チャイルド・スポンサーのミャンマー訪問ツアー報告

2006.01.30

~チャイルドスポンサーの地球あちこち~

第1グループ:2005年11月1日~6日 第2グループ:2005年11月22日~27日(28日帰国)

WVミャンマー事務所から、できるだけ目立たないように、2つの小グループで訪問するように、との助言があった。支援を始めて間もない、毎年洪水に見舞われる地域での活動を視察し、支援チャイルドに会えることを楽しみにして、計画をすすめた。
ところが、出発直前になって、「同行する政府の役人の名前も伝えられたこの期に及んで、担当の保健省大臣から、支援地訪問が却下された。」と連絡が入った。村へ行く途中の郡都パテインでチャイルドと面会し交流すること、保護者などを含めた食事会の設定、パテインでの支援活動の視察と関係者と討論できる場の設定などを依頼し、なお、支援地入りの可能性を模索し続けつつミャンマー入りした。結局、支援地訪問は叶わなかった。

“ミャンマーでは、90年には総選挙が実施され、アウン・サン・スー・チー女史率いる国民民主連盟が圧勝したものの、政府は民政移管のためには堅固な憲法が必要であるとして政権移譲を行わなかった。民主化が進展しないことを憂えて、ミャンマー国営企業への借款禁止等の制裁措置を強化する国々があり、ミャンマーでは最近、外貨不足が顕著になっている。民主化に向けたロードマップに基づき民主化プロセスを進めていく旨種々の場で発表している”(ここまで外務省のHP参照。)が、直前になっての支援地訪問拒否や、四六時中、役人が私たちに同行したことなどから、軍事政権の不自由さを垣間見た気がする。

ワールド・ビジョンの多くの活動を視察し、チャイルドや家族と楽しい時を過ごした訪問の報告をいたします。


ストリート・チルドレン保護センター

8~16歳までの子どもたち、45人が住んでいる。日中は、このセンターから学校や職業訓練センターに通学する。また、このセンターの中でも、学校に戻るための準備としての勉強や、自由時間に、ふらっと街に出て以前の生活に迷わされていかないように、子どもたちは刺繍、カード、小物、クリスマス飾り、絵画などの制作指導が行われている。

食事は手で食べるので、手洗いが大切。食事前に手洗い検査があり、合格すると配膳をうける。


ストリート・チルドレンの家では、子どもたちが自分たちの境遇を感じさせず、明るく生活しているのは、とても心温まることでした。職員の方々の努力だと思っています。(N.進村さん)

自分たちで使った食器は洗う。


ストリートチルドレン保護施設を訪問したのは昼食時でした。子どもたちが行儀良く配膳を受け、食事し、各自で皿を洗い後片付けをする様子を見て、感心しました。(宮城さん)

男の子たちが寝泊りする部屋。


ベッドを見たときあまりに汚くて驚きましたが、きれいな水が出て電気を通っているとのことで、安心しました。(斉藤さん)

あまりにも汚かったのでびっくりしましたが、あの地域においてはベストの支援なのかもしれないと思いました。(Y.川村さん)


ヤンゴンからパテインへ向かう途中の「橋」

雨季が終わっても田畑の冠水状態は解消されず、舟が交通手段として活躍。

バスに乗って村へ帰るチャイルドと親たち。見送るスポンサーも一緒に乗って村まで行きたい心地であった。


栄養センター

栄養センターでは、地域でとくに栄養状態の悪い子どもたち14名に、朝食、昼食、おやつの3食が、毎日(月~金)提供される。毎週金曜日に体重をはかり、成長度合いを観察している。一緒に来る母親には、エイズや結核などの病気やそれらの予防方法などを講習している。

栄養センターに通う5人兄弟。彼らの親は山に入って薪をとる仕事をしていて、子どもたちに食事をさせられない。

姉に抱かれたノー・ロー・エーは3才になるが、栄養不良のため歩くことができない。


保健教育

WVの支援でできた井戸

きれいな水を飲めることは、汚れている水に潜むウィルスなどから感染する病気を防ぎます。また手押しポンプがプロジェクトの支援で増え、水を近くで汲むことができ、水汲みに長い時間をかけなくてすむようになりました。

12月1日のHIVエイズ・デーを前に、楽しくエイズを知るイベントが開催され、それに参加した。地域のセンターには、子どもからお年寄りまで100名近くの人が集まり、HIVエイズに関する歌や劇、クイズなどがグループ毎の出し物になった。

それぞれが学び、身に着けた知識をもって発表しあい、上位の人々には、インスタントラーメンや、お菓子などの賞品が授与された。


就学前教育センター

「幸せなら手をたたこう」など、たくさんの歌をミャンマー語で元気に歌ってくれました。
 

地域の教会と、WVの協力によって行われているこの就学前教育センター。参加している子どもは約40名。教師は、教会の牧師夫人と、2人の20代女性。

子どもたちは、このセンターで、歌や文字、手洗いなどの生活に関することを学び、6歳で小学校に入学して、学校生活に適応できるように準備している。

昼食は、家からご飯を持ってくると、センターからカレーが提供される。保育・教育が効果的にできるように、教師育成研修も定期的に行われている。


ツアーに参加したチャイルド・スポンサー

 
 

ツアーに参加したチャイルド・スポンサーの感想

私のチャイルド(ノームエちゃん)と会うことができるなんて本当に夢のようでした。実際に会ってみると、思っていたより体が小さくて驚きました。

初めは緊張しているのが、こちらにも伝わってくる感じでしたが、ノームエちゃんが好きな絵を描き始めたら、顔がニコニコしてきて、緊張がほぐれたようです。

ときどき小声で私に話しかけてくれたのですが、言葉がわからないため微笑むことしかできず、残念でした。

最後お別れするときにバスの中からずっと私を見ててくれたその姿が全てを伝えてくれているように思いました。今でもその光景が目に焼きついていて、忘れられません。(斉藤さん)

ある施設を訪れた時、栄養障害をもった2人の姉妹が座っていました。妹に皆の視線が集まり、話しかけました。“こんにちは!”“ノー”、“握手をしよう!”“ノー”。彼女の答えは全て“ノー”。

しかし、交流が終わって帰るとき、姉に抱かれた彼女が手をふってくれました。「心を開いてくれたんだなぁ、来てよかった。」と感じました。(大上さん)

私のチャイルドは幼稚園だと思っていたのに、飛び級があり、一年生になっていて、教科書を持って会いに来てくれました。それで、一年生から英語教育が行われているのがわかりました。私の貧しい英語力での会話で正確さに自信がないのですが、「チャイルドは4マイル四方で優秀な生徒です。」と言っていたようでした。

バスでの移動中、ずっと、政府のお役人が一緒でしたので、自由な国とは違った困難さがワールド・ビジョンの活動にあるのではないかと推察しました。ミャンマーの都合でタバウンに行けなかったのは残念でしたが仕方ないと思いました。自由の少ない国だと思いましたが、チャイルドがその中で順調に成長して欲しいと願いました。 (M.平井さん)


チャイルド・スポンサーシップって何?
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