チリ大地震 第3報(3/4up)
2010.03.04
「町全体が破壊、もしくは消滅してしまった」
ワールド・ビジョンは、2月27日(土)にチリで発生したマグニチュード8.8の地震によって被害を受けた2万5,000人の生存者に対して、緊急支援物資を配布しています。しかし、道路がいまだ通行不可能であるなど、様々な課題に直面しています。
また、郊外にある小さな町々での調査を開始しました。調査を行っているスタッフは、「町全体が完全に破壊、もしくは消滅してしまった」と語っています。
ワールド・ビジョンの調査チームは、多くの人々が路上でのテント生活を続けていると報告しました。海岸沿いの町に住んでいた多くの人々は、津波の影響により、自分の町から離れた丘陵部などの場所へ移動しなければなりませんでした。余震による建造物への被害や混乱も続いており、生活に必要な物資もいたる所で不足しています。
調査チームの1人、ワールド・ビジョン・チリのパウラ・サエススタッフは語ります。
「こんな状況は見たことがありません。コンセプシオンから約110キロ離れた町、コリウモは、3回の津波により、完璧に消滅してしまいました。約65キロ離れた町、ディチャトもです。津波でさらわれてボートが町の中心部にある状況でした。地震は多くのものを破壊しましたが、海は全てのものを奪ってしまいました。海に椅子、テーブル、そして家までが浮いているのを見ました」
調査チームの報告によると、ディチャトでは、中心部への交通が遮断されてしまっているため、負傷者が手当てを受けることができません。食糧、きれいな水、医療品などは底をついてしまっています。
緊急人道支援を行っています
コンセプシオンから約30キロ離れた町、コロネルでは、食糧は1週間ぐらいしかもたないだろうと、ワールド・ビジョンのスタッフは推測しています。約40キロ離れた町、ロタでは、1日たった1時間しか水が供給されません。
ワールド・ビジョンは調査を続けると同時に、食糧や水などの緊急支援物資を、まだ支援が届いていない地域へ届けていきます。道路が遮断された地域には、ヘリコプターや小型飛行機以外でのアクセスは不可能です。アクセスの難しさは、今後も支援活動を行うなかでの課題です。
ワールド・ビジョンは、30年にわたってチリでの活動を続けており、地震発生前から100人以上のスタッフが働いていました。震源地の近くで暮らしていたスタッフも多くいます。
地震発生直後から、コンセプシオンの南部と首都のサンティアゴを中心に緊急人道支援を行っています。
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、「チリ大地震緊急支援募金」を受け付けています。
一瞬にして日常を奪われた子どもたち、人々のために、皆さまのご協力をお願いします。

