地球あちこち~フィリピンを知る旅 ツアー報告
2007.06.11
期間: 2007年3月24日 ~ 2007年3月31日
参加者21名、同行スタッ2名
訪問プロジェクト;
J・ジャイレーⅡ地域開発プロジェクト、
ショアラインⅡ地域開発プロジェクト、
アイランズ・ホープⅡ地域開発プロジェクト
7,000以上の島々からなるフィリピンは、スペイン、アメリカ、日本の植民地時代を経て、1946年、フィリピン共和国として独立しました。東南アジア諸国のなかでも近隣諸国と違って、人口の90%以上がキリスト教徒であること、早くから初等教育が普及したこと、英語が広く用いられていることなどの特色が挙げられます。
今回訪問した3プロジェクトは、ミンダナオ島、ルソン島(マニラ近郊)、ミンドロ島に位置し、それぞれ飛行機を使って移動しました。各地でチャイルドと人々の笑顔に迎えられ、すでに13-14年にわたって行われた支援が各地で実を結んでいることを確認したすばらしい旅となりました。
《J・ジャイレーⅡ地域開発プロジェクト/ミンダナオ島》
マニラから、飛行機で1時間半、夜到着したザンボアンガ空港で、2時間も待っていてくれたチャイルドに「スポンサー歓迎」の横断幕で迎えられました。写真を手にスポンサーを探すチャイルド、自分のスポンサーに駆け寄ってくるチャイルド・・・・暗い空港での、感動のツアーの幕開けでした
《平和構築》
J・ジャイレーⅡでは、イスラム教徒とキリスト教徒の間の平和構築を、大切な支援分野としています。
チャイルドとスポンサーの交流でも、キリスト教徒のチャイルド、イスラム教徒のチャイルドが、それぞれの踊りを披露し、それぞれのお祈りをしてくれました。
地域のリーダー約20人との、話し合い、質疑応答の時をもちました。キリスト教、イスラム教、それぞれの宗教リーダーも参加くださり、人々の間に一致があり、自信にあふれているのを感じました。
「支援が始まった当初はワールド・ビジョンがどういう団体なのか理解できなかったが、職業訓練を受けて収入が得られるようになっただけでなく、リーダーとして地域のために役立てることが誇らしい。地域と自分に変化を起こしてくれたワールド・ビジョンの支援に感謝している」
「以前はイスラム教徒と、キリスト教徒とで交流もなかったが、今では席を並べてともに活動をしていくことができるようになった。ワールド・ビジョンの支援を通じお互いのことを理解することができて感謝している」
といった言葉を聞くことができました。
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《ショアラインⅡ地域開発プロジェクト/マニラ近郊》
渋滞を避け、朝早く、マニラ空港近くのホテルをでて車で2時間弱、プロジェクトの地域研修センターに到着し、プロジェクトを見学しチャイルドと会いました。
《経済開発支援》
ガラス張りの部屋の浄水装置。ペットボトルにいれた飲料水が製造され、地区レベルでの認可も受けて販売しています。次は州レベルでの販売を目指しています。
《収入向上のための活動》
手作り製紙、小物入れ、ココナッツオイル、アクセサリーなどの製品を作り、販売を行っています。
《有機肥料作り》
有機農法による農業は、環境に悪影響を与える心配もなく化学肥料より安価で、土地が肥沃になるため将来的に収穫量を増加させることも可能で、新たな所得向上として期待されています。(白いビニールの下で作られています)
《野菜栽培》
野菜栽培を促進していました。ビタミンが不足しがちな地域の子ども達、住民の重要な食料補給となります。
《アイランズ・ホープⅡ地域開発プロジェクト/ミンドロ島》
マニラから飛行機で1時間。94年から始まり、今年9月に支援終了予定のプロジェクトを訪問しました。
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《住宅支援プロジェクト》
住宅委譲式に出席しました。
式には、ワールド・ビジョン・フィリピンのナショナルディレクター、地方政府の職員、牧師、神父など各界からいろいろな方が出席しましたが、何より、日本のスポンサーの参加は、地域の人々への大きな励ましとなり、喜びにあふれた式となりました。
このプロジェクトで建てられた家は、台風で家を失い、仮の住まいに住んでいた地域の人々のために、ワールド・ビジョンの支援を通して地域の人々が動き、バヤニハンの精神(フィリピンの人々が互いに協力し合う精神)で建てられたものです。新しい家は、ニッパヤシの葉ではなくセメントとトタンで作られ、台風にも耐えうる造りとなっています。5m x 5m の広さで、トイレと台所があり、人々はこれからローンを返済していきます。
《参加者の声》 福井 松枝さん (神奈川県在住)
ワールド・ビジョンの働きを現地で見ることは、まさに「百聞は一見に如かず」でした。
