今、私たちにできること

ジャワ地震被災から3ヶ月。
ワールド・ビジョンは着実な復興支援活動を続けています

2006.09.01

チャイルド・フレンドリースペースから家へ帰る子どもたち。顔には元気が溢れます。しかし、彼らの家はまだ壊れたままなので、竹や木でできた仮設住居で生活しています。
チャイルド・フレンドリースペースから家へ帰る子どもたち。顔には元気が溢れます。しかし、彼らの家はまだ壊れたままなので、竹や木でできた仮設住居で生活しています。

5月27日に起きたジャワ地震から3ヶ月。
3,000人以上の命を奪い、何万人もの人が負傷し、30万以上の家が倒壊した被災地で、少しずつながら、復興作業が進んでいます。
ワールド・ビジョンは地域住民、ローカルNGOとともに着実な復興支援活動を続けています。



★ 緊急援助から復興支援へ

★ ジャワ地震緊急援助活動のこれまでの歩み

★ 今後6ヶ月の支援活動計画

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ジャワ地震に対する皆さまからの尊い支援をありがとうございます。

7月20日現在、合計22,333,908円(山崎ラブローフ募金含む)の募金を頂き、
支援活動に必要な金額が満たされました。

ジャワ地震に対する募金受付は終了させて頂きます。ありがとうございました。

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【 緊急援助から復興支援へ 】 ~衛生で健康的なライフスタイル・キャンペーンの実施  2006.9.1

チャイルド・フレンドリースペースへ来て、勉強を手伝う母親
チャイルド・フレンドリースペースへ来て、勉強を手伝う母親

地震発生直後の緊急事態から復興時期を迎えている現場では、物資の配布だけでは解決できない活動に重点が置かれるようになっています。

住民の健康促進のため、8月6日、ワールド・ビジョンはバントゥル県と共催で「衛生で健康的なライフスタイル・キャンペーン」を実施しました。

キャンペーンは、ジョクジャカルタから12キロ南のサッカー場で行われ、各村で住民の健康促進のために中核的役割を果たしている保健スタッフなど約2,000人が1,000村以上から参加しました。

★支援を受けている被災者の声

チャイルド・フレンドリースペースから家へ帰る子どもたち。顔には元気が溢れます。
チャイルド・フレンドリースペースから家へ帰る子どもたち。顔には元気が溢れます。

「これはとても前向きなことです。」とデレサン村から参加したスダルミさん(45歳)は言います。

「地震後で、まだとてもひどい状況で暮らしているこんな時だからこそ、皆が健康的なライフスタイルについて意識を向上させるこのようなイベントを必要としているのです。」

キャンペーンには、インドネシアでは知られたアーティストのマリッサ・ハクさんもジャカルタから駆けつけ、特に女性たちに対して、生後6ヶ月までの乳幼児を母乳で育てることの大切さを訴え、励ましました。

★スタッフの声

21歳のワヒュ・ニンシーは被災で怪我した足の診察を定期的に受けにきます。ワヒュは家を失い、テントで生活をしています。
21歳のワヒュ・ニンシーは被災で怪我した足の診察を定期的に受けにきます。ワヒュは家を失い、テントで生活をしています。

ワールド・ビジョンのバントゥル地域コーディネーター、ビルトゥルディス・エリ・ワンティ氏は述べます。

「このキャンペーンを通じて私たちは健康的な生活のために大切な16の要素をアピールしていますが、母乳の重要性はそのうちの一つなのです。私たちは参加者一人一人がこのキャンペーンで学んだことを自分たちの村に持ち帰って、村人に広めてくれることを期待しています。」

★支援を受けている被災者の声

9歳のインドラと11歳のアリエフはガドラのチャイルド・フレンドリースペースの側の廃墟の前に立っています。ガドラのチャイルド・フレンドリースペースにはこのような、158人の家や学校やすべてのものを失った子どもたちがいます。
9歳のインドラと11歳のアリエフはガドラのチャイルド・フレンドリースペースの側の廃墟の前に立っています。ガドラのチャイルド・フレンドリースペースにはこのような、158人の家や学校やすべてのものを失った子どもたちがいます。

5時間のイベント中、参加者は、手洗いのような基本的な衛生行動を取っているかどうかを確認するスコアゲームや、他の参加者とのディスカッションを楽しみました。バントゥル県の家族福祉運動(Family Welfare Movement)代表、イダ・イドゥハム・サワウィさんはこう言います。

