チリ大地震から半年
2010.08.27
2010年2月27日に発生したチリ大地震から、半年が経ちました。
死者は約700名にのぼり、約200万人が震災の影響を受けました。
チリの全住居の約10%にあたる368,000棟の家屋、79の病院、また4,000校の学校が倒壊しました。マグニチュード8.8の大地震が襲ったチリ南部の街、ロタやコロネルなどでは、多くの家がダメージを受けたため、現在でも住めないままになっています。
チリでは、現在も20万世帯が仮設住宅で生活していると言われています。
保健衛生、食糧、子どもたちのケアなどの支援活動を行いました
ワールド・ビジョンは、被災地において、雨水を防ぐための防水シートやプラスチックシート、毛布などを配布しました。
保健・衛生の状況の悪化により、伝染病への感染の増加が懸念される地域では、6,000人分の石けん、歯磨き粉、歯ブラシなどの入った衛生キット、2,000人分の5歳未満の子ども向け衛生キット、そして6,000個の洗剤などの入った生活衛生キットを配布しました。
避難生活をしている人々には、食糧の配布も行いました。
もっとも地震被害の大きかった6つの地域で、約33%の学校が全壊または半壊しました。約125万人の子どもたちが学校へ通うことができなくなりました。子どもたちが安心して安全な環境で心のケアを受け取り、友たちと遊べる場所であるチャイルド・フレンドリー・スペース(以下CFS)を91カ所に設置しました。このCFSを通じて、11,777名の子どもたちが支援を受けました。
また、375名の学校教師と1,777名の保護者に、被災により精神的影響を受けた子どもたちにどのように向き合い、個人、家庭そして社会がどのように対処し、健全な育成を助けるべきか、についての講座も開催しました。これにより、家庭や授業で、つねに子どもたちの心の傷への配慮ができるようになりました。
避難キャンプでの生活
現在までに、ワールド・ビジョン・チリはロタで400軒、コロネルで100件の仮設住宅を設置しましたが、仮設住宅を希望する人はまだ多くおり、毎日50人ほどの人々がワールド・ビジョンにやって来ます。
また、発生から6カ月が経った今でも、ほとんどの仮設住宅では電気が通っておらず、避難キャンプにも簡易トイレがあるだけで、水道は通っていません。
避難キャンプで生活し、WVチリから仮設住宅の支援を受けたビクターさんは語ります。
「一番の問題は、水も雨もないことです。十分な水がないことによって、すべてのことが制限されています。
私たちは、いつ街の水道が復旧するのか分かりません。料理やシャワーさえできない時もあるのです」
今後も支援活動を行います
ワールド・ビジョンは、すでに下水または汚水処理タンクシステムが設置されている避難キャンプにおいて、トイレや電気などの設備を設置していきます。また、よりプライバシーが守られ、簡易トイレよりも衛生的な公衆トイレの設置にも取り組んでいます。
これからやって来る冬も、大きな問題です。雨が多く、寒い天候によって、避難キャンプで暮らす人々の生活環境が悪化するだけでなく、仮設住宅の設置も遅れてしまいます。WVチリは3人の建築者を雇い、高齢者の世帯や母子家庭など、自分たちだけでは仮設住宅の設置が難しい家庭を支援していきます。
そして、チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)も引き続き運営していきます。また、一部の学校では復旧も進み、授業も再開されています。そこでは、学校へ戻ることができた子どもたちに、CFSで、子どもたちの放課後や週末などにも力を入れて、引き続き心のケアを行っていきます。

