ハイチ大地震 第18報
2010.02.12
発生から1カ月 ポルトープランス加藤スタッフからの報告
発生から1カ月。被災地では、現在も懸命な緊急支援が続けられています。9日(火)にポルトープランスに入り、緊急支援を行っている加藤奈保美スタッフ(海外事業部緊急人道支援課)より報告です。
「ドミニカ共和国から空路でハイチに入りました。空港ではハイチ人スタッフがテキパキと働き、国連機関やNGO、メディアの送迎がずらりと並んでいました。空港そばに位置する避難キャンプも、外から見る限りは整然とした印象で、地震発生当初度々メディアで報じられていた混乱した状況に比べると、状況はだいぶ安定してきたようにも見えます。
一方で、空港からワールド・ビジョン・ハイチ事務所へ向かう車窓からの街並みは、崩れたコンクリート造の家々や、そのがれきが未だに残っており、そこから見える鉄筋などから建物の脆さがよく分かります。貧困が被災規模を大きくするということを実感しました。
街では倒壊した建物のがれきを片付ける人、修理する人、つまった排水溝を掘り返している人をよく見ます。また、道なかで野菜や日用品を売る人々も多く見ます。私は震災前の状況を知らないため、簡単に比較することはできませんが、このような光景から少しずつ戻りつつある人々の“日常”を垣間見ることができます。
一方で、人々が声高に言い合いをしている姿も目にします。今日出くわしたのは、避難キャンプの地権者が、その土地にテントを張ることは許可するけれど、簡易住居を建てることは認めないという、土地の問題での言い争いでした。また、今週はじめから時折降雨があるようで、避難キャンプでも屋根として使っているビニールシートを張り直す方々や、ワールド・ビジョンスタッフに雨による影響を訴える方々もおり、人々の不安が伝わる思いがしました。
まだ多くの支援が必要です
実際の避難キャンプのようすや、国連の報告等からも、まだまだ多くの支援が必要であることは明らかです。地震発生後、国連機関や人道支援団体が実施した調査等に基づき、少なくともポルトープランス近郊については、少しずつ団体間の調整ができ、支援を網羅する動きが整い始めているように見えますが、ロジ面での困難が多く、予定された場所にも食糧・物資の支援が迅速に行き渡っておらず、配布・配給時には混乱が起きないよう、注意が必要です。
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、これまで被災現場で実施してきたニーズ調査で、水や食糧と同様に支援の必要が高かった住まいを提供していきます。
国連の推計によると、住居が損壊し避難キャンプなどで生活する被災者は110万人にものぼります。ハイチではもうじき本格的な雨季、そしてハリケーンの季節を迎えようとしています。降雨にともない、衛生状態・感染症の問題が深刻化する懸念があります。簡易住居の提供も急がれますが、当面は防水シートの屋根、また人々がシーツやカーテン等を合わせたような現在の仮住まいではなく、しっかりと雨露をしのぎ、住居を築くまでの期間を安心して過ごせるよう、家族用テントを提供していく予定です」
ワールド・ビジョン・ジャパンでは「ハイチ大地震緊急援助募金」を受け付けています。
募金のご協力をありがとうございました。募金受付は終了させていただきました。
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