「コミュニティーの人々は、5月の地震からやっと立ち直り始めたところで、地震前と比べるとまだまだ「普通」とは言い難い状況で暮らしています。

でも、そんなときだからこそ、このようなイベントによって人々が健康的な生活を送るための方法を忘れないようにしてくれるといいと思います。ワールド・ビジョンがこれまで私たちにしてくださっていることはコミュニティーにとって役立っていて、感謝しています。」


ワールド・ビジョンは地域の人たちとともに、被災した子どもに笑顔を取り戻し、守っていくための活動を今後も継続していきます。


【2ヶ月間で達成した緊急支援内容】                  2006.7.27

この2ヶ月間で、ワールド・ビジョンは被災したバントゥル県とクラテン県において、以下の支援活動を達成しました。

* 9,086セットの救援物資「家族キット」を9,086世帯、約45,000人に配布
* 2,938セットの救援物資「復興用清掃キット」を8,814世帯に配布
* チャイルド・フレンドリー・スペースを20ヶ所に設置。
* 12の地域医療センター、5つの病院、1つの診療所に対して緊急医療キットを配布
* 50,400食のベビーフード(6~12ヶ月の乳児用)と、ベビービスケット(1~2歳児用)を配布
* 合計2,000人以上の子どもが通う10の学校に対して、テントや机、イス、教科書、黒板、トイレ、貯水タンク、文房具を配布。これらの学校に通う子どもたちには、さらに、制服と靴を支援予定

4歳のヤフィ・ラシュマ・アマリアちゃんは地震により家が崩れ、父オーグス・カシアントが瓦礫に埋もれた時、その場から離れず「お父さん、頑張って。お父さん、頑張って。」と叫びつづけました。やがて、近所の人々が父オーグスを救出しました。家族はジョクジャカルタから30キロ離れたクラテン県ムレス村に住んでいました。母スミントリは、背中を負傷のため、姉ユルファ・クスニア・モーリダちゃんは右足を骨折とひざの負傷のため、まだ入院しています。
4歳のヤフィ・ラシュマ・アマリアちゃんは地震により家が崩れ、父オーグス・カシアントが瓦礫に埋もれた時、その場から離れず「お父さん、頑張って。お父さん、頑張って。」と叫びつづけました。やがて、近所の人々が父オーグスを救出しました。家族はジョクジャカルタから30キロ離れたクラテン県ムレス村に住んでいました。母スミントリは、背中を負傷のため、姉ユルファ・クスニア・モーリダちゃんは右足を骨折とひざの負傷のため、まだ入院しています。

ジャワ地震の緊急復興支援において、ワールド・ビジョンは被災者の方々の心理社会的な側面を配慮して活動を続けています。地震から2ヶ月経った今でも、地震によるトラウマが残っていると思われる症状のある子どもたちが見受けられます。家の中で眠ることを怖がり、避難用テントで眠りたがる子ども。寝言で地震について話す子ども。ゴトゴトという音を聞くと呼吸困難に陥る子ども。

こうした子どもたちを支援するには、物資の配給だけではなく心理的な側面に配慮することが重要です。ワールド・ビジョンには子どもを保護するための専門スタッフがおり、こうしたスタッフがローカルNGOと連携して、地域で子どもを守り、癒していく計画を策定しています。また、ワールド・ビジョンが設置しているチャイルド・フレンドリー・スペースに通うことで、子どもたちの心の傷は少しずつ癒されているようです。地震から1ヶ月経っても、家の中では決して眠ろうとしなかった11歳のイプットくんですが、大きな緑色のテントが目印のチャイルド・フレンドリー・スペースに、週3日欠かさずにやって来ます。友達とゲームをしたり、専門スタッフと話したりすることで、地震の恐怖を少しずつ忘れることができるようです。

