5月21日(木)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告
2009.05.27
5月21日(木)、今年5回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催。会社帰りの方など計154名の方々が参加くださいました。
今回のテーマは、カンボジア。当日は海外事業部開発援助事業課の池内スタッフが、カンボジアの歴史を振り返りながら、チャイルド・スポンサーシップによる活動について報告しました。
1975年4月から約4年間続いたポル・ポト独裁政権によって、カンボジアでは人口の約4分の1もの人々が虐殺され、経済・社会システムが徹底的に破壊されました。ワールド・ビジョンでは1970年からカンボジアで活動していましたが、ポル・ポト政権崩壊後生き残っていたスタッフは、270人中わずか3人にすぎませんでした。
「今年4月にカンボジアを訪問した際、プノンペンにあるトゥール・スレン博物館(ポル・ポト政権時代、強制収容所として使われていた高校)を訪れました。街に溶け込み、全く違和感なく建っている博物館を見て、また現地スタッフの個人的な体験を聞くなかで、ポル・ポト政権時代のことがカンボジアの人々にとっては、まだまだ大きな傷として存在していることを感じ、衝撃をうけました」
ワールド・ビジョン・ジャパンでは1995年から2008年まで、ウドン地域でチャイルド・スポンサーシップによる支援活動を行いました。現在は地域の人々によって、活動が引き継がれています。
「ウドン地域での経験を通して、ポル・ポト政権によって崩されてしまった人々の絆を再構築していくことによって、地域の活性化につなげ、自立の道へつなげていくことの必要性を学びました。この経験をふまえて、2006年から活動が始まったポニャー・ルウ地域では、地域の人々自身が活動の主体となり、課題を見つけ、計画を立てて活動を進めていくことができる“エンパワメント型”の活動を進めています。ウドン地域よりも小さな規模で、活動の核となる小グループの人々とともに行う活動を通して、人々の自立発展性をのばしていくことに主眼を置いています」
ポニャー・ルウ地域はプノンペンに近いことから外国資本の流入が激しく、貧しい人々の土地が買い取られています。また、生産性の低い土地やたびたび起こる干ばつ、人々の衛生知識の低さ、子どもたちが教育を受ける機会が持てないことなど、多くの問題を抱えています。
「現在は、もともと地域に存在していた小規模グループ活動を活性化し、人々がお互いに技術や知識を教えあい、資金を融資しあいながら活動を進めていけるように、働きかけています。市場で販売する籠づくりのグループに参加しているある女性に、グループに参加したことでどんな変化があったかと聞いたところ、“これまでは自分や自分の家族のことしか考えていなかったけど、グループに参加するようになって村全体のことについて関心を持つようになった”と話してくれました。また、子どもたちがより衛生的な環境で生活することができるように、地域の人々が主導となった衛生活動を通して、トイレの設置などを行っています」
ポニャー・ルウ地域での活動は、まだ始まったばかりです。今後は人々の活動に対する理解を深めつつ、保健衛生、食糧確保、教育などの分野に活動を広げていく予定です。
アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。
・ 具体的な支援の内容を知ることができ、良かったと思います。子どもたちの笑顔が印象的でした。
・ ポル・ポトの話が印象的だった。しかし、現場の支援とのつながりがもっとあると良かったのでは。
・ カンボジアの歴史を交えながらの活動内容、報告であったので、大変充実していて良かったです。ワールド・ビジョンの活動だけでなく、その国がどういった国なのかもより深く知ることができました。
・ カンボジアの状況を知り、自分にも何かできるのだろうかと考えさせられました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
次回のカフェは6月25日(木)に開催予定です。詳細は決定次第、ホームページ上でお知らせします。

