7月23日(木)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告
2009.07.29
7月23日(木)、今年6回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催。夏休み中のお子さまたちを含む、142名の方々が参加くださいました。
今回のテーマは、ルワンダ。今年3月に現地を訪問した海外事業部開発援助事業課の木内スタッフが、始まったばかりのチャイルド・スポンサーシップによる活動について活動しました。
ルワンダでは1994年に起こったジェノサイド(大量虐殺)によって、わずか約100日間におよそ100万人もの人々が殺害されるという、史上稀に見る悲劇を経験しました。そのうち約60万人は、子どもたちであったと言われています。
「ジェノサイドから15年が経った現在、ルワンダが直面している問題は、刑務所に収監されていたジェノサイドの加害者たちが、刑期を終えて住んでいたコミュニティに帰り始めている、ということです。途上国のコミュニティは、多くの人々にとって一生を過ごす生活の場です。被害者の人々が、自分の家族を殺害した“ご近所さん”を受け入れなければ、コミュニティ全体の融和を取り戻し、人々が生活していくことはできません」
ワールド・ビジョン・ジャパンが活動を始めたキラムルジ地域は、ジェノサイドによって最も深刻な被害を受けた地域の1つです。ジェノサイドやその後蔓延したHIV/エイズによって両親を失った子どもだけの世帯が、全体の約5%を占めています。
ルワンダでの活動の特徴であり、活動の大きな柱となっているのが、“平和再構築プロジェクト”です。ジェノサイドの被害者、加害者、加害者の家族を対象としたワークショップを数カ月にわたって実施し、ジェノサイドによって受けた傷を分かち合うだけでなく、互いに赦し合い、受け入れあっていくことができるよう導いていくだけでなく、家の修復などのコミュニティワークを加害者と被害者が共同で行っていくことなどを通じて、徐々に融和を取り戻していきます。
「アリスさんも、ジェノサイドによって9カ月の娘を目の前で殺害されました。
彼女と夫は奇跡的に生き残ったものの、精神的に受けた傷は計り知れず、その後何年も精神的に不安定な状態が続きました。
そしてある日、自分の娘を殺害した男性が、6年の刑期を終えて彼女を訪ねて来ました。当時のことを、彼女はこう語っています。“その男性は私に3回会いに来て、許しを乞いました。最初は怖かった。どうしてよいのかわからなかった。赦してといわれても、それはできないと感じました。
でもその後、私はワールド・ビジョンのワークショップで学んだことをもう一度思い返してみたのです。そして夫と話しあい、夫は勇気をくれました。私は、男性も苦しんできたことを思い、そして赦したのです”。
アリスさんはこの体験を様々な所で語り、同じような経験を持つ多くの人々に、“赦す”ための勇気を与えています」
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、キラムルジ地域の子どもたちが十分な教育を受け、健やかに成長できる環境を目指して、教育、保健衛生・HIV/エイズ、食糧確保などの分野でも、活動を続けていく予定です。
「非常に厳しい状況のなかですが、ルワンダの人々、キラムルジ地域の人々は頑張っています。ワールド・ビジョン・ジャパンを架け橋として、1人でも多くの方々にルワンダの人々を応援し、見守っていっていただきたいと思います」木内スタッフは語りました。
アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。
・ 分かりやすく、興味深い話でした。具体的な数値をあげたり、実際に聞いてきた生の声を紹介してくださって、イメージがわきました。
・ 今まで具体的な中身をあまり知らずに援助してきたが、今日一例でも知れてよかった。もっとこのような機会を日本で増やしていくために、何ができるか考えたいです。
・ ルワンダのこれまでの状況、現在の状況を伺えてとてもよかったです。被害者の方と、加害者の方が一緒に生活していく環境を考えると、胸が痛くなる思いがありますが、ぜひいい方向に向かっていってほしいです。
・ Q&Aタイムに出た、ウガンダでワールド・ビジョンの支援による学校について、状況を知りたい。
※ 本件については、質問をくださった方から詳細な情報を提供いただけましたら、ワールド・ビジョンとして調査し、ご報告させていただきます。
参加くださった皆さま、ありがとうございました!
尚、次回のワールド・ビジョン・カフェについては、日程が決定次第ホームページ上でお知らせいたします。

