ハイチ大地震 第13報

2010.01.27

発生から2週間 ポルトープランス 坂スタッフからの報告

食糧配布を行う坂スタッフ
食糧配布を行う坂スタッフ

「発生から2週間、私がハイチに来てから10日が経ちました。
あっという間の日々でした。

治安を含め、街は一見平静を取り戻したかのようにも見えます。食糧や水、生活物資などの配布活動を中心に、支援は少しずつですが被災者の方々に届けられ始めています。しかし、配布の際などには大変な混雑が発生するなど、人々に十分支援が行き渡っているとは、正直まだまだ言い難い状況が続いています。
震災前と比べ、マーケットでの食料価格が多くの品目で倍になるなど、震災の影響は市民生活のいたるところ、特にもともと貧しい人々の肩に、重くのしかかっています。
また、震災のために親や家族を亡くした子どもたち、生き別れてしまった子どもたちが、人身売買などの危険にさらされかねない状況が発生しています。

今回の大地震は、その被災規模から言ってもハイチにとっては未曾有のもので、豊かな人、貧しい人、政府や国連関係者、そしてワールド・ビジョンスタッフを含む支援関係者といった、あらゆる人々が何らかの形で被害を受けています。ただしその中でも、やはり上述の貧しい人、子どもや女性、負傷した人など弱い立場に置かれた人々が、最もその影響を受けています。そのような人々、特に子どもたちに目を向けた支援を行っていくことが必要です。

ワールド・ビジョンの活動

食糧を受け取る女性たち
食糧を受け取る女性たち

ワールド・ビジョンはこれまで、主に食糧、水、生活用品、医療品、防水シート等の緊急支援物資の配布を行ってきました。また震災後、ハイチ国境に近いドミニカ共和国ジミニでクリニックを運営し、ハイチから避難してきた負傷者の治療や、子どもたちの保護などを行っています。今回の大地震は、ハイチという国全体に壊滅的な被害をもたらしたため、非常に多岐にわたる支援を行わなければなりません。

今後は、これまでも行ってきた食糧や生活用品の配布などに加え、被災者の方々が当座の生活を営めるようテントの配布、水・保健衛生の支援、精神的に大きなショックを受けた子どもたちが、通常の生活を取り戻していくためのチャイルド・フレンドリー・スペースの設置などを通じて、子どもたちを支援していきます。
また、例えば親を亡くしてしまった子どもたちを、国際的な養子縁組などによってすぐに生まれ育った環境から引き離してしまうことをせず、親戚などより身近な環境で子どもたちが成長できるよう、子どもに関わる問題を社会に発信し、より良い子どもの将来を探る努力をするための、アドボカシーを行っていきます。

本当の支援はこれから

避難キャンプで暮らす少女
避難キャンプで暮らす少女

ワールド・ビジョン・ハイチのスタッフをはじめ、現地の支援関係者自身も、家族や財産を失うなど非常に辛い状況にありながら、それ以上に大変な状況に置かれた人々、子どもたちのために、昼夜を問わず働いています。
これから時間が経つにつれ、ハイチ大地震についての報道を目にする機会は少なくなってしまう可能性もありますが、本当の支援はこれからです。ハイチの人々が本当の意味で立ち直っていくためには、年単位の時間、支援が必要です」

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、「ハイチ大地震緊急援助募金」を受け付けています。


募金のご協力をありがとうございました。募金受付は終了させていただきました。


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