学校に行けない理由

子どもたちが学校に行けるようになるためには、どうすればよいのでしょうか?
ワールド・ビジョンでは、子どもたちが学校に行けるように次のような活動をしています。

ごはんが足りないんだ…
ごはんが足りないんだ…

多くの開発途上国(かいはつとじょうこく)では、食べ物が()りません。長い間雨が()らなかったために作物(さくもつ)()れてしまったり、洪水(こうずい)(はたけ)が流されてしまったりして、作物が十分()れないことが多いのです。外国(がいこく)から食べ物を買おうと思っても、買うだけの十分なお(かね)がありません。
()どもたちは、いつもおなかがすいている状態(じょうたい)。学校まで歩く元気も、(はし)(まわ)って遊ぶ元気も、学校で勉強する気力(きりょく)もなくなってしまいます。栄養(えいよう)()りていない体は、病気(びょうき)にもかかりやすくなっています。


学校に行けるようになるには?
十分な作物がとれるように、様々な工夫をします。
十分な作物がとれるように、様々な工夫をします。

(たと)えば、長い間雨がふらなくても水が確保(かくほ)できるような設備(せつび)を作ったり、(ぎゃく)に雨がたくさんふったときには、余分(よぶん)な水が畑から流れ出るような設備(せつび)を作ります。その地域(ちいき)の土や気候(きこう)(そだ)ちやすい作物(さくもつ)栄養(えいよう)のある作物を植えることもあります。そうした施設(しせつ)や作物をきちんと育てられるように、農民(のうみん)研修(けんしゅう)をすることも大切です。

もちろん、緊急時(きんきゅうじ)食べ物を(くば)ることも重要(じゅうよう)です。戦争をしているときや、災害(さいがい)()こっているときにはこうした方法が適切(てきせつ)ですが、いつまでも配りつづけることはできません。地域(ちいき)の中で作物を取れるようにすることが重要(じゅうよう)なのです。
地域で十分な作物が取れるようになれば、子どもたちが栄養(えいよう)不足になることも少なくなります。元気に学校まで歩き、友達と遊び、勉強(べんきょう)できるようになるのです。


仕事をしなきゃいけないんだ…
仕事をしなきゃいけないんだ…

開発途上国(かいはつとじょうこく)に住む(おお)くの子どもたちの両親(りょうしん)には、十分(じゅうぶん)収入(しゅうにゅう)がありません。生活(せいかつ)していくためには、子どもたちも学校(がっこう)に行くのではなく、仕事(しごと)をして、なんとか収入(しゅうにゅう)()なければならないのです。子どもたちが働くことを「児童労働(じどうろうどう)」と言います。
子どもたちは、カーペット工場(こうじょう)やマッチ工場、サッカーボールの製造工場(せいぞうこうじょう)鉱山(こうざん)などで働いています。(あさ)から(ばん)まで、一日に12時間以上(じかんいじょう)(やす)みなし。危険(きけん)場所(ばしょ)で、長時間同(ちょうじかんおな)姿勢(しせい)で働いているために、(ほね)筋肉(きんにく)(いた)めてしまうこともあります。そのために成長(せいちょう)(おく)れてしまうこともあります。
街中(まちじゅう)のゴミが(あつ)められたゴミ(やま)から、毎日(まいにち)()れそうなものを(さが)している()どももいます。ガラスやカンなどを見つけることができれば、わずかなお金を手に()れることができるのです。でも、ゴミ(やま)には危険(きけん)がいっぱいです。カンが爆発(ばくはつ)して目が見えなくなってしまったり、ガラスで足にケガをして、ばい(きん)が入ってしまい、破傷風(はしょうふう)という病気で()んでしまう場合(ばあい)もあります。
生きるために、毎日一生懸命(いっしょうけんめい)働く子どもたち。学校に行きたいとどんなに強く思っていても、()くことができないのです。


学校に行けるようになるには?
お父さんやお母さんたちに職業訓練を行います。
お父さんやお母さんたちに職業訓練を行います。

安定した収入(しゅうにゅう)()られるように、お父さんやお母さんたちに職業訓練(くんれん)を行います。工場で働くために必要な技術(ぎじゅつ)研修(けんしゅう)したり、売ってお金になるような商品(しょうひんを作る方法(ほうほう(つた)えます。お父さんやお母さんが商売(しょうばい)(はじ)められるように、ローンでお金を()し出すこともあります。例えば()りたお金で牛を()って、その牛から取れる牛乳を売ることができれば、少しずつ収入(しゅうにゅう)が安定してくるのです。
両親に安定した収入(しゅうにゅう)があれば、子どもたちが働く必要はなくなります。十分な食べ物もあるし、教科書や文房具(ぶんぼうぐ)など、勉強に必要なものも買えるようになるかもしれません。