ワールド・ビジョンは地域の人たちとともに、被災した子どもに笑顔を取り戻し、守っていくための活動を今後も継続していきます。


【ジャワ地震緊急支援活動のこれまでの歩み】

2006/9/01 被災から3ヵ月
2006/7/27 被災から2ヵ月
2006/6/27 被災から1ヶ月 
2006/6/19 第9報 ~7つの地域医療センターや病院に支援を届け、「家族・衛生キット」の配布し、約40,000人の人々に支援を届けました。
2006/6/14 第8報 ~約9,000の「家族・衛生キット」を配布し、チャイルド・フレンドリー・スペースを3箇所に開設しました。
2006/6/09 第7報 ~約7,000の「家族・衛生キット」を配布し、チャイルド・フレンドリー・スペースを開設しました。
2006/6/07 第6報 ~5,000枚以上の防水シートを配布し、21,500人以上の人々に支援を届けています。
2006/6/05 第5報 ~20の村で3,026家族に救援物資を配布し、250の担架や医療器具を、4つの病院及び7つの地域医療センターに届けました。
2006/6/02 第4報 ~7,000家族(約30,000人)に救援物資の配布を終える予定です。
2006/5/30 第3報 ~防水シート、毛布、腰布、簡易ベッドなどを被災者に届けています。
2006/5/31 第2報 ~1,500セットの救援物資(防水シート、衛生グッズ、調理器具、ガスコンロ、ケロシンランプ、懐中電灯など)バントゥル県に住む1,500家族にを配布しています。
2006/5/29 第1報 ~200家庭分の救援物資をジャカルタからトラックで輸送しました。


【今後6ヶ月の支援活動計画】

リズマ・アユナンダニちゃんは9歳で、先生になることを夢見る小学校2年生です。地震で家が崩壊し、もともと両親の収入が僅かだったので、生活が益々困窮しています。リズマちゃんに夢を実現するチャンスは訪れるのでしょうか。
リズマ・アユナンダニちゃんは9歳で、先生になることを夢見る小学校2年生です。地震で家が崩壊し、もともと両親の収入が僅かだったので、生活が益々困窮しています。リズマちゃんに夢を実現するチャンスは訪れるのでしょうか。

ワールド・ビジョンでは、今後6ヶ月間の主な支援活動について、①チャイルド・フレンドリー・スペースの増設と、②地域医療センター通じた医療支援の継続という方向性を明確にしました。

チャイルド・フレンドリー・スペースの増設

被災した子どもたちのトラウマが癒されることを目的としたチャイルド・フレンドリースペースの開設は、6月22日時点で7ヶ所となりました。このスペースでは、子どもたちが安心してリラックスできる環境を整えており、飲料水や救急箱、遊具、レクリエーションのための教材等を提供しています。また、チャイルド・フレンドリー・スペースを訪れる子どもは、お弁当箱、飲み物、履物、下着、歯ブラシ、歯磨き、メモ帳、毛布、Tシャツ、筆記具、筆箱などを受け取ることができます。ワールド・ビジョンでは今後合計20ヶ所のチャイルド・フレンドリー・スペースの開設を検討しており、実現すれば、3,000人の子どもが利用できます。

7歳の従兄弟トリ・ムヤリをあやす、11歳のラニ・ラマワティちゃんと叔母です。この3つの家族がワールド・ビジョンの支援した仮設住居に住んでいます。
7歳の従兄弟トリ・ムヤリをあやす、11歳のラニ・ラマワティちゃんと叔母です。この3つの家族がワールド・ビジョンの支援した仮設住居に住んでいます。

地域医療センターを通じた支援の継続

ワールド・ビジョンは、地震発生直後から地域医療センターへの支援を行い、地震発生から数日後には各センターが機能を回復することに大いに貢献しました。

今後、ワールド・ビジョンの支援対象となる地域医療センターの数は10~11ヵ所になる見込みです。

具体的な支援内容としては物資の配布のほかに、たとえば、地域医療センターの敷地内に、診療用の建物を建設することも計画されています。地域医療センターは住民への医療提供機能として核となる役割を果たしています。


【1ヶ月間で達成した支援内容】                  2006.6.27

母ポニエムは泣きじゃくる3歳のアチマド・ラファイ君をなだめています。地震の時、家が崩壊し、危うく瓦礫の下敷きになるところでした。
母ポニエムは泣きじゃくる3歳のアチマド・ラファイ君をなだめています。地震の時、家が崩壊し、危うく瓦礫の下敷きになるところでした。

この1ヶ月間で、ワールド・ビジョンは被災したバントゥル県とクラテン県において、以下の支援活動を達成しました。

* 9,066セットの救援物資「家族キット」を9,066世帯、約40,000人に配布
* 2,947セットの救援物資「復興用清掃キット」を8,841世帯に配布
* チャイルド・フレンドリー・スペースを7ヶ所に設置。
* 10の地域医療センター、5つの病院、1つの診療所に対して緊急医療キットを配布
* 25,200食のベビーフード(6~12ヶ月の乳児用)と、ベビービスケット(1~2歳児用)を配布

通常、1つのセンターが数千人の住民を対象としており、貧しい人々、妊産婦、乳幼児、子どもも基本的な医療サービスを享受することができます。地域医療センターと連携することによって、ワールド・ビジョンは多くの人々が必要とする支援を効率的に届けることができるのです。


