6月24日(木)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告

2010.06.29

112名の方々が参加くださいました

カフェ当日のようす
カフェ当日のようす

6月24日(木)、今年6回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催。当日は、小さなお子さまから学生、お仕事帰りの方まで、112名の方々が参加してくださいました。

今回のテーマは、タンザニア。東アフリカで最も政治的に安定し、2000年からは毎年著しい経済成長を続けていますが、その恩恵は、国民の8割を占める農村部に住む人々には、ほとんど届いていません。
ワールド・ビジョン・ジャパンは現在、タンザニアの4地域で、チャイルド・スポンサーシップによる支援活動を行っています。当日は海外事業部開発援助事業課の中村スタッフが、支援開始から15年が経過し、2015年に終了予定のンゲレンゲレ地域開発プログラム(以下ADP)と、2006年から活動が始まったばかりのゴロワADPを例に、ご報告しました。

支援を通して建設された井戸を使う子どもたち
支援を通して建設された井戸を使う子どもたち

「よく、チャイルド・スポンサーの方々から“私たちの支援は、役に立っているのでしょうか?”というご質問をいただきますが、“支援地域の人々は、日本からの支援を役立てているのか”という質問の方が、より実際に近い内容だと思います。なぜなら、私たちの支援は日本から一方的にモノを提供するのではなく、現地の人々と一緒に、未来を創り上げていくものだと、いつも感じているからです」

ンゲレンゲレADPでの支援活動は1995年に開始され、教育、保健、農業、水資源開発、HIV/エイズの分野で活動してきました。
「教育を受けることは、子どもたちの権利です。ワールド・ビジョンは、地域の人々による学校委員会と協力し、これまでに89の教室、22の職員室、9の教師宿舎を建設しました。また、教育の質を上げるための先生への訓練、保護者への啓発、卒業模擬試験の導入などを行いました。
その結果、入学率は95年の83%から、06年には99%に上昇し、小学校卒業試験の合格率も4.5%から80%に上昇しました。そして、支援地域の3~4校の合格率が、毎年州の小学校のベスト10に入っています。支援地域があるモロゴロ州の都市部には、多くの優秀な学校があります。そのなかで、この田舎の名もない学校がベスト10に入ったということは、地域の人々にとって大きな自信となっています」

支援終了に向けた取り組み

支援によって整備された学校
支援によって整備された学校

その他にも、5歳未満児死亡率や栄養不良児、下痢疾患の減少、予防接種率やトイレがある家庭の増加など、多くの結果が生まれています。今後は、2015年にワールド・ビジョンによる支援が終了した後も、地域の人々が自分たちで活動を続けていくことができるよう、住民組織であるCBO(Community Based Organization)の育成に力を入れていく予定です。

ゴロワADPは、2006年から支援活動が始まりました。人々の80%が1日1ドル以下で生活し、食糧が確保できる家庭は24%、5歳未満児の栄養不良率は20.4%と、多くの問題を抱えています。

グループリーダーのエリアスさん。支援を通して学んだ農法を実践し、多くの収穫を得ることができました
グループリーダーのエリアスさん。支援を通して学んだ農法を実践し、多くの収穫を得ることができました

ゴロワADP特徴は、まず人づくりを中心に活動を進めていることです。2年間の準備期間をかけ、地域の人々が中心となって、自分たちの地域が抱えている問題に気付き、どのような活動をすればその状況を改善していけるのか、一緒に考えました。また、活動のサステイナビリティー(自立発展性)をのばしていくため、全ての活動がグループを通して行われています。そのことによって、人々のなかからリーダーを育成していくだけでなく、学んだことをグループからグループへ伝えていくことによって、参加者の数を増し加えていくことができるのです。

「ゴロワADPは、2009年から本格的な支援活動が始まっています。目に見える成果が現れるまでは、地域の人々も半信半疑のままワールド・ビジョンの活動に参加しています。そのようななか、人々と足並みをそろえ、最も貧しい人々に支援を届けていくのには至難の業であり、時間がかかります。しかし、人々の“自分たちの地域をよい良くしていきたい”という確かな思いに励まされています。ワールド・ビジョンは今後も、彼らのその思いを
陰からサポートしていく活動をしていきたいと思っています」中村スタッフは語りました。

アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します

支援地域の子どもたちと中村スタッフ
支援地域の子どもたちと中村スタッフ


●支援内容を具体的に知ることができて良かったです。また、たくさんの人が関心を持っていることもわかり、自分も動かなくては!と感じました。
●ンゲレンゲレADPでの活動成果に驚いた。小学校卒業認定試験の合格率が9割を越すなど、子どもたちの生活が変化していることを実感した。
●参加者の熱意が伝わった。単なる支援ではなく、支援する国の成長が互いの成長につながっていくことに共感をうけた。

参加くださった皆さま、ありがとうございました!
次回のワールド・ビジョン・カフェは、7月29日(木)に開催予定です。詳細は、決定次第ホームページ上でお知らせいたします。