水くみのお手伝いをしなきゃいけないんだ・・・
水くみのお手伝いをしなきゃいけないんだ・・・

収入(しゅうにゅう)()るために仕事で(いそが)しい両親(りょうしん)()わって、弟や妹の世話(せわ)をしたり、家の掃除(そうじ)洗濯(せんたく)などの家事(かじ)をするのも、途上国(とじょうこく)の子どもたちの重要(じゅうよう)役割(やくわり)です。たくさんのことをしなければならないので、学校に()く時間などないのです。
中でも、一番大変(たいへん)なお手伝いは「水くみ」。日本に()らす私たちにとって、水のない生活(せいかつ)はなかなか想像(そうぞう)できません。でも家に水道がない途上国(とじょうこく)では、近くの井戸や川や(みずうみ)まで、毎日水をくみに行かなくてはならないのです。アフリカ大陸(たいりく)のモザンビークのアデリアちゃんは、22kgの水を(はこ)びながら、3kmの道のりを毎日(まいにち)3(かい)往復(おうふく)しています。合計(ごうけい)18km。みんなは運べますか?
やっとの思いでくんできた水も、雨水や泥水で、清潔(せいけつ)なものではありません。水が(よご)れているために下痢(げり)のような病気になってしまうこともあります。それが悪化(あっか)して、()んでしまうこともあるのです。


学校に行けるようになるには?
家の近くに井戸を作ります。
家の近くに井戸を作ります。

子どもたちが毎日長い時間をかけて、遠くの川や(みずうみ)まで水くみに行く必要がなくなるように、家の(ちか)くに井戸を作ります。井戸を作ることによって、水くみにかかる時間や労力(ろうりょく)がなくなり、安全な水が手に入るようになります。子どもたちはお手伝(てつだ)いに時間をかけなくてもよくなりますし、安全な水を()むことができるようになれば、病気(びょうき)にかかりにくくなるので、学校に()けるようになるのです。


学校がないんだ…
学校がないんだ…

途上国(とじょうこく)の中には、地域(ちいき)に学校がないこともあります。学校があったとしても、家からとても(とお)かったり、通学(つうがく)する道があぶなかったりして、(かよ)えない場合(ばあい)もあります。中には、屋根(やね)がない学校もあります。えっ、気持ちよさそうだって?!とんでもない!雨が()ったり、風が(つよ)かったらどうでしょう?とても勉強(べんきょう)できる環境(かんきょう)ではありません。
きちんとした建物(たてもの)があったとしても、電気(でんき)がなかったり、(つくえ)がなかったり、黒板(こくばん)がボロボロだったらどうでしょうか。教科書や文房具(ぶんぼうぐ)がないこともあります。学校に()()(ふく)がない子どももいます。学校に行って勉強するためには、建物(たてもの)や教室だけでなく、勉強に必要(ひつよう)な道具がそろっていなければならないのです。もちろん、先生も必要(ひつよう)です。
そしてもう一つ。学校にはトイレが必要(ひつよう)です。トイレのない学校に、みなさんは行きたいと思いますか?a(とく)に途上国の(おんな)の子たちは、トイレのない学校に行くことを(いや)がります。やっぱりトイレは必要(ひつよう)ですね。
日本に住んでいる私たちにとって、勉強(べんきょう)集中(しゅうちゅう)できる学校は()たり(まえ)のこと。でも、途上国の学校には様々(さまざま)な問題があるのです。


学校に行けるようになるには?
地域に学校を作ります。
地域に学校を作ります。

ボロボロだった学校を修理(しゅうり)し、屋根のついた教室を建てます。机や黒板(こくばん)はもちろん、トイレもついている学校です。また、教科書やノート、文房具(ぶんぼうぐ)を買うことのできない子どもたちのために、こうした道具を学校で支給(しきゅう)することもあります。制服(せいふく)支給(しきゅう)すれば、服がないために学校に行けない子どもたちが()っていくと(かんが)えられるのです。
また、先生の訓練(くんれん)のための支援(しえん)も大切です。遠くから来る先生でも安心して生活できる先生用の家を準備(じゅんび)したり、子どもたちが楽しく勉強できる方法を学ぶための研修(けんしゅう)をしたりします。


