これまでにHIV/エイズで親を亡くした子どもたちは、1,500万人にのぼります。
その8割は、アフリカの子どもたちです。
セラ君のストーリー
世界的なエイズの蔓延は、最も深刻な人道危機の一つです
エイズはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスによって、引き起こされる病気です。1981年に最初のエイズ発症例が発見されて以来、2,500万人の人々が命を失いました。働き盛りの世代を中心に感染が広がり、サハラ以南アフリカなど、HIVの蔓延が深刻な地域では社会や経済機能に深刻な影響をもたらし、これまでの開発の成果を失いかねない脅威となっています。


継続的に求められる国際社会の取組み
2002年の世界エイズ・結核・マラリア対策基金の設立が大きな契機となり、世界のHIV/エイズ対策に投入される資金は飛躍的に増大しました。国際社会の支援と各国の取組みは多くの人命を救い、エイズの影響を受ける人々の生活に、着実な変化をもたらしています。
- HIVに新たに感染する人の数は、推定値で2001年の300万人から2008年の270万人に減少
- 開発途上国でエイズ発症を遅らせる抗レトロウィルス治療を受けている人の数は、2007年末には5年前の10倍強に近い300万人に増加
- 妊娠中にHIV感染が判明した女性のうち、母子感染を予防する抗レトロウィルス薬の処方を受けた女性は、2004年の約10%から2007年には約35%に増加
*母子感染を防ぐ手段を講じないと、HIV陽性の母親から生まれる赤ちゃんの15-30%は、HIV陽性で生まれてきます
しかし、新に2人が治療を開始する間に、5人が新たにHIVに感染するというペースで、現在も感染は拡大しています。日本を含むアジアでも、感染率が上昇している地域があります。 2005年、先進主要国が中心となり国際社会が約束した「2010年までに、全ての人にHIV/エイズの予防、治療、ケア、サポートを届ける」という目標に向けて、さらなる取組みが求められています。
最も深刻な影響を受けるのは子どもたち
ワールド・ビジョンのHIV/エイズ対策
子どもたちと社会に深刻な打撃を与えているHIV/エイズの影響を軽減し、その蔓延を防ぐために、ワールド・ビジョンは2000年に包括的なHIV/エイズ対策の取組みである「ホープ・イニシアチブ」* を発足させました。今日も、エイズの影響を受ける人々に寄り添うケア、HIVの感染予防を効果的に進めるための啓発活動、そして、エイズの影響を受けている人々の声を届けるアドボカシーを世界中で展開しています。
特に力を注いでいるのは、エイズにより親を失い、弱い立場に置かれている子どもたちの必要に応えることです。家庭を失った子どもたちを地域住民の人々が支えていけるような支援や、政府の政策が子どもたちの必要に応えるものとなるための働きかけ等を行っています。
* 「ホープ・イニシアチブ」
ワールド・ビジョンは住民や行政と協力し、「ホープ・イニシアティブ(Hope Initiative)」と呼ぶHIV/エイズ対策活動を、多くの国々で行っています。活動では住民グループを作り、住民自身がHIV/エイズの予防、ケア、啓発活動の中心的な担い手となり、子どもたちを含め、HIV/エイズの影響を受けている人々を支援できる体制作りを行っています。最終的には、地域の人々が自ら活動を継続していくことを目指しています。




