が原因で子どもたちが病気になることもなくなりました

また、ゲゲADPのマネージャー、ザケレ・ドラミニからは、次のようなメッセージが届いています。

ゲゲ地域の子どもたちへの温かいご支援をありがとうございます。水の問題は改善しつつありますが、まだきれいな水が得られない住民もいます。より多くの子どもや家族に安全な飲み水を届けるため、来年は12の井戸を掘る予定です

ゲゲADPでは、水・衛生環境の整備や教育支援、また子どもの権利についての啓発活動を行っています。地域の状況を少しでも改善して、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。


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「水を汲むために2時間歩く必要はもうありません。きれいな水が飲めるようになったので、病気になる心配もありません」(ウェツちゃん 8歳、写真右)


ゲゲADPのマネージャー、ザケレ・ドラミニと地域の子どもたち

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