病気が治らないんだ…
病気が治らないんだ…

十分(じゅうぶん)な食べ(もの)安全(あんぜん)な水がないところに()んでいる子どもたちは、すぐに下痢(げり)などの病気(びょうき)になってしまいます。薬を()めばすぐに(なお)ってしまうような病気(びょうき)でも、きちんとした治療(ちりょう)()けられずに()んでしまうことだってあるのです。学校に行く元気(げんき)などありません。
現在、途上国(とじょうこく)で大きな問題となっている病気に、エイズというものがあります。エイズというのは、HIV(エイチアイブイ)という名前のウイルスが体の中に入り、病気とたたかう力を弱めてしまう病気です。エイズを(なお)す薬がまだ開発(かいはつ)されていないので、この病気のために多くの人々が()くなっています。(とく)深刻(しんこく)なのが、アフリカ大陸(たいりく)です。1980年代以降(いこう)、15歳未満(みまん)の子どもたち約430万人が、(おも)にアフリカ大陸(たいりく)でエイズにより死亡(しぼう)しています。
エイズは、病気以外にもたくさんの問題を()()こします。(たと)えば、エイズで親を亡くした子どもたちの問題(もんだい)。一人ぼっちになってしまった子どもたちの面倒(めんどう)は誰が見るのでしょうか?
もう一つの問題(もんだい)は、差別(さべつ)です。HIVウイルスは、同じ空気を()ったり、(さわ)ったりするだけでは、感染(かんせん)しません。しかし、正しい知識(ちしき)を知らない人々は、HIVウイルスに感染(かんせん)しているというだけで、その人を差別(さべつ)してしまうのです。


学校に行けるようになるには?
地域に病院を作ります。
地域に病院を作ります。

地域の病院や診療所(しんりょうじょ)支援(しえん)し、医者や看護士(かんごし)がいつもいるようにします。そうすれば、(なに)かあったときに、すぐに適切(てきせつ)治療(ちりょう)を受けられるようになります。治療代や薬代(くすりだい)をなるべく安くできれば、(まず)しい家庭の人々も、治療を()けられるようになるでしょう。また、医者や看護士(かんごし)から訓練を受けた保健ワーカーや住民ボランティアが地域を定期的(ていきてき)にまわって、栄養不足の子どもたちや病気にかかりそうな人々の状況(じょうきょう)をチェックしたり、病気を予防するための正しい知識を伝えます。こうした体制が(そろ)えば、病気のために学校に(かよ)えない子どもたちが()っていくのです。


地雷のせいで道が危険。足や腕を失くすこともあるんだ・・・
地雷のせいで道が危険。足や腕を失くすこともあるんだ・・・

みなさんは地雷(じらい)って知ってますか?地雷とは、戦争中(せんそうちゅう)地面(じめん)()められた爆弾(ばくだん)で、人が()んだり、(さわ)ったりすると爆発(ばくはつ)するようになっています。爆発によって足や(うで)(うしな)う人々がたくさんいます。
地雷の中には、子どもたちが近寄(ちかよ)ってくるように、おもちゃやお菓子(かし)人形(にんぎょう)(かたち)をしているものもあります。「さわっちゃダメ!」と大人の人が()()かせても、子どもたちはついつい近寄(ちかよ)ってきてしまうのです。足や腕を失った子どもたちが学校で勉強(べんきょう)することは簡単(かんたん)ではありません。
一度()められた地雷を取り除くのは、時間とお金がかかる、たいへんな危険(きけん)作業(さぎょう)です。地雷(じらい)を一つ作るのにかかるお金は500円くらいですが、これを取り除くには約10万円かかると言われています。多くの途上国(とじょうこく)では、戦争が終わった後でも地雷が()められたままになっています。今でも、世界約72カ国に6,000万から7000万個の地雷が()められているのです。早くとりのぞかないと、腕や足を失う人々が()えてしまいます。


