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8月9日は世界の先住民族の国際デー

2010.07.30

世界の先住民族の国際デーとは?

出生届けを受け取った先住民族の子どもたち(ボリビア)

1982年8月9日に、先住民に関する作業部会の第一会期が開催された日を記念して、1994年12月の国連総会で制定。人権、環境、教育、保健などの分野で先住民族が直面する問題への国際的な対応を強化することを目的とする「世界の先住民の国際の10年」がスタートした、1995年から祝われるようになりました。

世界の先住民族の国際デーは、私たちの関心を先住民族の人々に向け、先住民族の人々に敬意を表す日です。先住民族の人々の権利を保護していくためには何をしていかなければいけないかを、考える機会でもあります。(参考:国連先住民族常設フォーラム、国連広報センター)

先住民族の子どもたちの問題
ワールド・ビジョン・ジャパンの取組み

世界の先住民族

約3億7,000万人の先住民族の人々が、70カ国に住んでいると言われています。先住民族の人々の長年にわたり受け継がれてきた知識、多様性に富んだ文化や持続可能な生活様式は、世界中で大切にしていかなければなりません。

しかし、多くの先住民族の言語は絶滅の危機に瀕しておいます。また、言語や文化の違いから社会から疎外され、教育の機会が制限されるなど、多くの先住民族の人々が差別や人権侵害に苦しんでいます。また、先住民族の人々は、森林資源や鉱物資源のために資産である土地を奪われ、貧困に陥ってしまうことも多くあります(参考:国連先住民族常設フォーラム)。

先住民族の子どもたちの問題

ボリビアの地図と国旗(出典:外務省)

先住民族の子どもたちも、日々の差別、そして、公的サービスや法的保護の不足に苦しんでいます。言語、文化、伝統や習慣の違いから、先住民族の子どもたちが出生届や身分証明書を取得できないことが、大きな課題の1つです。出生届や身分証明書を持っていないということは、公的に存在しないということであり、法的保護を受けることができません。そのため、教育や保健機関へのアクセスが困難になってしまします。

この問題は、先住民族が人口の過半数を占めるボリビアも例外ではありません。ボリビアは、人口の約55%が先住民族の人々で、32%が混血の人々です。80%以上の人がスペイン語を話すことができますが、アイマラ語やケチュア語も多くの人に使用されています(参考:外務省)。

ワールド・ビジョンはボリビアで、「市民権取得と先住民族の権利強化プロジェクト」を通して、先住民族の子どもたちへの支援を行っています。
支援を通して、先住民族の子どもたちが身分証明証を取得したことで、奨学金を受給する資格を得ました。奨学金によって、衣料や学校へ行くために必要な道具も購入することができるようになり、学校に行くことができるようになりました。

写真:支援活動に参加し、学校へ行くことができるようになったマルセロ君(ボリビア)

ワールド・ビジョン・ジャパンの取組み

12歳のナハト君(ベトナム)

ワールド・ビジョン・ジャパンは、ベトナム、モンゴル、ケニアやエクアドルなどの先住民族の人々が住む地域で、チャイルド・スポンサーシップによる支援活動を行っています。

ベトナムのバンエン地域では、より貧困の中にいる子どもたちや人々の必要に応えるための生計向上、教育や保健衛生などの支援活動を行っています。ダオ族のナハト君の家族は、以前は両親が朝から晩まで働いても、十分な食料を手に入れることができませんでした。しかし、支援によって農業研修に参加したことにより、今までより多くの米を生産することができるようになり、十分な食料を得ることができるようになりました。

また以前は、ナハト君は8kmの道のり歩いて通学しており、雨が降ると、ぬかるんだ道を歩かなければいけませんでした。今は、支援により受け取った自転車で通学しています。
「嬉しくてたまりません。今は、お兄さんと一緒に、自転車で通学しています」と、ナハト君は笑顔で話してくれました。

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