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ハイチ大地震 第21報

2010.03.04

地方に住む人々にも、支援が必要です

ポルトープランスの避難キャンプ
ポルトープランスの避難キャンプ

1月12日(火)の地震発生後、多くの人々が被害の大きかった首都ポルトープランスを離れ、地方に避難しました。そのため、これらの地域に住む人々は、避難場所を求める人々の流入に立ち向かわなければならず、慢性的な食糧・水不足に陥る可能性が高まっています。ワールド・ビジョンは、雨期が近づくにつれより多くの人々が流入し、地域の貧困が深刻化してしまうことを懸念しています。

ハイチでの緊急人道支援を行っている、ワールド・ビジョンのムカディスタッフは語ります。
「地震発生前から、ハイチの地方に住む人々はすでに、日々の生活すら大変な状況でした。現在、食料、水、避難場所を求める何十万もの人々が地方に流入しています。避難して来た人々だけでなく、彼らを受け入れなければならない、もともとこの地域に住ん
でいた人々への支援が不可欠です」。

避難キャンプで暮らす子ども
避難キャンプで暮らす子ども

ハイチの西海岸に位置する小さな島、ゴナーブ島には、すでに4万人の人々が移動しました。もともと約10万人の人口だったこの島にとっては、大きな負担です。地震発生前から、ゴナーブ島では13%の人々が慢性的な栄養不良に苦しんでいました。ワールド・ビジョンは、迅速な食糧支援が行われなければ、この状況がすぐに悪化してしまうことを懸念しています。

ゴナーブ島での支援活動を行っている、ワールド・ビジョンのキムシースタッフは語ります。
「ゴナーブ島では、米の値段はすでに60%上昇しています。首都ポルトープランスの倉庫の多くが倒壊してしまったため、地元の業者が製品を手に入れるのが困難なのです。島内での食糧の必要が高まるにつれ、日々の基本的な食糧すら手に入れられない
多くの子どもたち、家族が、飢えに苦しんでしまうことを心配しています」。

増加する入学者数

地震のため、ポルトープランスからゴナーブ島に避難している子どもたち
地震のため、ポルトープランスからゴナーブ島に避難している子どもたち

悪化する食糧不足に加えて、少なくとも50の水タンクがダメージを受け、使えなくなってしまいました。地震発生前から、ワールド・ビジョンは地域の人々とともに活動し、水タンクの設置を行ってきました。今回の地震のため、雨期になる前にこれらの水タンクを修復しなければ、多くの人々が必要な水を手に入れることができなくなります。

ワールド・ビジョンが地域のリーダーたちと行った調査によると、島内にある学校60校のうち28校が、地震によって被害を受けました。人口増加の結果、被害を受けなかった学校への入学者数はかつてないほど増加しています。地震発生前から、ハイチでは3分の2の子どもたちしか小学校へ入学することができず、6年生まで進学するのはそのうち30%以下でした。生徒数の増加、設備や教材、教師の不足に苦しむ学校への支援が必要です。

ゴナーブ島で暮らす子どもたち
ゴナーブ島で暮らす子どもたち

また調査によると、地震によって9,600戸の家屋が倒壊、もしくは被害を受け、多くの家族が家を失いました。ワールド・ビジョンは、地震によって親戚が避難して来たため、一夜にして7人から22人家族になった家庭にも出会いました。ムカディスタッフは語ります。
「ワールド・ビジョンは、長年にわたりハイチの地方の地域で活動を行ってきました。首都ポルトープランスで被災した人々への支援を行うと同時に、これらの地域に住む人々のことを忘れてはいけません。もし、より多くの支援物資がこれらの地域に届かなければ、多くの貧しい人々が、すでに過密している首都に逆戻りせざるを得なくなります」。

不幸なことに、高まる支援の必要性は、ゴナーブ島の状況にとどまるものではありません。
事実、すでに50万人以上の人々が、避難場所と新しい生活を求め、ポルトープランスを出ているのです。

ワールド・ビジョンは、ゴナーブ島で6万5,000人の人々への食糧支援を行い、引き続きより多くの人々に食糧を届けることができるよう、支援を計画しています。また、島内で運営しているクリニックへの支援を増やし、家族と離別してしまった子どもたちが家族に再会することができるよう、支援していきます。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、加藤奈保美スタッフ(海外事業部緊急人道支援課)がポルトープランスに駐在し、緊急支援を実施するとともに、「ハイチ大地震緊急援助募金」を受け付けています。

募金のご協力をありがとうございました。募金受付は終了させていただきました。

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