3月1日(土)ワールド・ビジョン・カフェin大阪開催のご報告

2008.03.14

カフェ当日のようす
カフェ当日のようす

ワールド・ビジョン・カフェは、1人でも多くの方に貧困に苦しむ子どもたちの現状をお伝えし、子どもたちのために私たちにできる“何か”を見つけていただくだけでなく、皆さまとのコミュニケーションをより深めるための機会として、ワールド・ビジョン・ジャパンが定期的に開催しているイベントです。

3月1日(土)、「ワールド・ビジョン・カフェin大阪」と題し、初めて大阪で開催しました!関西では、昨年11月の神戸に次いで2回目の開催になります。当日は家族連れ、ご友人連れの方など、121名の方々がご参加くださいました。

支援地のようす
支援地のようす

カフェ当日は、海外事業部緊急援助・人材派遣課の坂賢二郎スタッフが、スワジランドでの緊急支援活動についてご報告しました。

スワジランドはアフリカ南部に位置する、四国ほどの面積を持つ小さな国です。2006~07年にかけて大規模な干ばつに襲われ、主要作物であるメイズ(とうもろこし)の生産が大打撃をうけました。もともと絶対的貧困層が人口の約70%を占め、HIV/エイズが猛威をふるっていたことから、多くの人々がさらに厳しい状況に追い込まれました。

現地調査を行う坂スタッフ
現地調査を行う坂スタッフ

坂スタッフは2007年9月に、スワジランドを訪問。地域住民からの聞き取りや、政府・国連関係者などとの協議を通して、干ばつが人々にどのような影響を及ぼしているのか、調査を行いました。調査の際には、子どもたちや女性、慢性病を患う病人のいる家庭など、特に弱い立場に置かれた人々の意見に、耳を傾けました。

調査の結果をふまえ、今後ワールド・ビジョンでは干ばつによって大きな影響をうけた井戸の設置と修復、メイズのみに頼る食糧生産を見直し、人々の栄養改善のための農業トレーニングの実施を決定しました。また、エイズ遺児や貧困に苦しむ家庭の子どもたちへの支援として、食事や基本的な教育を受けることのできる施設設置と、子どもの保護のための地域住民に対するトレーニングを実施する予定です。

両親を亡くし、兄弟だけで生活している子どもたち。スワジランドでは、このような「子ども世帯」が少なくない
両親を亡くし、兄弟だけで生活している子どもたち。スワジランドでは、このような「子ども世帯」が少なくない

支援を行うなかでワールド・ビジョンが特に大切にしているのが、コミュニティが本来持っている「回復力」を高める支援を行っていくことです。これまでの短期間の緊急支援では、支援を受ける人々が本来持っている危機対応能力が軽視され、支援への依存体質が誘発されてしまいがちでした。コミュニティの回復力を高め、地域住民が自立した生活を送ることができるようになるためには、緊急・復興支援にとどまらない、長期的な開発支援をしていくことが不可欠です。
「今後は国連機関などとも連携し、中期的な復興支援を行っていきます。その後、チャイルド・スポンサーシップによる支援活動を通して、農業、保健衛生、教育など、様々な分野での活動を行っていく予定です。住民の組織化・自立を通して、最終的に住民自身が地域の開発を担っていくことができるように、長期的に支援していきたいと思います」坂スタッフは語りました。

支援地の子どもたち
支援地の子どもたち

現在ワールド・ビジョン・ジャパンでは大木悠子スタッフを現地に派遣し、スワジランドの子どもたちが十分な教育を受け、健全に成長していくことができるように、引き続き支援を届けていきます。

質疑応答の時間には、参加者の方々から多くのご質問が寄せられました。内容はスワジランドでの支援活動からワールド・ビジョン・ジャパンの成長率まで多岐にわたり、皆さまの熱意と意識の高さを感じるひと時となりました。

アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。

・ 神戸の時と比べ、若い世代の人が多く感じ、嬉しく思いました。厳しい質問にも素直に回答されていて良かったです。色んな考え方があるんだなと思いました。
・ 現地スタッフのお話は、WVJの活動を知る大変良い機会になりました。10日間程度の現地調査で支援内容を決定する大変さ、難しさがよく伝わってきました。
・ 現場での活動報告では、もう少し具体的な話や、エピソードを聞きたかった。
・ 普段聞けないスタッフの方々の話を直接聞くことができたので、とても参考になりました。

ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!

また4月4日(金)~13日(日)にかけて、神戸で体験型イベント「教科書にのっていないアフリカ」が開催されます。こちらもぜひご参加ください!