5月25日(火)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告

2010.05.27

59名の方々が参加くださいました

感謝を伝えるジェンキンス氏
感謝を伝えるジェンキンス氏

5月25日(火)、今年5回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催。59名の方が参加くださいました。

当日は、来日中のワールド・ビジョン・インターナショナル総裁、ケビン・ジェンキンス氏も特別参加。ワールド・ビジョン・カナダの理事、およびカナダ航空の社長を経て、2009年1月にワールド・ビジョン・インターナショナル総裁に就任し、世界中の貧困に苦しむ子どもたちや人々との架け橋として働くジェンキンス氏より、参加者の皆さまへ「皆さまの行動によって、子どもたちの生活に変化がもたらされています。心から感謝を申し上げます」と感謝が伝えられました。

そして、海外事業部開発援助事業課の藪﨑スタッフが、エルサルバドルでの支援活動について報告しました。

年齢別に目標を定め、活動しています

支援地域の女の子と話す藪﨑スタッフ
支援地域の女の子と話す藪﨑スタッフ

中央アメリカの太平洋側に位置し、約700万人の人々が暮らすエルサルバドル。1979年~1992年にかけて激しい内戦があり、2001年の大地震など、多くの自然災害も経験しています。また、農業に適した土地が少ないため、アメリカなどへ出稼ぎに行く人々が多いことや、治安が非常に悪いことなどの複合的な要因により、子どもたちの健やかな成長が妨げられています。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、特に貧困が厳しいエルサルバドル東部のティエラ・ヌエバ、サンアグスティンの2地域で、2005年よりチャイルド・スポンサーシップによる支援活動を開始。0~6歳、7歳~20歳、20歳以上(成人)と、年齢別に目標を定め、活動しています。

栄養状態改善サークルに参加する母親たち
栄養状態改善サークルに参加する母親たち

0~6歳を対象とした支援活動では、子どもたちの健やかな成長を目指し、母親向けの「栄養状態改善サークル」を実施。家に閉じこもりがちだった母親たちが、栄養バランスのとれた食事の作り方を学ぶだけでなく、「自分が学んだことを他の人に教えることで、自分に自信がついた」という感想も聞かれました。

また、小学校・中学校での中途退学を防止するため、就学前教育も実施しています。子どもたち同士のコミュニケーション能力を高め、集団生活の中でお互いに仲良く過ごすことを習慣化することは、小学校教育への良い準備となります。

放課後クラブで音楽を学ぶ子どもたち
放課後クラブで音楽を学ぶ子どもたち

7~20歳を対象とした教育支援では、学習用品の支給などに加え、子どもたちが授業終了後も健全に過ごせるよう、補修クラスや放課後クラブを実施しています。放課後クラブでは演劇やダンスなどを通し、コミュニケーションやリーダーシップの方法を学びます。
また、課外活動として職業訓練を実施し、出稼ぎだけではなく、たくさんの仕事の選択肢があること体感することを目指しています。

20歳以上に対しては、収入向上を目指した農業研修を実施。種苗の育成技術を学び、有機肥料やコーヒー豆の生産を進めています。養鶏の研修では当初、育ちやすく売値が安い種類の鶏を育てていましたが、この種類の養鶏に成功した人々は、育てるが難しくてもより高い収益が見込まれる種類の養鶏に移行できるようになりました。

「地域のために一生懸命働きたい」

アマンさんとマルロー君
アマンさんとマルロー君

最後に藪﨑スタッフは、支援地域の人々とのエピソードを紹介しました。

「アマンさんは支援活動が始まる前に、2時間かけてワールド・ビジョンの事務所を訪ねてくださいました。そして、自分が住んでいる地域のために一緒に活動をしてほしいと、熱く語ったのです。ワールド・ビジョン側もその地域の状況を綿密に調査し、支援活動を実施することを決定しました。
現在アマンさんは地域のリーダーとして、全力を尽くしています。彼の息子のマルロー君もお父さんの姿を見て、“自分も地域のために一生懸命働きたい”と言っています。マルロー君はチャイルドとして支援を受けており、自分の住んでいる地域が多くの日本の人たちにも支えられていることを、よく分かっています。正直なところ、日本という国はよく分からないけれど、チャイルド・スポンサーからのお手紙に大きな励ましてもらっていると、話してくれました。

支援地域の子どもたち
支援地域の子どもたち

エルサルバドルの支援地域が抱える課題や、支援の必要性は目に見づらく、達成度を測ることがとても難しいなど、他の地域とは異なるチャレンジがあります。しかし、皆さんのご支援に支えられながら、一生懸命支援活動を進めていきます」

アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。

・日本では当たり前と思っていた、母親が子どもの成長やしつけをすることが当たり前ではないことにおどろいた。それによってコミュニケーションがとれなくて、小学校を中退することになる原因であることにはさらに驚いた。教育の大切さや、支援が持つ影響の大きさをあらためて知った。
・子どもが健康に成長し、幸せになって欲しいと思っているのはどこの国の親も同じなのだなと。現地の人々とスタッフの活動に、未来を感じる事ができた。たくさんの人々に知ってもらうことが必要。

参加くださった皆さま、ありがとうございました!
尚、次回のワールド・ビジョン・カフェについては、日程が決定次第ホームページ上でお知らせいたします。