それまでは自分のチャイルド中心に考えていたのに、地域全体の支援の大切さに目を向けるようになりました。
プロジェクトの実施によって、人々が少しずつ自立への道を歩いていると思いました。でも、豊かすぎる日本に比べると、まだ道は遠いといった感じです。 これからもスポンサーを続けていきたいと思いました。
宮岡 英二さん (茨城県在住)
チャイルド1人1人が、スポンサーから送られた写真や手紙をとても大切にしていました。是非、クリスマスやバースデーのみに限らず手紙を送ってあげてほしいと思います。 チャイルドや家族は本当に支援を必要としていますし、心から感謝しています。全部の世帯に支援が行くわけではなく、限られた世帯にしか手を差し伸べられませんが、学校の建設や給水システムの設置、産業育成など地域全体の自立を目的とした支援はとてもすばらしく有意義であると肌で感じることができました。
また、元支援チャイルドだった人が、決して裕福でない中でも現在はチャイルドを支援するスポンサーになっているという現状を見ると、まだまだ余力のある我々日本人はもっと協力することがあるのではないかと考えさせられます。
(宮岡さん、熊田さんのお2人は、ご勤務先である株式会社アイラインを通じてチャイルド・スポンサーシップにご参加くださっています。)
白鳥 美由紀さん (東京都在住)
訪れた支援地では、まず歓迎ぶりにびっくりしました。私が月々支援している金額は、チャイルドが学校へ行くお金や生活費に使われているだけだと思っていたので、私のしている事はたくさん意味があるのだなぁと実感・感動しました。 支援地域の人々が頑張っている様子も分かり、何よりチャイルドがかわいかったです。
ワールド・ビジョン・ジャパンの支援が終了しても、頑張って地域全体で向上してもらいたいと思います。
梶川 純子さん (東京都在住)
人生の中で、こんなに人に感謝されたことはない1週間でした。スポンサー・チャイルドとの対面を楽しみにしていき、実際にとてもひと時でしたが、そのためにワールド・ビジョン・フィリピンや現地NGOスタッフ、元支援チャイルドまで多くの方々が働いてくださってありがたかったです。
また、サンボアンガ市長、サン・ホセ町長との面会や、“Welcome WV JAPAN”の横断幕をつけて走る車(移動に利用した車)を見た人が町でも手を振ってくれることなどでワールド・ビジョンの活動が地域に理解され、感謝されていることを実感しました。
和久井 満さん (静岡県在住)
スポンサーとして3回もフィリピンを訪問することができたのは、本当にありがたいことでした。訪問するたびにプロジェクトが確実に進んでいることが驚きでした。地域研修センターや事務所があるところが、年々子ども達や地域の人々のための施設として変わっていく様子が分かりました。そこで学んだことを通して自分自身に自信を持って歩み始めている様子がうかがえました。音楽を通して地域活動に参加する子ども達もいます。
スポンサーである自分達が訪問することで、現地は色々な準備が大変だったと思いますが、とても喜んで迎えてくれた笑顔は忘れられません。忙しい旅ではありましたが、子どもの笑顔が見られて良い時間がすごせて良かったです。
松岡 資子さん (岐阜県在住)
3つのプロジェクトが、それぞれの地域に根ざした活動をしている事が分かって本当に良かった。どのプロジェクトでもチャイルドやそれを支援している人々の目の輝きと笑顔が本当にすばらしかった。これらのプロジェクトのため、少しではあるけれど、お手伝いする事ができたと思うと本当に嬉しくなりました。
支援地の人々の懸命さにたくさんの幸せをもらいました。ありがとうございました。
藤尾喜代子さん (東京都在住)
今回のフィリピンを知る旅は、私にとって非常に意義あるものでした。まず多くの生き証人に会え、実際に話すことができたことが、何にもかえがたいことです。元チャイルドで現在ワールド・ビジョンのスタッフとして活躍している女性、子どもが支援を受けていて、自分が職業訓練を受け、今では教える立場になったという女性、社会活動に積極的に取り組む元チャイルドなどです。今回のツアーを通じて改めて「人を育てる」ことの大切さを認識しました。
またプロジェクトに関しては、支援終了後を見据えて行うということは目から鱗の思いでした。私たちから見ると一見簡素・質素に見えるプロジェクトも、現地の人でも管理、運営できるという視点で行われていると聞き、納得しました。
今回のツアーを通して、私たちのお金が有効に使われていること、立派に人が育っていること、プロジェクトが住民とともに動いていることなどを自分の目でみることができました。帰って早速インドにチャイルドがいる娘に報告しました。寄付などをしたいけれども支援先の見極めについて迷っている人にも自信を持ってワールド・ビジョンを勧められます。

