8月12日(火)ワールド・ビジョン・カフェ開催報告
2008.08.14
8月12日(火)、今年7回目となるワールド・ビジョン・カフェを開催し、計111名の方々がご参加くださいました。今回は夏休み期間中ということもあり、小学生や中学生の参加も多くみられました。
当日は海外事業部緊急人道支援課の川原田舞スタッフが、コンゴ民主共和国での緊急援助活動についてご報告しました。
コンゴ民主共和国は、1960年ベルギーからの独立後も内戦、周辺国からの反乱軍の流入による紛争、政治の腐敗により、豊富な天然資源に恵まれているにも関わらず、最貧国の一つです。
1999年7月に正式な平和合意が結ばれた後も、同国東部に位置する北・南キブ州では、今なお紛争と暴力が続いています。1998年以降540万人以上の命が失われ、最低限必要な公共施設や社会サービス、人々の生計手段も崩壊しました。
川原田スタッフは、ワールド・ビジョン・インターナショナルの緊急人道支援部門であるグローバル・ラピッド・レスポンス・チームの一員として、今年4月から約3カ月月間同地域に駐在。緊急援助活動を開始するにあたり、紛争により最も被害を受けた3地域で、国内避難民、帰還民など4グループの人々と直接対話し、情報収集を行いました。
「ワールド・ビジョンが支援活動のなかで、支援を届ける人々の声を直接聞くことを最も大切にしています。例えば食料がない地域で、食料を配布すればそれでよい、というわけではありません。それによって人々がどんな影響をうけていて、解決のために人々がどんなことを望んでいるのかを調査し、支援事業の形成に反映していくことが不可欠です。私たちは子どもから大人まで、約900名の人々とディスカッション形式で対話し、人々が今どんな状況におかれ、どんな支援を必要としているのかを調査しました」
調査の結果判明したのは、特に子どもたちが置かれた厳しい状況でした。ほぼ全ての調査地域で、親と生き別れた、もしくは捨てられてしまった子どもたちの存在が確認されました。
このような子どもたちのほとんどが物乞い、日雇い労働、売春、危険な地域での労働などによって生計を立てながら、子どもだけで暮らしています。また紛争中、児童兵士として強制的に働かされていた子どもたちの多くが、帰還後も住むための家やシェルター、生計手段を持つことができません。そのため、物乞いや窃盗、売春などをせざるをえません。
「食糧、平和・安全、医療など様々な問題があるなかで、人々が最も深刻な問題だと答えたのは、“子どもたちの教育”です。人々にとって子どもは希望であり、子どもたちの将来が一番大切です。そのために人々が望んでいるのは、ただ学校を建設することではありません。自分たちの力で子どもたちを学校に通わせることができるように、仕事をして、収入を得られるようになることを望んでいます。これは、人々の声に耳を傾けなければ、決して分からないことです」
ワールド・ビジョンでは、人々が回復力を取り戻し、人々自身の力で生活していくことができるように、支援を行っていきます。
「食糧、医療、生計手段などはもちろん必要ですが、そのためには最低限の安全・安定があり、権利が守られ、人々の間に信頼関係があることが重要です。ワールド・ビジョンでは特に権利や信頼関係、リーダーシップの育成など見えない要素を大切にし、人々が数十年後も力をつけていられるような支援を行っていきます」川原田スタッフは語りました。
アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。
・ 緊急支援の現場の子どもたちの話を聞いて、心が痛みました。そして、目に見えない質的な支援活動の重要性をあらためて感じました。
・ もう少し政治的状況の背景を知りたかった。
・ どんな状況においても、親が一番大切なのは子どもたちのことなんだという話に、同じ親として胸が痛くなりました。こんなに困難な出来事が全くニュースにならない事に驚いています。知る努力が必要だと思いました。
・ 支援を行う際には、まず調査が必要だということが分かりました。調査をして初めて本当に必要なものが分かり、有益な支援提供ができると思いました。
ご参加下さった皆さま、本当にありがとうございました!
尚、次回のカフェは9/11(木)に開催予定です。詳細は決定次第、ホームページ上でお知らせします。
■尚、カフェにご参加いただけなかった方も、動画でコンゴの報告をご覧いただけます (全53分)
カフェのようすを動画で再生する>>
★ 川原田スタッフのブログはこちら
これまでのカフェの報告はこちら>>
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