【G8サミット・キャンペーン】G20の開発課題への取り組みに関するワールド・ビジョンのコメント

2010.06.27

インドの親子
インドの親子

27日発表されるG20サミット首脳宣言に関し、ワールド・ビジョンは、首脳宣言発表後、分析とコメントを速やかに提供いたします。
ワールド・ビジョンの援助専門家としての現時点でのコメントは、下記のとおりです。

「37年間の援助従事者としての歩みのなかで、私はG20国のほとんどに足を運びました。多くの国々で経済が著しく成長を遂げたのは素晴らしいことですが、今こそ、子どもと母親の生存に関しても、世界の主要国の一員として、ふさわしい責任を果たす必要があります」
(ワールド・ビジョン・カナダ総裁 デーブ・トイセン)

G20国において、毎年250万人の子どもたちが予防・治療可能な要因により、5歳未満で命を落としています。その数は、世界の年間乳幼児死亡数880万人のおよそ3分の1を占め、トロントの人口にほぼ匹敵します。
G20首脳がトロントに集まり2日間の団らんを過ごす間に、この20カ国全体でおよそ14,000人の子どもが命を落とします。
G20首脳は、母子保健を自らの最優先課題として位置づけ、取り組む必要があります。

ワールド・ビジョンは今回のG20サミットの成果の1つとして、開発に関するG20のアドホックな作業部会が設置されると理解しており、以下を求めます。

1.アカウンタビリティと明確な誓約を担保するべく、作業部会は常設とされるべきです。

2.G20の全てのメンバー国は、自国におけるMDGs(ミレニアム開発目標)、特に、進捗が遅れている母子保健(MDG4と5)、飢餓(MDG1)の速やかな改善を約束し、責任をもって取組むべきです。

3.G20メンバー国が各地域、特に、高い乳幼児死亡率を擁する国々に対して、指導力と支援を提供できるよう、作業部会は戦略を策定すべきです。

【事実】
●南アフリカ:1歳未満乳児死亡率は、1990年の1,000人あたり145人という水準から、2008年には187人と悪化しています。

●インド:熟練した医療従事者の介助により出産する女性の割合は、1995年には34%でしたが、2008年には47%と改善しました。この統計は前進は可能であることを示すと同時に、今もなお、妊産婦保健に関して改善すべき大きなギャップがあることを示しています。

●ブラジル:乳幼児死亡率は、国全体としては改善しています。しかし、アフリカ系ブラジル人、先住民族、低所得者層などの特定のグループでは、乳幼児死亡率の改善が見られない、もしくは悪化しており、社会的不平等が乳幼児死亡率に直接的に影響を及ぼしていることを示しています。

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