4月22日(水)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告

2009.05.01

会場のようす
会場のようす

4月22日(水)、今年3回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催しました。当日は、62名の方々がご参加くださいました。
今回は「緊急人道支援~人道主義と今を生きる子どもたち~」というテーマで、海外事業部緊急人道支援課の川原田スタッフが報告しました。

人道主義とは、“全ての人類は生まれ持って、尊い尊厳と価値に値する”という価値観に基づいています。全ての人道支援は、人々の“苦しみを軽減する”ことが唯一の目的であり、必要に応じて無条件に差し伸べられるべきものです。

ワールド・ビジョンが開催した夏期学校で、自分たちが持つ権利について訴える子どもたち(インド)
ワールド・ビジョンが開催した夏期学校で、自分たちが持つ権利について訴える子どもたち(インド)

差別的であったり、宗教的・政治的な隠された動機があってはなりません。多くの戦争や飢饉、国連を始めとする組織の設立を経て、1998年に国際人道支援における最低基準がつくられました。
ワールド・ビジョンでは、1970年代から本格的な緊急人道支援を行っています。

「“緊急人道支援”というと、紛争や災害が発生時に食料などの支援物資を配布する、というイメージを持った方も多いと思いますが、実はそれ以上に、活動のなかで取り組まなければいけない問題が多くあります。

チャイルド・フレンドリー・スペースで遊ぶミャンマーの子どもたち
チャイルド・フレンドリー・スペースで遊ぶミャンマーの子どもたち

例えば、紛争地で取り組まなければならい問題に、“心”の問題があります。
私は2008年4月から7月までコンゴ民主共和国に駐在し、紛争によって被害を受けた多くの子どもたちに出会いました。中には、強制的に児童兵士にさせられ、生きのびるために自分の両親を殺害してしまった子どももいました。例え紛争が終結しても、子どもたちが心に負った傷は癒えることがありません。だからこそ、物資支援だけでなく、目に見えない支援が、子どもたちの笑顔を取り戻すためにとても大切です。ワールド・ビジョンではチャイルド・フレンドリー・スペースなどの設置を通して、彼らが守られ、子どもらしくいられる場所を提供しています」

支援を通して職業訓練を受ける女性(インド)
支援を通して職業訓練を受ける女性(インド)

自然災害の現場でも、支援地域にもともと存在している問題が、最も弱い立場にある子どもたちにどんな影響を及ぼしているかを認識していなければ、中・長期的な活動につながっていく支援を行うことはできません。

「特に途上国では、貧困のため子どもたちが危険な児童労働に従事させられていたり、女の子が教育を受ける機会を奪われていたりと、様々な問題を抱えています。
活動のなかで、親が子どもたちを十分に養うことができるように、経済的自立支援を行うだけでなく、子どもたちが持つ権利が守られるように、働きかけていくことが大切です」
1人1人の命、そして尊厳が守られるように、ワールド・ビジョンでは十分な調査を行うことによって、現地のニーズを十分に把握しながら、これからも緊急人道支援を行っていきます。

コンゴ民主共和国の子どもたち
コンゴ民主共和国の子どもたち

「ご支援者の結束をうけて、ワールド・ビジョンが活動していくことで、世界の子どもたちに希望を届けることができます。多くの子どもたちに笑顔が生まれるように、1人でも多くの方にワールド・ビジョンの活動に参加していただきたいと思っています」川原田スタッフは語りました。

アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。

・ 写真をバックに熱く語る川原田さんのお話は、実際に目の当たりにしてきた人の話として、とてもリアリティがあり、印象に残りました。

・ 支援の重要性をすごく実感しました。普段日本で生活していると忘れてしまいますが、自分の環境がとても恵まれていること、だからこそ、途上国の子どもたちにできることがあると、改めて思いました。
・ 現地の子どもたちや活動スタッフの様子を、もっと聞きたいです。
・ 何気なく耳にしていた人道主義の本来の意味を確認することができ、よかったです。悲しいおごった支援をしてはいけないのですね。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

★ 川原田スタッフのブログはこちら
★ 食糧不足に苦しむ人々への緊急人道支援を行う「マッチング事業募金」はこちら


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