【G8サミット・キャンペーン】食糧安全保障に関するワールド・ビジョンの提言

2010.06.25

食糧安全保障に約束された200億ドルは、小規模農家に振り向けられるべきです

栄養状態のチェックを受ける、ニジェールの赤ちゃん
栄養状態のチェックを受ける、ニジェールの赤ちゃん

G8は昨年のラクイラサミットにおいて、2010年までに食糧安全保障のために200億ドル提供することを約束しました。しかし、イニシアティブの達成に向けた進捗状況、サービスの提供分野をフォローするメカニズムに欠けています。ワールド・ビジョンは、G8が今回のサミットで表明する母子保健イニシアティブが成果をあげるためには、食糧安全保障のために提供される資金が、農村部の人々の生活を持続的に向上させ、食糧と栄養の安全保障を向上させるだけでなく、さらに気候変動に適応する能力を高めるべく、小規模農家を直接的に支援するものである必要があると考えます。

【事実】
●今日、世界で10億人以上の人々が栄養不良に苦しんでいます。気候変動と金融危機・経済不況の
影響により、栄養不良に苦しむ人々の数は急激に増加しかねません。
●1億700万人以上の5歳未満の子どもたちが、飢餓や深刻な栄養不良に苦しんでいます。栄養不良は子どもの心身の発達に、深刻な影響を及ぼします。

【飢餓の解決のためになされた近年の援助公約】
●2005年G8サミット:G8はMDG1(2010年までに飢餓に苦しむ人々の数を半減する)達成への
コミットメントを約束
●2009年G8サミット:食糧安全保障のためのラクイラ共同宣言において、飢餓の解決のため2012年までに200億ドルをコミット
●2009年G8:世界銀行が、栄養状態の改善と持続的な農業システムのための多国間基金の創設を約束
●2010年4月:世界銀行がGlobal Agriculture and Food Security Programを開始。カナダ、韓国、スペイン、米国とゲーツ財団が
8億8000万ドルを約束。今週、最初の支援国となる5カ国を発表。助成額は2億2400万ドル
●2010年5月:米国がグローバルな飢餓と食料安全保障のイニシアティブ”Feed the Future”発表

ワールド・ビジョン スタッフからのコメント

「親が子どもたちに十分な食事を与えられるようになることが、G8の食糧安全保障の進展をはかる試金石であるべきです。そうでなければ、G8は児童と妊産婦の死亡率を削減するという約束を実現することはできないでしょう」
(ワールド・ビジョン・カナダ 総裁 デーブ・トイセン)

「すべての貧しい家庭において、子どもたちが栄養不良になっているわけではありません。貧困と食糧不足の中にあっても、子どもたちを健やかに養う方法を見出している親たちもいるのです。そのような親たちの努力の方法を見出し、支援することこそ、途上国の人々に求められている解決です」
(ワールド・ビジョン・アフリカ アドボカシー・ディレクター スーザン・ムバヤ)

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