学校に行けるようになるには?
地雷を撤去します。
地雷を撤去します。

どこに地雷があるのかを専門家(せんもんか)調査(ちょうさ)します。そして、地雷(じらい)がうまっているところにマークをして、近づかないよう人々に呼びかけます。地雷(じらい)撤去(てっきょ)できれば、道は(ふたた)び安全になります。
また、地雷とは何か、どんな被害(ひがい)をもたらすものなのかを人々に(つた)えていくことも、被害(ひがい)をふせぐとても重要な働きです。足や腕がなくなってしまう、とてもあぶないものだということがわかれば、子どもたちも地雷(じらい)に近づかなくなります。


結婚をしたから…
結婚をしたから…

みなさんは、何歳(なんさい)で結婚したいと思っていますか?20歳?30歳?途上国(とじょうこく)で15歳の女の子が結婚することもしばしばあります。結婚(けっこん)したかったわけではありません。両親(りょうしん)勝手(かって)に結婚を決めてしまったのです。(わか)いうちに結婚することを「早期結婚(そうきけっこん)」と()います。
その理由(りゆう)様々(さまざま)です。アフリカの国々やインド、バングラデシュでは、「女性は早く結婚して子どもを()んで(はたら)くもの」と(かんが)えられてきたため、学校をやめて、結婚(けっこん)させられる女の子がたくさんいます。結婚した女の子は、(おっと)家族(かぞく)のために水くみをしたり、農作業(のうさぎょう)手伝(てつだ)ったりしています。結婚した(あと)に学校に(もど)ることは、かんたんではありません。女の子は、(あたら)しい家族(かぞく)重要(じゅうよう)労働力(ろうどうりょく)なのですから。
女の子を「売る」ことによってお(かね)()ようという(まず)しい両親たちもいます。今日()べるものも()えないような貧しい人々の中には、自分の子どもであっても、()きていくために売ることがあるのです。人間を売ったり、買ったりする行為(こうい)は「人身売買(じんしんばいばい)(トラフィッキング)」と言われます。
女の子は「女の子である」というだけで、学校に行くチャンスを(うば)われています。世界中(せかいじゅう)で学校に行けない子どもたち7200万人(まんにん)のうち、60%は女の子なのです。
早期結婚によって、大人にならないうちに赤ちゃんを()む場合には、体に大きな負担(ふたん)をかけることになってしまいます。お母さんが()くなってしまったり、赤ちゃんが()くなってしまうことだってあるのです。


学校に行けるようになるには?
再び学校にもどれるチャンスを作ります。
再び学校にもどれるチャンスを作ります。

女性(じょせい)や女の子は勉強する必要がない」と考えられている国や地域(ちいき)があります。そのため、多くの人々が「女の子が勉強するということは重要(じゅうよう)だ」と考えるよう、働きかける必要(ひつよう)があります。
若い年齢(ねんれい)結婚(けっこん)し、子どもを()む場合には、命にかかわる危険(きけん)をともなう可能性(かのうせい)が高くなります。しかし、お母さんとなる女の子や女性が学校で勉強し、たくさんの知識(ちしき)をえた場合には、赤ちゃんが5才にならないうちに死んでしまう確率(かくりつ)が低くなると言われています。こうした研究(けんきゅう)結果(けっか)を人々に知らせていくことが重要です。
また、女の子や女性(じょせい)が売られて働かされる(もん)(だい)に対して、人間を「売る」ことが、国連(こくれん)によって決められた子どもの権利(けんり)条約(じょうやく)(はん)することであることを知らせることも重要(じゅうよう)です。
女の子が勉強することは大きな意味(いみ)のあることだということを、多くの人々が気づくこと、早期(そうき)結婚や人身(じんしん)売買(ばいばい)がなくなることを期待(きたい)できます。一度(いちど)結婚した場合でも、(ふたた)び学校にもどれるチャンスがうまれるかもしれません。


