10月22日(水)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告
2008.10.28
10月22日(水)、今年9回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催しました。今回は7月以来の夜開催となり、計114名の方々がご参加くださいました。
今回のテーマは、アフリカ・アンゴラ共和国。アンゴラは1975年以降、幾度となく内戦を繰り返してきました。2002年4月にようやく停戦合意が結ばれましたが、戦闘による国土の荒廃、1000万個とも2000万個ともいわれる地雷が残り、25%の子どもたちが5歳未満で命を落としている現状です。世界有数の産油国として経済成長が進む一方で、大部分の人々が戦争の爪痕に苦しめられています。
特に大きな社会問題となっているのが、約10万人にもおよぶ除隊兵士の社会復帰です。彼らの多くが教育をうけておらず、収入を得るための技術がありません。また、多くの除隊兵士が戦闘中に障がいを負っており、生活の手段を確保することはいっそう困難です。
ワールド・ビジョンでは2007年5月より、特に戦闘によって障がいをうけた除隊兵士の人々に対して、農業支援、収入向上指導、フィジカルリハビリテーションなどを通した社会復帰のための支援事業を行っています。兵士として生きてきた人々が、兵士以外の道で生活していく手段を得ることは、新たな内戦の抑止にもつながります。
当日は、主に国内事業部マーケティング課の野田スタッフが、アンゴラ共和国での活動についてご報告しました。野田スタッフは日本国内での募金活動、募金者の方々への活動報告を担当しています。今年8月、日本の方々からの募金によって行われている支援活動の状況を確認するため、アンゴラを訪問しました。
「支援地を訪問して驚いたのは、障がいを持つ人々の多さです。障がいを持っている人々が目立たないほど、男性も女性も、障がいを持つ人々が多くいました。ワールド・ビジョンの支援を受ける除隊兵士のなかにも、戦闘中に障がいを負った人、除隊後に地雷を踏んでしまった人など、様々な人々がいました。
全ての人々を支援することはできないのですが、支給された種子を住民同士で分け合ったり、農作業を手伝ったり、互いに助け合うことで不満は生まれていませんでした」
またワールド・ビジョンでは大西洋沿岸の10地域で、内戦により収入のための道具を失った漁師2,500人に対しても、収入・生活水準の向上を目指した支援活動を行っています。
「支援活動の一つに、小規模融資による資金提供があります。小規模融資をうけるためには、人々は魚の保存・加工方法、より良い値段で売るための方法を学んだ後、融資された資金を使った『ビジネスプラン』を提出しなければなりません。
それまで文章を書いたこともあまりない人々にとっては厳しい内容ですが、トレーニングはワールド・ビジョンが支援を終了した後も、人々が自分たちの手で引き続き収入向上活動を行い、社会に参加していくために必要不可欠なことです。よりよい活動を行っていくためには、人々の自主性、積極的な参加がとても大切です」
最後に、今回のアンゴラ訪問を振り返り、野田スタッフは語りました。
「ワールド・ビジョンが支援を届けている人々は、社会にどのように参加すれば良いのか、全く分かりません。しかし、ワールド・ビジョンが一つのきっかけを提供することを通して、将来への希望、考えを持てるようになっていきます。皆さんのご支援によって行う活動を通して、人々が多くのことを学び、力をつけ、いかに自分たちの生活に還元していくことができるかが重要です。より多くの人々が社会に参加し、アンゴラそのものの状況改善につながっていくような活動を、今後も行っていきたいと思います」
アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。
・ 支援の詳しい内容が、写真などを見ながらの説明でよく理解できた。
・ 子どもの支援だけでなく、除隊兵士、家族や大人たちの支援のことを少し知ることができてよかった。やはり、現地の方たちが意欲的に、自立することのできる道を示すことが、一番の支援なのでしょうね。
・ もう少し詳しい内容が聞きたかった。
・ どのような支援をしているか、またその結果だけでなく、現状を具体的に聞けてよかったです。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
尚、11月のワールド・ビジョン・カフェはお休みですが、12月第一週に海外ゲストを向かえ、計4回開催する予定です。詳細は、決定次第ホームページ上でお知らせします。
過去のワールド・ビジョン・カフェの報告はこちら>>
----------------------------------------------------------
“何もかも”はできなくとも“何か”はきっとできる
あなたもチャイルド・スポンサーになって子どもたちを支援してみませんか?

