Child Health Now カンボジア事業報告

2010.12.08

皆さまのアクションが、カンボジアの赤ちゃんとお母さんの命につながっています!

ワールド・ビジョン・ジャパンの支援により栄養不良から抜け出すことができたケムさんの子ども
(カンボジア)

世界で年間880万人の子どもたちが、予防・治療可能な要因により、5歳の誕生日を迎えることなく命を落としています。この現状を多くの方が知り、行動を起こしてくださることを目指し、ワールド・ビジョン・ジャパン(以下、WVJ)では、2月26日から5月5日までに、20,000件を目標に、子どもたちを救いたいという意志を表すアクションを募集しました。多くの皆さまにご参加いただき、5月1日に、目標の20,000件を達成することができました。   皆さまからの20,000件のアクションは、パートナー企業である株式会社プレコフーズ様、山中製菓株式会社様からWVJへの募金につながり、1件あたりが100円の支援となって、カンボジアの赤ちゃんとお母さんを守る活動に役立てられました。

皆さまのアクションによるパートナー企業様からのご支援で、これまでにどのような活動を行わせていただいたかをご報告します。

※この事業は2012年9月まで継続して実施予定であり、今回ご報告するのは、2010年9月までに行われた活動となります。また、この事業は、「Child Health Now-アクション!救えるはずの命のために」のキャンペーンによるご支援に加え、児童保護募金としてお預かりした募金もあわせて活用させていただき、実施しております。

皆さまのアクションが届いた支援地の状況

カンボジアの地図

カンボジアの5歳未満児死亡率は、1,000人あたり90人です(参考:子どもたちのための前進)。しかし、今回の事業を展開するコンポンチュナン州は、1000人あたり101人(カンボジア保健省調べ)の子どもが5歳未満で命を落としており、世界で30番目に5歳未満児死亡率の高いマラウイやタンザニアと同水準となっています。そのうち、1歳の誕生日を迎えることなく亡くなる子どもの割合が85%を超えており、赤ちゃんの命を守れるようになることで、5歳未満児死亡率の大きな改善が期待されています。

また、日本の妊産婦死亡率は10万人あたり6人ですが、カンボジアでは10万人あたり540人と、とても多くの妊産婦が命を落としています(参考:世界人口白書2010)

皆さまのアクションとパートナー企業のご支援で実施された活動

WVJは、カンボジアのコンポンチュナン州サマキ・ミエンチェイ郡で赤ちゃんとお母さんがより良いケアを受けられるようになるための支援事業を行っています。皆さまのアクションにより、支援地域にある保健センターの施設の改善、保健センターの助産師への研修、コミュニティの人々への啓発活動などを実施しました。事業前と比較して、多くの妊産婦が保健センターのサービスを利用するようになり、過去1年間は、出産中・出産後に命を落とした女性や子どもは1人もいませんでした。

保健センターの施設の改善

トゥロビエン保健センターの産科病棟の建設

より多くの母子が緊急産科ケアと新生児ケアを受けられるようになるために、保健センターの施設の改善を行いました。事業地は3軒の保健センターがありますが、そのうちの1軒、トゥロビエン保健センターで産科病棟を建設し、施設を整備しました。計画段階から保健センターを利用する地域の人々と話し合いながら事業を進めました。多くの女性は、この産科病棟ができたことで、安全な出産ができるようになり、とても喜んでいます。

保健センターの助産師の能力向上

保健センターの助産師に研修の機会を提供しました。研修を受けたすべての助産師は、逆子、胎盤早期剥離、出産が長引いた際に伴う出産による危険の兆候を確実に知ることができ、どんなときに、より高度な医療設備を有する施設への照会を行えばよいかを見極められるようになりました。助産師が適切な知識や能力を身につけることは、赤ちゃんとお母さんの命を守るために不可欠です。ワールド・ビジョンは、今後も保健センターの助産師に研修を行っていく予定です。

新しく建設された産科病棟の前に立つ保健センタースタッフの助産師
産科病棟で妊婦さんを健診する助産師

コミュニティの人々への啓発活動

出産前のケアについての研修

ワールド・ビジョンは、保健センターのスタッフとコンポンチュナン州の郡と連携し、出産前ケア、出産後ケア、妊娠中の危険な兆候、貧血症、破傷風、出産の準備、子癇の兆候、衛生、HIV/エイズなどに関する研修を、村の保健サポートグループに行いました。研修を受けた村のサポートグループは、地域のリーダーと連携し、コミュニティの人々に保健教育を47の村で行いました。村のサポートグループは、24の村で、マラリアに関する研修をコミュニティの人々に行いました。この研修には、多くの人が参加し、参加したほとんどの人々は、出産前後のケアやマラリアについての知識を得ることができました。また、健康に問題が生じたり、深刻な病気にかかってしまった際に、どの施設へ行かなければならないか、ということも分かるようになりました。

出産前後のケアについての保健教育をコミュニティの人々へ行う村のサポートグループ

いくつかの村のサポートグループは実際に、妊産婦を保健センターに連れていくこともありました。保健センターで出産した女性は、出産後6カ月間母乳で育てることが子どもたちの健やかな成長に不可欠だということを理解しているので、産後すぐに子どもに授乳し、その後も母乳で子どもを育てています。さらに、お母さんたちは、子どもたちを、予防接種や治療のために保健センターに連れてくるようになりました。

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「Child Health Now-アクション!救えるはずの命のために」
多くの方が世界の子どもたちの命を救いたいという意思を持っていることを政府に示すための署名へのご協力をお願いします。
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