8月27日(木)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告

2009.09.02

カフェ当日のようす
カフェ当日のようす

8月27日(木)、今年8回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催しました。
当日は、小さなお子さまたちを含む100名の方々が参加くださいました。

今回のテーマは、3つの地域でチャイルド・スポンサーシップによる支援活動が行われているバングラデシュ。青年海外協力隊員として、約5年間バングラデシュに滞在した経験を持つ海外事業部開発援助事業課の今西スタッフが、1995年から活動が行われているカルマカンダADP(地域開発プログラム)について報告しました。

支援地域の子どもたちと今西スタッフ
支援地域の子どもたちと今西スタッフ

バングラデシュは、ワールド・ビジョン・ジャパンが初めてチャイルド・スポンサーシップによる支援活動を実施し、現地駐在員を初めて派遣するなど、ワールド・ビジョン・ジャパンにとって関わりの深い国です。1971年の独立以降、長年にわたり軍事政権が続いていましたが、1990年に民主化に移行してからは、議院内閣制による政治が行われています。
「近年では毎年の経済成長率が4~5%と、安定した経済成長を続けています。ある調査では、バングラデシュは“BRICsの次に経済成長が見込まれる11カ国”の1カ国に数えられていますが、私たちが活動しているような農村部には、経済成長の影響が及んでいないのが実情です」
バングラデシュでは、41.3%の人々が1日あたり1ドル未満で生活し、HID(人間開発指数)も0.547と、アジアのなかで最も貧しい国の1つです。

「水委員会」のメンバーたち。男性と女性が平等に参加しています
「水委員会」のメンバーたち。男性と女性が平等に参加しています

「バングラデシュは“援助の実験場”と言われるほど、日本を始めとする多くの国々や援助機関から援助を受けてきました。しかし雇用と経済活動機会の不足や、社会的行政サービスの質の低さ、富の不平等な分配構造、高い人口成長率、洪水などの自然災害に対する脆弱性などにより、現在も多くの人々が貧困に苦しんでいます」

カルマカンダADPはバングラデシュの北東部に位置しています。
「バングラデシュでは支援活動を行う地域を選定する際に、特に子どもの脆弱性(5歳未満児の死亡率、栄養状態など)や、食糧の安全確保の面から見た貧困度などを基準にしています。これらに加え、カルマカンダADPは毎年発生する洪水によって、人々の生活が常に脆弱な状態にさらされていることから、活動地域に選ばれました。

支援を通じて建設されたシェルター型小学校。洪水発生時には、人々の避難所にも、支援物資の配布所にもなります
支援を通じて建設されたシェルター型小学校。洪水発生時には、人々の避難所にも、支援物資の配布所にもなります

ワールド・ビジョン・ジャパンが活動のなかで大切にしているのは、支援地域の人々自身が、自分たちの地域が抱えている問題に気付き、地域の環境改善に主体的に取り組んでいくことです。そうすることによって、地域に住む子どもたち1人1人の状況改善につながっていきます」

カルマカンダADPではこれまで、教育、保健衛生、経済開発、自然災害対策の分野で活動が行われてきました。
「活動のなかでも、地域の水に関係する問題によって話し合う“水委員会”や、学校の運営委員会など、地域の人々が主体となって活動を担っていくことができるよう、取り組んでいます。
今後は5歳未満児死亡率の10%削減、初等教育修了率と成人識字率のさらなる向上、自然災害対策だけでなく、ワールド・ビジョン・ジャパンの活動終了後も、地域の人々自身が活動を担っていくことができるように、活動のなかで編成された“開発グループ”の強化を目指していきます」今西スタッフは語りました。

アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。

カルマカンダADPのスタッフ
カルマカンダADPのスタッフ

・ 沢山の人が参加していて、驚きました。同じ志のスポンサーを多数目の当たりにして、少しの力が大きな力になっているのだと実感しました。
・ 支援国は違っても、自分の活動・募金が何につながっているのかを実感することができた。
・ 基本情報の部分については、日本にいても分かる内容なので、せっかく現地にいるならばそれを生かしてもっと違った視点から伝えてほしかったです。
・ 今西さんがバングラデシュを愛していることがよく分かりました。

参加くださった皆さま、ありがとうございました!
尚、9月のワールド・ビジョン・カフェは12日(土)に福岡で開催します。10月の日程については、決定次第ホームページ上でお知らせいたします。

ワールド・ビジョン・カフェin福岡について

今西スタッフのブログ