道具セット等の配布

家族・衛生キットを受け取る人々
家族・衛生キットを受け取る人々

この他、9,012の「家族・衛生キット」の配布を終了し、約40,000人の人々に支援を届けました。3,000の道具セット(ハンマー、シャベル、のこぎり、バール、くわ等)のうち、2,100以上の配布を終了しています。


チャイルド・フレンドリー・スペース(※)の開設

被災の中心地ジョグジャカルタに開設されたチャイルド・フレンドリースペースに集まった子どもたち。踊ったり歌ったりして笑顔を久しぶりに見せました。
被災の中心地ジョグジャカルタに開設されたチャイルド・フレンドリースペースに集まった子どもたち。踊ったり歌ったりして笑顔を久しぶりに見せました。

6月8日以降、3箇所でチャイルド・フレンドリー・スペースが開設されています。本、サンダル、ランチボックス、飲み水やレクレーション活動が提供され、被災した子どもたちのトラウマが癒される助けとなっています。

※チャイルド・フレンドリー・スペース:被災した子どもたちのトラウマがいやされることを目的とし、遊具やレクレーションなどが提供される安全な場所のこと

地域医療センターへの支援

2歳の末娘アリャーニを抱く父チュシディ。チュシディはもう1人の娘イダを失い、妻ロヤーニは重傷で大きな悲しみがありますが、アリャーニの笑顔に思わず微笑むことができました。
2歳の末娘アリャーニを抱く父チュシディ。チュシディはもう1人の娘イダを失い、妻ロヤーニは重傷で大きな悲しみがありますが、アリャーニの笑顔に思わず微笑むことができました。

ワールド・ビジョンは地震発生直後の調査で、7つの郡にある地域医療センターの機能復旧が緊急に必要と判断し、発電設備、水タンク、医療キット、医薬品、応急措置のセットや担架を支援しています。

これらのセンターを通じて、ベビーフードの支給も行なわれています。バントゥル県イモジリ郡の医療センターでは、ワールド・ビジョンによるテントや設備の支援が行なわれた直後の4日間で、5人の新しい命が誕生しました。同県ジェティスⅠ医療センターの医師バグン・バスコロさんは「ワールド・ビジョンの支援がなければ、地域の人々を助けることはできませんでした。」と言います。

支援物資配給のようす
支援物資配給のようす

ワールド・ビジョンはこの他、地震発生直後の調査で、7つの郡にある地域医療センターの機能復旧が緊急に必要と判断し、発電設備、水タンク、医療キット、医薬品、応急措置のセットや担架を支援しています。

今回の地震による死者は5,782人と下方修正されましたが、約60万人の人びとが住居を失っています。ワールド・ビジョンでは、救援物資の配布を継続するとともに、今後6ヶ月間で保健、教育、子どもの保護、住居、水及び衛生面での支援を計画中です。


支援物資を受け取る被災者
支援物資を受け取る被災者

救援物資は「家族キット」及び「衛生グッズ」というのもので、内容は鍋、皿、コップ、スプーン、バケツ、コンロ、石鹸、歯磨き粉、歯ブラシ、懐中電灯、ケロシンランプなどです。

ワールド・ビジョンは救援物資配布と合わせて、包括的な復興支援事業のための緊急ニーズ調査も行っています。


フィトリアニちゃんはジョクジャカルタ市の病院で目を覆っています Reuters/BEAWIHARTA

約4,300人の命が奪われ、200,000人以上の方が家を失いました。

ジョクジャカルタでは、5人の緊急支援専門スタッフと医師を含む15人のワールド・ビジョン・スタッフチームが、緊急支援物資の配布、医療支援の実施、バントゥル県と近隣のクラテン県で緊急ニーズ調査を行っています。

緊急ニーズ調査が完了次第、包括的な復興支援事業計画を策定、実行していきます。

コンビニエンス・ストアからのお振込
専用払込票をお送りします。インターネットでお申し込みください。
インターネットの専用フォームはこちら。
*「ジャワ地震緊急支援募金のため」の覧にご記入ください。

郵便局からのお振込
口座番号 : 00130-6-254059
振込先名義: 特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン

募金目的は、「ジャワ地震緊急支援募金のため」とご記入下さい。

*ワールド・ビジョンのことをお知りになったきっかけをご記入ください。
*募金目的のご指定がない場合は一般募金として受付けさせていただきます。
*登録番号(パートナーID)をお持ちの方は、ご記入ください。


お問い合わせ・ご質問

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
〒169-0073
東京都新宿区百人町1-17-8-3F
TEL03-3367-7253
FAX03-3367-7652
e-mail :ngo@worldvision.or.jp