住む家がないんだ…
住む家がないんだ…

みなさんの家のまわりで突然戦(とつぜんたたか)いが(はじ)まったり、(だれ)かに(ころ)されてしまう危険(きけん)(かん)じたら、どうしますか?(おお)くの人々(ひとびと)自分(じぶん)(いえ)(はな)れ、安全(あんぜん)場所(ばしょ)へと移動(いどう)するでしょう。途上国(とじょうこく)では戦争(せんそう)虐殺(ぎゃくさつ)などを理由(りゆう)に、自分の(いえ)(はな)れる人々が(おお)()られます。こうした人々の中でも、安全な場所を自分の(くに)の中に見つけた(ひと)
国内避難民(こくないひなんみん)」、自分の国の(そと)に見つけた人は「難民(なんみん)」と呼ばれます。()身着(みき)のまま()げてきた人々には、食物も、洋服(ようふく)も、家もありません。子どもたちが学校に行っている場合ではありません。「難民」や「避難民」の多くは、「難民(なんみん)キャンプ」に(あつ)まり、自分の家に(もど)れる時を待っています。
また、路上(ろじょう)()らすストリート・チルドレンにも、(かえ)る家がありません。ストリート・チルドレンは、両親(りょうしん)虐待(ぎゃくたい)から()げるため、あるいは家計(かけい)(たす)けるために都会(とかい)でお(かね)(かせ)ごうと、家を()()し、路上で生活(せいかつ)する()どもたちです。現在(げんざい)その(かず)は1億人(おくにん)と言われています。ストリート・チルドレンは、くつみがきや車のガラスふき、花売りをしながら、毎日を必死(ひっし)に生きています。でも、知識(ちしき)のない子どもたちが大人(おとな)にだまされてしまうこともあるなど、生活は(らく)ではありません。学校に行く時間もお金も、心の余裕(よゆう)もありません。


学校に行けるようになるには?
新しい生活をスタートできるように支援します。
新しい生活をスタートできるように支援します。

人々が避難キャンプに避難している間は、子どもたちが難民キャンプで学べるように学校の運営(うんえい)を支援します。またこれまで住んでいた地域が平和(へいわ)や安定をとりもどし、難民(なんみん)国内(こくない)避難民(ひなんみん)(ふたた)び家にもどることができるようになった場合には、新しい生活(せいかつ)をスタートできるように支援(しえん)していく必要があります。地域で紛争(ふんそう)が行われていた場合や災害(さいがい)が起こっていた場合には、家がボロボロになってしまっている可能性(かのうせい)があるからです。場合によっては、家がなくなってしまっていることもあります。(たて)(もの)を新しくしたり、修理(しゅうり)したりするだけでなく、生活に必要な道具を手に入れることができるよう、支援していきます。生活が(ふたた)び安定すれば、子どもたちも学校に(かよ)えるようになるでしょう。
またストリート・チルドレンに対しても、(ふたた)び家族とともに生活できるよう働きかけていきます。路上(ろじょう)()らす子どもたちが集ることのできる家を作り、そこで食べ物やおふろを提供(ていきょう)し、再び勉強できる環境(かんきょう)を作ります。また、子どもたちが飛び出してきてしまった家にどんな問題があるのかを調査(ちょうさ)して、改善(かいぜん)するよう働きかけていくことも必要です。例えば虐待(ぎゃくたい)理由(りゆう)で子どもたちが家を飛び出してきたのだとしたら、虐待が二度と起こらないよう、両親(りょうしん)にカウンセリングを行います。どうしても両親のもとにもどることができない場合には、受け入れてくれる(ほか)の家族や施設(しせつ)を子どもたちとともに探します。


戦争をしているんだ…
戦争をしているんだ…

戦争(せんそう)(たた)っているのは、大人だけではありません。 ある国では、子どもも(じゅう)を持って、大人と一緒(いっしょ)(たた)っています。こうした子どもたちは、「子ども兵士(へいし)」と呼ばれていて、世界中(せかいちゅう)に30万人以上いると言われています。 中には、軍隊(ぐんたい)誘拐(ゆうかい)され、無理(むり)やり兵士として戦わされている()どももいますし、 戦争で両親(りょうしん)()んでしまい、一人ぼっちになってしまった子どもが自分から軍隊(ぐんたい)に入ることもあります。仲間ができるし、毎日()べるものがあるからです。


学校に行けるようになるには?
戦争が終わるように働きかけます
戦争が終わるように働きかけます

戦争が終わるように、働きかけていく必要があります。どうすれば戦争(せんそう)が終わるでしょうか?私たちが(かか)えるとても大きな問題です。 戦争(せんそう)がなかなか終わらない場合でも、子どもたちを兵士(へいし)として使うことがないように、軍隊(ぐんたい)に働きかける必要があります。子ども兵士は、子どもの権利条約(けんりじょうやく)違反(いはん)している行為(こうい)なのですから。 また、兵士として戦っていたために心に(きず)を負った子どもたちのために、心のケアを行います。お友だちと楽しく、(わら)って遊ぶことができるように、カウンセラーが特別(とくべつ)なケアをします。