8月23日(木)ワールド・ビジョン・カフェ開催のご報告

2007.08.27

ワールド・ビジョン・カフェのようす
ワールド・ビジョン・カフェのようす

8月23日(木)、今年8回目のワールド・ビジョン・カフェを開催しました。今回も学生やお仕事帰りの方々が多く、これまでに最も多い134名の方々がご参加くださいました。

今月のテーマはスーダン・ダルフール紛争。
スーダンはアフリカ最大の面積を持つ国で、アフリカ大陸の北(アラブ文化圏)と南(ブラック・アフリカ圏)をつなぐ大きな橋でもあります。2005年、首都ハルツームを中心とする北部政府と、南部を中心とする反政府組織の20年に及ぶ内戦がようやく終戦を迎えました。

支援地の子どもたちと坂スタッフ
支援地の子どもたちと坂スタッフ

しかしその一方で南部のダルフールでは、2003年以降、別の反政府組織とハルツーム政府との間で、「世界最大の人道危機」と言われる新たな内戦が続き、これまで20万人もの人々が犠牲になったと言われています。

海外事業部緊急援助・人材派遣課の坂賢二郎スタッフは2003年にワールド・ビジョン・ジャパン入団以降、数回にわたってダルフールを訪れ、難民キャンプで生活する人々への支援活動に携わってきました。現在でも、400万人以上の人々が大変劣悪な環境下での生活を余儀なくされていますが、国際社会からの支援は十分ではありません。

ダルフールの現状を報告する坂スタッフ
ダルフールの現状を報告する坂スタッフ

カフェ当日は、坂スタッフが現地で撮影した写真や、Google Earthによる映像を交えながら、厳しい環境のなか懸命に生きる人々の様子と、ワールド・ビジョンでは2005年から約2年間にわたって行った支援について報告しました。

報告のなかで坂スタッフが特に強調したのが、「貧困と紛争のつながり」です。ダルフール紛争の大きな原因の一つとして、都市部と地方の経済格差の拡大が指摘されています。スーダンでは、首都ハルツームなどの都市部では生活に必要な一通りの物が手に入る一方、地方では安全な水を得ることすら難しい、砂漠と変わらないような何もない環境で人々が生活しています。

支援地に暮らす家族
支援地に暮らす家族

「貧困と紛争は別々の問題ではなく、非常に密接な関係があります。ダルフールでの緊急援助活動を通して、貧困を解決しなければ紛争は決してなくなることはない、と実感しました。そのためには、地域の自立を支援する開発援助が非常に重要です。紛争が解決され、スーダンの人々が手をとりあって、自分たちの自立を目指してともに歩んでいくことができるように、これからも支援していきたいと思っています」と語りました。

今回も質疑応答の時間には活発な質問が出され、カフェ終了後もスタッフに質問する熱心な参加者の姿が多くみられました。

アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。

・ 日々の生活で、地球の裏側で起きている悲しい現状を意識して、もっと周りのみんなに知ってもらいたいと思いました。友達に話をして、輪を広げていきたいです。

・ もっと現地の子どもたちの様子などに重点を置いていただければよかったと思います。背景の話が多かったので…。

・ 世界の実情を知ることができて、その活動を継続することの大変さ、自分の生活や周りの環境について見直す大変良い機会をいただきました。

・ 今日の話を聞かなかったら、ダルフールの現状、存在すら知らなかったかもしれない。自分との新たな接点を見出し、現状を知ることは支援の第一歩として非常に有効だと感じた。

今回いただいたご意見やアンケートも、今後の活動に活かしていきたいと願っています。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!

*なお、次回のワールド・ビジョン・カフェの開催日程は、決定次第ホームページ上でお知らせ致します。
ご了承ください。