WHO総会に向けた政策提言書「子どもたち中心のヘルス・ケアを」を発表しました

2009.05.14

ワールド・ビジョンは、5月18日からスイスのジュネーブにある世界保健機関(World Health Organization 以下、WHO)本部で開催される年次総会に向けて、途上国での特に子どもと女性を最優先とし、基礎的な保健医療サービスの推進を求める政策提言書「子ども中心のヘルス・ケアを」(原題"Putting children at the centre of healthcare")を発表しました。
WHO総会(World Health Assembly 以下、WHA)は、WHO全加盟国の政府代表が出席して毎年1回開催されます。WHAは、WHOの最高意思決定の場であり、世界の保健政策に大きな影響力をもっています。

高熱と下痢から深刻な栄養不良になり、ワールド・ビジョンが支援する診療所に連れてこられたシラジ君(ニジェール)。
高熱と下痢から深刻な栄養不良になり、ワールド・ビジョンが支援する診療所に連れてこられたシラジ君(ニジェール)。

世界では、年間920万人の子どもたちが命を落としています。
子どもたちの命を奪う主な要因は、栄養不良、肺炎、不衛生な水が原因の下痢、マラリアなど、いずれも予防もしくは基礎的な保健医療サービスによる治療が可能なものです。
また、途上国のお母さんたちが安全にお産をできるようになることで、妊娠出産が原因で命を落としている年間50万人のお母さんたち、そして、生後1カ月を迎えられずに亡くなる250万人を超える赤ちゃんの命を救うことができると言われています。

救えるはずの数百万人の命を救うために求められているのは、子どもたちとお母さんを守ろうという政治的意思と、政府が正しい保健政策に基づき適切に予算を配分することです。特に、コミュニティにおけるお母さんと子どもへのヘルス・ケアに、十分な内外の資金が確保されることが必要です。

WHO加盟国が「全ての人の健康」を基準とし、アルマ・アタ宣言を採択してから30年。
世界的な金融危機の影響が途上国の最も貧しい人々を直撃し、ここ数年減少傾向にあった乳幼児死亡数が再び増加することが危惧されている今こそ、WHAに集う加盟国政府には、一人一人の健康を守る最前線にある家庭とコミュニティが基礎的なヘルス・ケアを享受できるようになることに改めて照準をあわせ、必要な資金拠出を決断することが求められています。

WHAは、新型インフルエンザの発生を受けて、会期が10日間から5日間に短縮され、議題も最低限のものに絞られる予定です。しかし、ワールド・ビジョンはこのような状況下であるからこそ、コミュニティにおける保健システムの基盤強化が必要と考えています。
ワールド・ビジョンは現地ジュネーブに代表団を派遣し、会期中も政府代表団への働きかけを行う予定です。

●2009年WHAに向けたワールド・ビジョン政策提言書 "putting children at the center of health care"
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