チャイルド・スポンサーのケニア・ウガンダ訪問ツアー報告

2005.12.07

ツアー期間:2005年8月20日~30日

今回は17名のチャイルド・スポンサーの方々とともに、ウガンダのカサウォ・アイツッキデ・プロジェクト(UGA-169945)と、ケニアのオレントン地域開発プロジェクト(KEN-177602)を訪問しました。ウガンダのプロジェクトは支援が始まってから10年以上経った地域、一方ケニアのオレントンは昨年の10月に支援が始まったばかりの地域。それぞれの国の特色を感じるとともに、支援の進み具合の違いも実感できる旅となりました。その時の様子をご紹介します。

最初にウガンダのカサウォ・アイツッキデ・プロジェクトを訪問しました。


ウガンダでは、子どもたちが歌と踊りで歓迎してくれました。HIV/AIDSとともに生きている子どもたちも、支援プログラムにより、明るく前向きに歩んでいます。その姿に私たちは大きな勇気をもらいました。


プロジェクトの収入向上のため支援プログラムの一つとしてバニラの栽培が行われています。プリンやアイスクリームなどお菓子の材料として使われているバニラは市場価値も高く、甘い香りが漂う中、バニラを育てている農家の方が栽培方法を熱心に説明してくれました。


学校を辞めざるをえなくなった子どもたちのための職業訓練プログラムとして実施している職業訓練校です。ここでは布の代わりにセメントの袋を使い、裁縫を学んでいました。裁縫技術を身につけることが出来ると、就職や自営の機会が広がります。


ウガンダのプロジェクトの人々が準備して下さった昼食。

遠くから訪れた日本のチャイルド・スポンサーのため、マトゥケ(甘くないバナナを蒸してつぶしたもの)、カボチャ、米、キャッサバ、キャベツ、ヤギの肉の煮込みなど、様々なご馳走を準備してくれました。


続いてケニアのオレントン地域開発プロジェクトを訪問しました。


ケニアのオレントン地域で出迎えてくれた人々。

歓迎の歌を歌いながら長い列を作る人々 1人1人と握手をします。相手が子どもの場合は、子どもの頭に手をのせるのが挨拶となります。


左に見えるのはケニアのマサイ族の典型的な家。

マサイ族は一夫多妻制で、奥さん1人に家が1件ずつあります。放牧を中心とする伝統的なライフスタイルを大切にしながらも、子ども達のための教育には熱心で、そのためにも生活状況を向上させる意欲はとても強くプロジェクトに積極的に参加しています。


マサイ族の女性による歓迎のダンス。

標高3000メートルの地で正装した女性が舞う姿は、荘厳ささえ感じられました。参加者もダンスの輪に誘い出され、民族を超えた親密さの中でともに楽しい時を過ごしました。


ケニア・オレントン地域開発プロジェクトの事務所前にて、ツアー参加者の方々と記念撮影をしました。


参加者(チャイルド・スポンサー)の感想

●今回はウガンダとケニアの二つのプロジェクトを訪れましたが、どこに行っても子どもたちの目は輝いて好奇心にあふれていました。

しかし子どもたちを取り囲む環境は厳しいものがあるのでしょう。1番目についたのは水汲みのポリ容器を持った子どもたちです。年齢に合わせた大小の容器があり、点在する水汲み場で飛び跳ねて全体重をかけながらポンプを押す子どもたちは屈託がありません。が、私でも水の重さは知っています。水運びは重労働だと思います。

それから、原因が全く自分たちに起因しないのに生まれた時から重荷を背負わされた子どもたちがいます。アフリカに蔓延しているHIV/エイズに感染した子どもたちです。妊娠中の体内感染より出産時やその後の授乳により感染することが多い、と初めて知りました。

ウガンダのカサウォで歌と踊りで歓迎してくれた感染した子どもたち。踊りながら泣いている子を見つけたとき、「エイズで亡くなった親や兄弟を想っているのでは」、と感じて胸がしめつけられる程の悲しみが伝わってきました。ワールド・ビジョンによる援助で医療保護を受け、疎外されることなくコミュニティーの人々の中で共に暮らしていると聞き、少し安心しました。

「何もかもはできなくても…」「1人ではできなくても…」という考えの人がもっと増えることを願わずにはいられません。

(大分県:幸 暁美さん)


●漠然としていた事柄が次第にクリアになってくる旅でした。写真でしか見た事なかった緑の多い赤い大地のウガンダのプロジェクト地で、私が支援させてもらっているチャイルドのノラちゃんの元気な顔や、色々なプロジェクトが本当に進んでいるのを見られて本当に良かった。

実感と共に嬉しさがこみ上げて今も気持ちいいです。同じような気持ちで現地を訪問された人達の笑顔や涙を見られた事も、歓迎してくれた人達の笑顔も一生忘れられない。文化の違いを越えて物事を形にして行くのは時間もかかるし簡単ではないと思います。でも力を合わせる事によって、病気や貧困などの問題から抜け出せる手助けが実際に出来ている。現実に確実に進んでいるこの小さな効果が、更なる夢と続いていってほしいです。

ワールド・ビジョン・ジャパンのプロジェクトと共に、元気の源となる「希望」が生まれてくる感じがとても好きです。自分に出来る事は限られているけど、こうして形になっているのが分かると楽しみになり、また自分も頑張ろう!という相乗効果になっています。

(東京都:鈴木 正代さん)