11月4日(水)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告
2009.11.12
11月4日(水)、今年10回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催。当日は81名の方々が参加くださいました。
今回のテーマは「アフリカの子どもたちとHIV/エイズ」。ワールド・ビジョン・アフリカ地域統括事務所より保健・HIV/エイズディレクターのメスフィン・ロハ博士が来日し、HIV/エイズがアフリカの子どもたちに及ぼす影響と、HIV/エイズに対するワールド・ビジョンの活動について報告しました。
アフリカ、特にサハラ以南アフリカは、HIV/エイズによる最も深刻な影響を受けている地域の一つです。世界のHIV感染者の3分の2、エイズによって命を落とす人々の72%が、サハラ以南アフリカに住んでいます。ロハ博士自身も、自分の兄弟姉妹3人をエイズで亡くしました。残された甥と姪5人の生活を支援しながら、HIV/エイズの影響を受ける子どもたちのために働いています。
「私は支援活動を行っているアフリカ24カ国を訪問する際、必ず現地のスタッフと一緒に、エイズ遺児が多く住んでいる地域を訪ねて、状況を確認します。地域の子どもたち、人々自身がどんな支援を必要としているのか、直接聞くことが一番大切です。ワールド・ビジョンの活動は人々のため、特に子どもたちのためです。私が今日皆さんにお伝えしたいのは、数値や統計ではなく、彼ら自身のことなのです。」
人口の15~20%がHIVに感染しているサハラ以南アフリカでは、感染を防ぐための教育が重要です。特に、地方に住む多くの人々は字を読めない場合が多いため、字を使わない教材を開発する必要があります。また、すでにエイズの影響で苦しんでいる子どもたちへの具体的な支援も大切です。
「洋服や文房具を持たないために学校に通えない子どもたちへの支援や、保護者を亡くし世帯主となっている子どもたちには、より多くの収入を得ることができるよう、職業訓練などのトレーニングなどを実施します。そうすることで、子どもたちは少しずつ自分の将来に希望を持つことができるようになります」
国家レベルだけではなく、地域レベルでの支援は大切です。例えば、アフリカでは多くの保健施設が地域の宗教団体などによって運営されています。また、地域のリーダーや人々が、HIV/エイズに影響を受けている子どもたちの存在に気づき、彼ら自身で子どもたちをケアしていけるようになることが必要です。
「そのためには、地域のリーダーや人々と、直接的な関係を作らなければなりません。ワールド・ビジョンでは、現在およそ3,000人の家庭訪問ボランティアが、HIV/エイズの影響を受けている子どもたちの家族を定期的に訪問し、励ましながら、必要な支援を届けています。エイズで失われた親の代わりになることはできませんが、エイズ遺児たちが自分の可能性に気づき、将来に希望を持つための手助けをすることができるのです」
最後に、ロハ博士はアフリカの子どもたちのために“何か”をしたいと思っている参加者の方々に、「日本にアフリカの子どもたちを支援したい人が多いことを知り、とても励まされました。本当にありがとうございます」と感謝を伝えました。
アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。
・ 現地の生の声を聞かせていただき、とても貴重な体験となりました。統計やグラフも大変興味深いものでしたが、背景にある実際の子どものお話はとても印象的でした。
・ アフリカの状況が、特にロハさんの口から語られる生の話が感動でした。日本人にとっての小額のお金がどんなにアフリカの助けになるのかを知り驚きました。
・ HIVの感染力のすごさの他、HIVに感染した後の本当の恐ろしさ。家族を亡くし、そこから始まってしまう苦難、はじめて知りました。支援をし、その子どもたちが助かってくれれば、自分の活動に誇りを思っています。
・ もうちょっと背景、例えば、HIVにかかりやすいことなどの紹介や説明を知りたいです。
参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
なお、11月と12月はベトナム・バンエン地域からチャイルドを迎え、「ワールド・ビジョン・カフェ・スペシャル」を開催します。
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